10月17日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2025年2月から「南アフリカ」のワインを取り上げています。




テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2025年2月から「南アフリカ」のワインを取り上げています。

南アフリカ共和国は、インド洋と大西洋にはさまれたアフリカ大陸の最南端に位置します。
南アフリカ共和国はサバンナのイメージがありますが、サバンナはもちろん、南アフリカ共和国には山岳地帯や半砂漠地帯、低木地や草原、熱帯気候に地中海性気候・・・場所によってさまざまな表情がある産地です。
南アフリカ共和国の葡萄栽培地域は南緯34度を中心に位置しています。これはチリ、アルゼンチン、オーストラリアなどのワイン産地と同緯度。穏やかな地中海性気候、豊富な日照時間、降水量500~800mm、海からの冷たいそよ風。葡萄栽培に適したすべてがここにあるといわれるほどです。さらに地域ごとに微小気候(マイクロ・クライメット)とヴァラエティーに富んだ土壌(テロワール)が存在するため、それぞれの地区で個性豊かな南アフリカのワインが生み出されています。
今回は、南アフリカ共和国のコースタル・リージョンの「コンスタンシア」のワインをテイスティングしました。

アフリカ有数の世界都市であり風光明媚な観光名所として知られている南アフリカのウエスタン・ケープの州都ケープタウン南に位置する「コンスタンシア」(Constantia)地区は、その起源を1685年まで遡ることができる程の深い歴史があります。
今回は、南アフリカ共和国のコースタル・リージョンの「コンスタンシア」のワインをテイスティングしました。

アフリカ有数の世界都市であり風光明媚な観光名所として知られている南アフリカのウエスタン・ケープの州都ケープタウン南に位置する「コンスタンシア」(Constantia)地区は、その起源を1685年まで遡ることができる程の深い歴史があります。
とりわけ18-19世紀の時代には、伝説の甘口ワインVin de Constance(ヴァン・ド・コンスタンス)で名を馳せたという記録が多く残っていて、かの英雄ナポレオン・ボナパルトらを含む当時の王や皇帝たちからその味わいを大絶賛されただけでなく、ジェーン・オースティンやチャールズ・ディケンズといった文豪たちをも虜にし、彼らの文学にもその名が登場したほどです。
こうした輝かしいエピソードがある一方、1860年代に起きたフィロキセラとうどんこ病の流行でコンスタンシアのブドウ畑は壊滅状態まで追い込まれ、その後1980年代頃になるまでは、見向きもされなくなってしまったという悲しい過去もある地域です。
今日では、生産者の数はそれほど多くはありませんが、皆クオリティにフォーカスしています。産み出されるワインでとりわけ注目されるのが高品質なソーヴィニヨン・ブランやボルドーブレンド、またミュスカからの甘口ワインです。
白ブドウの主要品種はソーヴィニヨン・ブランにシャルドネ、そしてミュスカです。
黒ブドウではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロといったボルドー品種が主要品種で、より温かい斜面下部の畑で見られます。より長い日照時間の恩恵を受け見事に完熟したブドウは、リッチで濃厚な味わいを生みます。
今回は、「コンスタンシア」に本拠地を置くワイナリーのワインをひとつ、そして南アフリカ総集編として、ステレンボッシュのワイン、さらに甘口ワインとしてフランシュックのワイナリーのワインの3種類を実際に味わって、感じていただきました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。










