11月15日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2024年9月からは「オーストラリア」のワインを取り上げています。
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2024年9月からは「オーストラリア」のワインを取り上げています。
オーストラリアは、新興国の中でも、チリと共にワイン産業を盛り上げているワイン国。
世界一大きな島であり、また世界一小さな大陸であり、世界で6番目に広いと言われる国土はヨーロッパ全体のおおよそ7割にも匹敵し、その広さゆえ地域によって気候風土に特徴が異なります。
ワイン産地は、シラーズの銘醸地として最も有名なバロッサ・ヴァレーを始めとして、東端のニュー・サウス・ウェールズ州から西端の西オーストラリア州まで3,000km超にわたって点在しています。
また、近年は世界的なトレンドや地球温暖化による影響から、タスマニアやヤラ・ヴァレーをはじめとした冷涼産地(クール・クライメイト)にも注目が集まっており、異なるテロワールを持つ各産地から、多様性豊かなワインが生み出されています。
そんなオーストラリアでは、シラーズやカベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネといった多彩なブドウ品種が栽培されており、その生産量と質の両方において重要な役割を果たしています。
「オーストラリア」のワインの3回目は「ヴィクトリア州のワイン」を取り上げました。
ヴィクトリア州は、オーストラリアの南東部に位置し、オーストラリアで最も小さい州で、メルボルンを中心に広がる産地です。
ヴィクトリア州は、オーストラリアの南東部に位置し、オーストラリアで最も小さい州で、メルボルンを中心に広がる産地です。
国内最高級のピノ・ノワールやシャルドネを生産するヤラ・ヴァレーやジロングなどの銘醸地を始め、州全域に小・中規模の生産者が点在しています。シラーズやカベルネ・ソーヴィニヨン、リースリングなどの葡萄品種からもワインが造られており、国内のワイン産業において重要な役割を果たしています。
19世紀の終わりには、ゴールドラッシュに促されるように隆盛を極め、オーストラリアでワインの生産量が最も多く、ジョン・ブルズ・ヴァインヤードなどは英国に多量のワインを輸出していたこともあり、イギリスへの輸出も大部分を占めるなどオーストラリアの歴史的ワイン産地で、オーストラリアワインの代名詞的な存在でした。しかしフィロキセラの襲来により壊滅的状況に陥って以来、酒精強化ワインの製造に力が入れられるなど1960年代に入るまでワイン産地として復活を遂げる事が出来ず、古くも新しい産地であると言えます。
ヴィクトリア州は州全体が葡萄栽培に適しているため、他の4つの州とは異なり海岸と山地に隣接している部分だけでなく、州の南西の端から北東まで各所で、葡萄栽培が行われていている、オーストラリアでは珍しく州全域でブドウ栽培が可能な産地です。そのためオーストラリア一小さい州ながらも生産量は全土の25%を占めています。
内陸から沿岸まで様々な土壌と気候が存在。多様なタイプのワインが生み出されていますが、冷涼な気候がもたらす透明感のあるエレガントな味わいが特に高く評価されています。
ヴィクトリア州はスワン・ヒルなどヴィクトリア州北西部を除き、オーストラリアの州の中でも冷涼な地域です。一部温暖な地域があるなど多彩な気候を元にカベルネ・ソーヴィニヨン からシャルドネ、ピノ・ノワール、シラーズなど多様な品種が植えられているのに加え、ユニークな酒精強化ワインが造られています。
G.I.(オーストラリアの地理的呼称)はリージョン、サブ・リージョンあわせて22にのぼり、850を超えるワイナリーと650ものセラードア(試飲などもできる直売所)を誇ります。現在も毎週のようにヴァインヤードの設立、ワイナリーの操業のニュースで活気溢れたものとなっています。
既にヤラ・ヴァレーでは世界的に優れた評価を得ている生産者もいますが、ワイン産地として復活して未だ60年しか経っておらず、ヴィクトリア州全体は発展途上の産地であると言えます。近年、温暖化の影響により冷涼地域が見直されており、ヴィクトリア州に注目が集まっています。それとともに今まで注目されていなかった地区から新たなスターが生まれてくるなど活発な動きが見られている産地です。
今回はヴィクトリア州のヤラ・ヴァレー地区や、近年注目を浴びている地区のワインを実際に味わって、感じていただきました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。