U_U 's blog

東京都文京区小日向のGalleria Caffe U_U(ユー)の日々を綴るblogです

ロワール

【Salone Report】 Wine Lovers Club 2020.9.18

9月は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

ただいま、「フランス」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
フランスの“ワイン産地”にフォーカスして、さまざまなフランスワインの産地を巡っています。

フランスワイン産地を巡る旅の第12回目は「サントル・ニヴェルネ地区」でした。

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フランスワイン産地を巡る旅の第9回目からは「ロワール」に入っています。
ロワール河は、フランス中央山塊に源を発して北上、パリの南西方向に100Km離れたオルレアンの町で大きく西に向きを変え大西洋に注ぐ、約1,000Kmのフランス最長の大河。その大河流域周辺一帯の産地を総括して呼ばれるのがロワール地方です。
日本で言えば、関東地方ほどの面積の地域に、60を超えるアペラシオンが存在し、ブドウ品種もシュナン・ブランやカベルネ・フラン、ミュスカデ・・・など、多品種から多彩なワインが生み出されています。

ロワール河流域のワイン産地は通常、河口周辺のナント周辺地区、下流域のアンジュー&ソミュール地区、中流域のトゥーレーヌ地区、上流域の中央フランス地区の4地区に大別されます。

今回は「サントル・ニヴェルネ地区」のワイン3種を取り上げました。

サントル・ニヴェルネ地区は、中央フランス地区の名でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
赤ワインと白ワインの両方とも生産される産地ですが、一般的には白ワインの方が知られています。特にロワール川を挟んで向かい合う「サン・セール」と「プイイ・フュメ」の白ワインが有名です。
サン・セールとプイィ・フュメは、全ロワールで最も名の通るワインで、「大使」格にあたる辛口白ワインで、日本でも愛好家が少なくありません。

サントル・ニヴェルネ地区は、フランスのロワール地方の産地の中で、ロワール川の最も上流に位置しているワイン産地です。
ロワール川は、海側のペイ・ナンテ地区から東に流れていますが、オルレアンの街を過ぎると南にクランクして曲がります。そのクランクの先にサントル・ニヴェルネ地区は広がります。フランスの国土のほぼ中心に近いことから、中央フランス地区とも呼ばれます。 

地理的には、シャンパーニュ地方の最南端や、ブルゴーニュ地方の最北端シャブリのすぐ西です。このような地理的環境から特にブルゴーニュ地方の影響が強く、使われるぶどう品種もロワールのシュナン・ブランやカベルネ・フランではなく、白ブドウはソーヴィニヨン・ブラン、黒ぶどうはピノ・ノワールが主要品種となっています。

気候のタイプは、冬寒く、夏暑い大陸性気候に分類されます。
気候は夏と冬の気温差が激しく、夏の平均気温は26℃ですが、冬は-1度と厳しい寒さに見舞われます。夏の日照から葡萄は力を受け取りますが、厳しい冬は地勢によっては霜害に痛めつけられる所も少なくありません。
貝殻を含む粘土石灰岩からなる「白い土地」と呼ばれる特徴的土壌で、ソーヴィニョン・ブランの単品種から造る個性的な<辛口白>の名産地となっています。

今回は、サントネ・ニヴェルネ地区の中で、サン・セールとプイイ・フュメ以外のAOCワインを取り上げてみました。

今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2020.8.21

8月は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

ただいま、「フランス」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
フランスの“ワイン産地”にフォーカスして、さまざまなフランスワインの産地を巡っています。

フランスワイン産地を巡る旅の第11回目は「トゥーレーヌ」でした。

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フランスワイン産地を巡る旅の第9回目からは「ロワール」に入っています。
ロワール河は、フランス中央山塊に源を発して北上、パリの南西方向に100Km離れたオルレアンの町で大きく西に向きを変え大西洋に注ぐ、約1,000Kmのフランス最長の大河。その大河流域周辺一帯の産地を総括して呼ばれるのがロワール地方です。
日本で言えば、関東地方ほどの面積の地域に、60を超えるアペラシオンが存在し、ブドウ品種もシュナン・ブランやカベルネ・フラン、ミュスカデ・・・など、多品種から多彩なワインが生み出されています。

