U_U 's blog

東京都文京区小日向のGalleria Caffe U_U(ユー)の日々を綴るblogです

フランス

【Salone Report】 Wine Lovers Club 2020.12.18

12月は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

ただいま、「フランス」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
フランスの“ワイン産地”にフォーカスして、さまざまなフランスワインの産地を巡っています。

フランスワイン産地を巡る旅の最終回となる第14回目は「ブルゴーニュ」でした。

201218001ブルゴーニュは、ボルドーと共に、フランスの誇る大銘醸地。ワイン造りの歴史は古く、ローマ時代にまで遡ります。ですが、今日の名声を築く基になったのは、12 世紀、シトー派修道僧による葡萄畑の開墾です。かのロマネ・コンティやクロ・ヴァーショをはじめ、銘酒は殆ど修道院所領であった畑のものです。
ブルゴーニュと言う名称は、14~15 世紀にかけてフランス王家を凌ぐほどの勢力でベルギーやオランダをも支配していたブルゴーニュ大公国だったことによります。

夏は日照量が多く冬は寒さ厳しい大陸性気候は葡萄栽培に最適で、素晴らしいワインが生まれます。この気候とこの地に適した醸造法が長い時間をかけて練り上げられ、ブルゴーニュワインのスタイルを完成させました。

ブルゴーニュの特徴は単品種でワインが造られることです。
単一の葡萄品種でワイン造りを行いますが、変化に富む自然条件から、畑の区画ごとにミクロクリマ(微気候)が見られ、産出されるワインは多様性に富みます。

赤は、ピノ・ノワール。白はシャルドネ。(例外はボージョレーの赤でガメイ種)
ですがAC の中には、ごく例外的にピノ・ノワールおよびシャルドネ以外を使うものもあります。

今回は、ブルゴーニュの白ワインに焦点を当てて3種類、ピックアップしました。
ブルゴーニュを代表する白葡萄品種“シャルドネ”はもちろん、ブルゴーニュの固有品種である“ピノ・ブラン”(アルザスで使用されているピノ・ブランと別品種になります)、そしてブーズロンがAOC と認められてからは、酸味だけが際立つことのない、ふくよかな厚みのあるワインとして、世間の注目を集めるようになった“アリゴテ”、そのブーズロンのアリゴテのワインを取り上げました。

今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2020.11.20

11月は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

ただいま、「フランス」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
フランスの“ワイン産地”にフォーカスして、さまざまなフランスワインの産地を巡っています。

フランスワイン産地を巡る旅の第13回目は「ボルドー」でした。

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ボルドーはフランスのAOC(原産地統制名称)ワインの約4 分の1 に当たる膨大な量のワインを産出する生産地でもあり、質においても、デイリーワインから最高級ワインに至るまで幅広く、多彩な銘醸地域です。
また歴史的に英国領だった時期もあることから、ボルドーワインは広く海外で愛飲され、現在でもその多くが輸出されていて、12,500 のワイン生産者、57 の共同組合、400 のネゴシアン、130 の仲買人が集まる、フランス経済を大きく左右するワイン産業の一大拠点です。

ボルドーのAOCはそのほとんどが赤ワインで、白ワインは特別なものを除いては、ボルドーのどの場所で造られても「ボルドー・ブラン」とされます。

その特別な白ワインのAOCが、世界三大貴腐ワインに数えられる「ソーテルヌ」です。
ボルドーの白ワインの主体であるソーヴィニヨン・ブランの補助品種的な位置づけのセミヨンが、その果皮の薄さからソーテルヌの貴腐ワインでは主要な品種となります。

そのセミヨン
実は熟成に耐えうるしっかりとしたワインを造る品種なのですが、その特徴を活かしたボルドー・ブランも今回取り上げてみました。そのヴィンテージは2011年。

ボルドーは白ワインも見逃せない造り手、そしてワインがある地域なのです。

今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2020.9.18

9月は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

ただいま、「フランス」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
フランスの“ワイン産地”にフォーカスして、さまざまなフランスワインの産地を巡っています。

フランスワイン産地を巡る旅の第12回目は「サントル・ニヴェルネ地区」でした。

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フランスワイン産地を巡る旅の第9回目からは「ロワール」に入っています。
ロワール河は、フランス中央山塊に源を発して北上、パリの南西方向に100Km離れたオルレアンの町で大きく西に向きを変え大西洋に注ぐ、約1,000Kmのフランス最長の大河。その大河流域周辺一帯の産地を総括して呼ばれるのがロワール地方です。
日本で言えば、関東地方ほどの面積の地域に、60を超えるアペラシオンが存在し、ブドウ品種もシュナン・ブランやカベルネ・フラン、ミュスカデ・・・など、多品種から多彩なワインが生み出されています。

