U_U 's blog

東京都文京区小日向のGalleria Caffe U_U(ユー)の日々を綴るblogです

日本

【Salone Report】 Wine Lovers Club 2024.12.15

12月15日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

今月から「日本」のワインを取り上げます。

その3回目は「海外から持ち込んで日本で育てたブドウ品種」を取り上げました。

日本のワイン造りの歴史は百数十年。ブドウ栽培に比べるとはるかに短いです。
現在日本のワインの原料として使われている品種は少なくとも80種以上、非常にヴァラエティに富んでいます。

日本のワインに使われる品種は大きく3つに分けられます。
第一のグループは、日本の在来種。その代表例が甲州です。
もうひとつの日本の在来種は野生ブドウ系。粒がまばらな房、かなり強い酸。見た目も味わいもヴィニフェラと大きく異なります。

第二のグループは日本で交配育種された品種。このグループはさらに3つに分けられます。
ひとつは、ヴィティス・ラブラスカ種とヴィティス・ヴィニフェラ種を交配した品種群。
昭和初期これらの品種交配に心血を注いだ川上善兵衛氏にちなみ、川上善兵衛品種と呼ばれることもあります。

もうひとつは、野生ブドウを交配に使った品種群。澤登晴雄氏が交配した品種が挙げられます。最後はヴィニフェラ系の交配種。ただし、こちらはすでにワインに仕込まなくなってしまった品種も多いようです。

第三のグループは海外から持ち込んだ品種
最近ようやく結果が出始めたメルロ、シャルドネなど、ヴィニフェラ種はこのグループ。
デラウェア、コンコードなど、ラブラスカ種は生食用と兼用のものが多く、個性的な香りが強いのが特徴です。

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また合わせて、今まで曖昧だった、海外のブドウ果汁を輸入し国内でワインとして製造する“国産ワイン”と、日本国内で育種されたブドウを使って製造する“日本ワイン”の区分も2018年に制度化されるなどの、日本のワイン造りの歴史と取り組みも紹介しました。

今回は日本の北海道余市、そして青森県津軽で育種されている海外品種で造られたワインを、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2023.11.17

11月17日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

今月から「日本」のワインを取り上げます。

その2回目は「日本で交配育種された品種」を取り上げました。

日本のワイン造りの歴史は百数十年。ブドウ栽培に比べるとはるかに短いです。
現在日本のワインの原料として使われている品種は少なくとも80種以上、非常にヴァラエティに富んでいます。

日本のワインに使われる品種は大きく3つに分けられます。
第一のグループは、日本の在来種。その代表例が甲州です。
もうひとつの日本の在来種は野生ブドウ系。粒がまばらな房、かなり強い酸。見た目も味わいもヴィニフェラと大きく異なります。

第二のグループは日本で交配育種された品種。このグループはさらに3つに分けられます。
ひとつは、ヴィティス・ラブラスカ種とヴィティス・ヴィニフェラ種を交配した品種群。
昭和初期これらの品種交配に心血を注いだ川上善兵衛氏にちなみ、川上善兵衛品種と呼ばれることもあります。川上氏は1万種類以上の品種を育成し、22種を優良品種として発表しました。マスカットベーリーAブラッククイーンはワイン用原料としての地位を確保しています。

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もうひとつは、野生ブドウを交配に使った品種群。澤登晴雄氏が交配した品種が挙げられます。しかし小公子以外はなかなか実績が上がっていないのが実情です。
野生ブドウの交配は北海道の池田町や山梨大学でも進められています。
最後はヴィニフェラ系の交配種。
ただし、こちらはすでにワインに仕込まなくなってしまった品種も多いようです。

第三のグループは海外から持ち込んだ品種。
最近ようやく結果が出始めたメルロ、シャルドネなど、ヴィニフェラ種はこのグループ。
デラウェア、コンコードなど、ラブラスカ種は生食用と兼用のものが多く、フォックスフレーバーと称される個性的な香りが強いのが特徴です。


今回は川上善兵衛品種を含む日本で交配育種された品種を、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2023.10.20

10月20日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

今月から「日本」のワインを取り上げます。

その1回目は「甲州」を取り上げました。

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甲州ブドウ」はシルクロード並びに中国を経て日本に伝わった、東アジア系のヨーロッパブドウ品種です。
その素性はカリフォルニア大学デイヴィス校のDNA鑑定で、シャルドネやソーヴィニヨン・ブラン同様のワイン用ブドウ(ヴィティス・ヴィニフェラ)であることが認められました。
日本固有のワイン用品種として、海外に誇る事ができるブドウなのです。

甲州ブドウ」の歴史は山梨県、勝沼町近辺と密接な関係がります。
とはいってもどのように伝わったか、又いつから栽培されていたかという点ははっきりしていません。
ですが鎌倉時代には既に山梨県で栽培が始まっていたこととは、確かです。

甲州ブドウ」はピンク色をした厚い皮を持つ大きめの果粒が、隙間を開けて房を形作る美しいブドウ。その皮の淡い色素は、ブドウにとって環境に対する抵抗力を高める物質の1つとして考えられています。また、厚い皮や、大きく開いた果粒間の隙間も、湿度が高い日本で病気にかからない為にブドウ自身が環境に合わせて変化したものと見られています。 
一方、山梨県は温暖で年間の降雨量が少なく湿度が低い場所。ブドウ収穫期の台風襲来も比較的少ない県です。それと同時に山地が多く、やせた水はけのよい土壌が多く分布している土地柄。中央アジアの乾燥地帯で生まれ育ったヴィニフェラ種をルーツに持つ「甲州ブドウ」にとって、日本の中では適した環境だったと推察できます。 
ヴィニフェラ種にとっては、高温多湿で酸性土壌という過酷な自然。その日本の環境に適応した「甲州ブドウ」は、生食用果物としては人気を博しましたが、残念ながらワイン用ブドウとしては不適切な性質を幾つか持っています。
例えば、少ない香気と低い酸味。又、実離れが悪いピンク色の果皮は、果汁に色を付けると同時に、ワインに渋みを与えます。 
それらの性質に加えて、ウィルスの影響で糖度が上がりにくい「甲州ブドウ」。欠点を克服し、海外の専門家も認めた高品質なワインが出来るまでには、高い志を持つ研究者と生産者による、数多くの試みが繰り返されました。

最終的にシャトー・メルシャンが日本固有の甲州ブドウから、初めて柑橘系のさわやかな香りを引き出し、日本ワインに新たな希望と光をもたらしました。

今でも日本の固有品種として、さまざまなアプローチで、甲州ブドウの優れたワイン造りが続けられています。


今回はいずれも勝沼の甲州ワインで製造の違うものを、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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世界中のワインを楽しもう♪ 第18弾

企画メニュー、「世界中のワインを楽しもう♪」。
第18弾目は日本、北海道の赤ワインです。

品種は「ツヴァイゲルトレーべ」。
ツヴァイゲルトレーベは、オーストリアのツヴァイゲルト博士によってブラウフレンキッシュとサン・ローランを交配させて作られた赤ワイン用葡萄品種。

ボージョレのガメイにも似た軽やかな赤ワインです。

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