ロワール河流域のワイン産地は通常、河口周辺のナント周辺地区、下流域のアンジュー&ソミュール地区、中流域のトゥーレーヌ地区、上流域の中央フランス地区の4地区に大別されます。

今回は「トゥーレーヌ」のワイン3種を取り上げました。

トゥーレーヌ地区は、前回訪れたアンジュー・ソーミュール地区と隣接しているエリアです。中心都市はかつての州都トゥール。ルネサンス期の美しい古城が立ち並ぶ観光地でもあるトゥーレーヌ地域には有名な城館とほぼ同じ数だけの栽培地があります。葡萄畑の多くもまた同じところにあるので、トゥーレーヌ地区のAOC名称は、城館の名称とその地方の名称を結びつけたものがほとんどです。
 フランス宮廷がこの地に置かれたため、古くからワインの醸造や交易が盛んでした。中世の時代からボルドーをしのぐとまで称されたワインの歴史の長い地域でもあります。ジャンヌ・ダルクゆかりのシノン城があるのもこのトゥーレーヌです。

大西洋から150Kmしか離れていないので、海洋性の気候の影響を受けますが、東側は、厳しい冬と暑い夏という大陸気候の性格をも持ち、それにロワール河とその支流がもたらすミクロクリマ(微気候)が加わるので、多様なワインが造られます。
 豊かな土壌を持ち、野菜や果物の栽培が盛んで「フランスの庭」と称されます。植えられているブドウ品種も多岐にわたり、その種類の豊富さでも有名な産地です。
パリまで1時間という近さにありながら、2つの気候の影響を受けた豊かな土壌でさまざまなブドウを育て、ワインへと加工しています。

この地方で作られるワインで代表的なものは、「トゥーレーヌ」や「シノン」です。強い個性の味わいを持ったワインというわけではありませんが、飲みやすく安価なのが特徴です。赤・白・ロゼ、スパークリングワイン、辛口・甘口と、幅広いワインがそろうのがトゥーレーヌワインの持ち味でもあります。広範囲に流れるロワール川とその支流の気候が豊かな味わいをもたらしている産地ならではです。


トゥーレーヌ地区のワインの中から、今回は、ヴーヴレイ、シノン、そしてトゥーレーヌの独自品種「ロモランタン」で造られたワインの3種をテイスティングしていただきました。


今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2020.7.17

7月は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を、希望者個別にテイスティングするスタイルで開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

ただいま、「フランス」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
フランスの“ワイン産地”にフォーカスして、さまざまなフランスワインの産地を巡っています。

フランスワイン産地を巡る旅の第10回目は「アンジュー・ソーミュール」でした。

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フランスワイン産地を巡る旅の第9回目からは「ロワール」に入っています。
ロワール河は、フランス中央山塊に源を発して北上、パリの南西方向に100Km離れたオルレアンの町で大きく西に向きを変え大西洋に注ぐ、約1,000Kmのフランス最長の大河。その大河流域周辺一帯の産地を総括して呼ばれるのがロワール地方です。
日本で言えば、関東地方ほどの面積の地域に、60を超えるアペラシオンが存在し、ブドウ品種もシュナン・ブランやカベルネ・フラン、ミュスカデ・・・など、多品種から多彩なワインが生み出されています。

ロワール河流域のワイン産地は通常、河口周辺のナント周辺地区、下流域のアンジュー&ソミュール地区、中流域のトゥーレーヌ地区、上流域の中央フランス地区の4地区に大別されます。

今回は「アンジュー・ソーミュール」のワイン3種を取り上げました。

アンジュー・ソーミュール地区はロワール地方西部にあるアペラシオンでロワール河下流域のワイン産地の1つ。同じく下流域にある産地ペイ・ナンテ地区とは県を境界としていますが歴史的にはブルターニュとかつてイングランドまでをも支配したアンジュー帝国のあったアンジュー、2つの国の国境でした。その歴史によって現在の栽培品種の違いを生み出しています。
古い城塞都市アンジューの葡萄産地の多くはアンジェ市を中心に西に、ロワール川の南(ロワール左岸)に広がります。