ロワール河流域のワイン産地は通常、河口周辺のナント周辺地区、下流域のアンジュー&ソミュール地区、中流域のトゥーレーヌ地区、上流域の中央フランス地区の4地区に大別されます。

今回は「サントル・ニヴェルネ地区」のワイン3種を取り上げました。

サントル・ニヴェルネ地区は、中央フランス地区の名でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
赤ワインと白ワインの両方とも生産される産地ですが、一般的には白ワインの方が知られています。特にロワール川を挟んで向かい合う「サン・セール」と「プイイ・フュメ」の白ワインが有名です。
サン・セールとプイィ・フュメは、全ロワールで最も名の通るワインで、「大使」格にあたる辛口白ワインで、日本でも愛好家が少なくありません。

サントル・ニヴェルネ地区は、フランスのロワール地方の産地の中で、ロワール川の最も上流に位置しているワイン産地です。
ロワール川は、海側のペイ・ナンテ地区から東に流れていますが、オルレアンの街を過ぎると南にクランクして曲がります。そのクランクの先にサントル・ニヴェルネ地区は広がります。フランスの国土のほぼ中心に近いことから、中央フランス地区とも呼ばれます。 

地理的には、シャンパーニュ地方の最南端や、ブルゴーニュ地方の最北端シャブリのすぐ西です。このような地理的環境から特にブルゴーニュ地方の影響が強く、使われるぶどう品種もロワールのシュナン・ブランやカベルネ・フランではなく、白ブドウはソーヴィニヨン・ブラン、黒ぶどうはピノ・ノワールが主要品種となっています。

気候のタイプは、冬寒く、夏暑い大陸性気候に分類されます。
気候は夏と冬の気温差が激しく、夏の平均気温は26℃ですが、冬は-1度と厳しい寒さに見舞われます。夏の日照から葡萄は力を受け取りますが、厳しい冬は地勢によっては霜害に痛めつけられる所も少なくありません。
貝殻を含む粘土石灰岩からなる「白い土地」と呼ばれる特徴的土壌で、ソーヴィニョン・ブランの単品種から造る個性的な<辛口白>の名産地となっています。

今回は、サントネ・ニヴェルネ地区の中で、サン・セールとプイイ・フュメ以外のAOCワインを取り上げてみました。

今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2020.8.21

8月は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

ただいま、「フランス」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
フランスの“ワイン産地”にフォーカスして、さまざまなフランスワインの産地を巡っています。

フランスワイン産地を巡る旅の第11回目は「トゥーレーヌ」でした。

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フランスワイン産地を巡る旅の第9回目からは「ロワール」に入っています。
ロワール河は、フランス中央山塊に源を発して北上、パリの南西方向に100Km離れたオルレアンの町で大きく西に向きを変え大西洋に注ぐ、約1,000Kmのフランス最長の大河。その大河流域周辺一帯の産地を総括して呼ばれるのがロワール地方です。
日本で言えば、関東地方ほどの面積の地域に、60を超えるアペラシオンが存在し、ブドウ品種もシュナン・ブランやカベルネ・フラン、ミュスカデ・・・など、多品種から多彩なワインが生み出されています。

ロワール河流域のワイン産地は通常、河口周辺のナント周辺地区、下流域のアンジュー&ソミュール地区、中流域のトゥーレーヌ地区、上流域の中央フランス地区の4地区に大別されます。

今回は「トゥーレーヌ」のワイン3種を取り上げました。

トゥーレーヌ地区は、前回訪れたアンジュー・ソーミュール地区と隣接しているエリアです。中心都市はかつての州都トゥール。ルネサンス期の美しい古城が立ち並ぶ観光地でもあるトゥーレーヌ地域には有名な城館とほぼ同じ数だけの栽培地があります。葡萄畑の多くもまた同じところにあるので、トゥーレーヌ地区のAOC名称は、城館の名称とその地方の名称を結びつけたものがほとんどです。
 フランス宮廷がこの地に置かれたため、古くからワインの醸造や交易が盛んでした。中世の時代からボルドーをしのぐとまで称されたワインの歴史の長い地域でもあります。ジャンヌ・ダルクゆかりのシノン城があるのもこのトゥーレーヌです。

