10月8日はリヴィングルームのような木質空間、ガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、トロンボーン奏者の 菊池 ハルカ さんとピアニストの 後藤 沙紀さんです。

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菊池 ハルカさんは現在ジャズ発祥の地“ニューオリンズ”に在住。
今回、日本での演奏活動のための帰国に合わせて、カフェ・ユーの「Tuesday Night Live」に出演くださいました。出演は2013年8月、ニューオリンズ出立前以来となります。

高校生の時に出会って以来、ニューオリンズジャズの虜となった菊池 ハルカさん。
ニューオリンズに行く前は1920年代の曲を演奏していましたが、ニューオリンズに行ってからは1940年代のいわゆる“モダンジャズ”と呼ばれるジャズの中で、ニューオリンズのルーツを感じられる曲も演奏するように変わった、そうです。ニューオリンズ在住経験によるそんな変化も今回のセットリストに表れていました。

菊池 ハルカさんが好きだと感じるモダンジャズに共通すること。
それは作曲者・演奏者の肌の色の違い、性別の違い、ではなく、ゴスペルなど“教会音楽経験があるかないか”の違いで、菊池 ハルカさんは教会音楽経験者のモダンジャズが好きなのだそうです。
これもニューオリンズに在住しているからこその判別かもしれません。

ほかにも、日本ではほとんど知られていない、チャーリー・パーカーと共演経験のある唯一の女性ミュージシャンなど、1940年代にさまざまな蔑視のもとに活躍した女性黒人ミュージシャンの話や、ジャズ創世記の半ば神格化されたミュージシャンの伝説の逸話話など、トークもまたニューオリンズ在住ならではの内容でした。

菊池 ハルカさんがリストに入れた曲のひとつ「Drop Me Off In Harlem」では、後藤 沙紀さんがニューオリンズにジャズ鑑賞目的に旅行した際に、お薦めされてどうしても聴きたくて、唯一の単独行動を取ってまで聴きに行ったミュージシャンが弾いていた曲だったというエピソードで盛り上がりました。

1920年代のジャズが未だに奏でられているニューオリンズですが、メキシコなども近い立地から「Mama Inez」のようなラテン色の強い曲もあったり、また1年の7割が夏、3割が冬、春と秋のない気候ならではの涼をもたらす夕暮れどきを称えるようなうつくしい南部ミュージック「When It's Sleepy Time Down South」など、ニューオリンズジャズではないニューオリンズらしい曲も演奏されました。

ライヴではお客さまのリクエストで、菊池 ハルカさんが歌も披露。

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曲は「私の青空」というタイトルで日本語歌詞でも有名な「My Blue Heaven」でした。


本日も、来場くださいました皆さまにとともに、ニューオリンズの雰囲気たっぷりなライヴのひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. Back Home Again In Indiana
2. Melba's Blues
3. Sweet Georgia Brown
4. By And By
5. Broadway
6. Drop Me Off In Harlem 
 
<2nd Set>
1. Muskrat Ramble
2. Bucket Got A Hole In It
3. Buddy Bolden's Blues
4. Mama Inez
5. My Blue Heaven
6. When It's Sleepy Time Down South
7. Sultry Serenade 
 
<Extra>
A Woman's Place Is In The Groove

2nd-6:Vocal 菊池 ハルカさん