アンジュー地区は海洋性気候に属しており、温暖かつ日照量が多い特徴を持っています。平均降雨量約500mm,南仏以外で最も乾燥した土地となります。一方ソーミュール地区はソーミュールの丘陵によって西風から守られている準海洋性気候に属しています。またロワール河から離れるにつれ大陸性気候の影響が強まります。
土壌はアンジュー・ブランと呼ばれる白亜質から変化した白い土壌の地域と片岩、砂利、石灰岩の上にある褐色土のアンジュー・ノワールと呼ばれる土壌が中心にあります。
アンジュー―・ソーミュール地区の白亜質の石灰岩はTuffeau(トゥーフォー)と呼ばれ、石灰岩系の石は築城に使われたと言われています。

アンジュー・ソーミュール地区では赤、白、ロゼから泡、極甘口まで造られており、18のアペラシオンを所有しています。使用される品種は白ワインでシュナン・ブラン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランが使用されていますがシュナン・ブランが主体のワインが多く造られています。赤ワインではカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ドニス、ピノ・ノワール、ガメイ、コットが使用され、メインとなる品種はカベルネ・フランです。ロゼも赤同様の品種が使用されています。

多種多様でかつ良質でありながら価格も手頃なアンジュー・ソーミュール地区のワインの中から、今回は、白、ロゼ、極甘口の3種をテイスティングしていただきました。


今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2020.6.19

6月19日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

ただいま、「フランス」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
フランスの“ワイン産地”にフォーカスして、さまざまなフランスワインの産地を巡っています。

フランスワイン産地を巡る旅の第9回目からは「ロワール」に入りました。

200619001

ロワール河は、フランス中央山塊に源を発して北上、パリの南西方向に100Km離れたオルレアンの町で大きく西に向きを変え大西洋に注ぐ、約1,000Kmのフランス最長の大河。その大河流域周辺一帯の産地を総括して呼ばれるのがロワール地方です。
日本で言えば、関東地方ほどの面積の地域に、60を超えるアペラシオンが存在し、ブドウ品種もシュナン・ブランやカベルネ・フラン、ミュスカデ・・・など、多品種から多彩なワインが生み出されています。

ロワール河流域のワイン産地は通常、河口周辺のナント周辺地区、下流域のアンジュー&ソミュール地区、中流域のトゥーレーヌ地区、上流域の中央フランス地区の4地区に大別されます。

今回はそのひとつ「ナント周辺地区」のワイン3種を取り上げました。
ナント周辺地区を代表するアペラシオンのひとつが「ミュスカデ」です。

1709年のナント地区を襲った大寒波。その寒波はフランスでもっとも大きなロワール河を凍結させるほどの威力で、それによりナント地区の葡萄は、ほぼ全滅してしまいました。
葡萄の生産者たちは悲しみに暮れていましたが、それでもワイン造りへの情熱を絶やすことなく、大寒波に負けないように「寒さに強い葡萄」を栽培しようと考えました。
そこで自分たちの地区よりもずっと気温が低い地区「ブルゴーニュ」で栽培されている葡萄「ムロン・ド・ブルゴーニュ」(ブルゴーニュのメロンの香りのする葡萄、という意味)に白羽の矢を立てました。
ブルゴーニュで栽培されていた「ムロン・ド・ブルゴーニュ」は名前の通りメロンの香りがしていたかもしれませんが、気候や土壌の違いからか、現在、ロワール地方で栽培されているミュスカデにはメロンの香りはありません。この「ムロン」が、「ムスク(麝香・じゃこう)」となり、だんだんと変化して、「ミュスカデ」の語源になったと言われていますが、実際のところはよく分かっていません。

ミュスカデ」は醸造過程で生成される澱引きをせずそのまま春までおいておくという「シュール・リー製法」で醸造されることが多いワインです。

それ以外にも、ナント周辺地区固有の品種で、葡萄にしては珍しく“クエン酸”の寄与を大きく感じる「グロ・ブラン」、そしてナント周辺地区では「フィエ・グリ」とも呼ばれる「ソーヴィニヨン・グリ」主体のワインを取り上げました。


今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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