大西洋から150Kmしか離れていないので、海洋性の気候の影響を受けますが、東側は、厳しい冬と暑い夏という大陸気候の性格をも持ち、それにロワール河とその支流がもたらすミクロクリマ(微気候)が加わるので、多様なワインが造られます。
 豊かな土壌を持ち、野菜や果物の栽培が盛んで「フランスの庭」と称されます。植えられているブドウ品種も多岐にわたり、その種類の豊富さでも有名な産地です。
パリまで1時間という近さにありながら、2つの気候の影響を受けた豊かな土壌でさまざまなブドウを育て、ワインへと加工しています。

この地方で作られるワインで代表的なものは、「トゥーレーヌ」や「シノン」です。強い個性の味わいを持ったワインというわけではありませんが、飲みやすく安価なのが特徴です。赤・白・ロゼ、スパークリングワイン、辛口・甘口と、幅広いワインがそろうのがトゥーレーヌワインの持ち味でもあります。広範囲に流れるロワール川とその支流の気候が豊かな味わいをもたらしている産地ならではです。


トゥーレーヌ地区のワインの中から、今回は、ヴーヴレイ、シノン、そしてトゥーレーヌの独自品種「ロモランタン」で造られたワインの3種をテイスティングしていただきました。


今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2020.7.17

7月は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を、希望者個別にテイスティングするスタイルで開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

ただいま、「フランス」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
フランスの“ワイン産地”にフォーカスして、さまざまなフランスワインの産地を巡っています。

フランスワイン産地を巡る旅の第10回目は「アンジュー・ソーミュール」でした。

200619001

フランスワイン産地を巡る旅の第9回目からは「ロワール」に入っています。
ロワール河は、フランス中央山塊に源を発して北上、パリの南西方向に100Km離れたオルレアンの町で大きく西に向きを変え大西洋に注ぐ、約1,000Kmのフランス最長の大河。その大河流域周辺一帯の産地を総括して呼ばれるのがロワール地方です。
日本で言えば、関東地方ほどの面積の地域に、60を超えるアペラシオンが存在し、ブドウ品種もシュナン・ブランやカベルネ・フラン、ミュスカデ・・・など、多品種から多彩なワインが生み出されています。

ロワール河流域のワイン産地は通常、河口周辺のナント周辺地区、下流域のアンジュー&ソミュール地区、中流域のトゥーレーヌ地区、上流域の中央フランス地区の4地区に大別されます。

今回は「アンジュー・ソーミュール」のワイン3種を取り上げました。

アンジュー・ソーミュール地区はロワール地方西部にあるアペラシオンでロワール河下流域のワイン産地の1つ。同じく下流域にある産地ペイ・ナンテ地区とは県を境界としていますが歴史的にはブルターニュとかつてイングランドまでをも支配したアンジュー帝国のあったアンジュー、2つの国の国境でした。その歴史によって現在の栽培品種の違いを生み出しています。
古い城塞都市アンジューの葡萄産地の多くはアンジェ市を中心に西に、ロワール川の南(ロワール左岸)に広がります。

アンジュー地区は海洋性気候に属しており、温暖かつ日照量が多い特徴を持っています。平均降雨量約500mm,南仏以外で最も乾燥した土地となります。一方ソーミュール地区はソーミュールの丘陵によって西風から守られている準海洋性気候に属しています。またロワール河から離れるにつれ大陸性気候の影響が強まります。
土壌はアンジュー・ブランと呼ばれる白亜質から変化した白い土壌の地域と片岩、砂利、石灰岩の上にある褐色土のアンジュー・ノワールと呼ばれる土壌が中心にあります。
アンジュー―・ソーミュール地区の白亜質の石灰岩はTuffeau(トゥーフォー)と呼ばれ、石灰岩系の石は築城に使われたと言われています。

アンジュー・ソーミュール地区では赤、白、ロゼから泡、極甘口まで造られており、18のアペラシオンを所有しています。使用される品種は白ワインでシュナン・ブラン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランが使用されていますがシュナン・ブランが主体のワインが多く造られています。赤ワインではカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ドニス、ピノ・ノワール、ガメイ、コットが使用され、メインとなる品種はカベルネ・フランです。ロゼも赤同様の品種が使用されています。

多種多様でかつ良質でありながら価格も手頃なアンジュー・ソーミュール地区のワインの中から、今回は、白、ロゼ、極甘口の3種をテイスティングしていただきました。


今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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