U_U 's blog

東京都文京区小日向のGalleria Caffe U_U(ユー)の日々を綴るblogです

ニュージーランド

【Salone Report】 Wine Lovers Club 2024.7.19

7月19日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2024年1月からは「ニュージーランド」のワインを取り上げています。

その6回目は「ニュージーランドのピノ・ノワール飲み比べ」として3地区のピノ・ノワールワインを取り上げました。

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ニュージーランドは、北島・南島の2つの島に広がり、南緯36度~45度、南北1,500kmにわたる細長い産地です。国土はおよそ日本の北海道をのぞいたサイズと言われています。
人口はおよそ420万人(日本のおよそ30分の1)、羊はその10倍いると言われています。
ニュージーランドのワイン産地は海に囲まれた海洋性気候の地域がほとんどで、生育期間がゆっくりなのが、特徴です。冷涼な気候の元で造られるワインは非常にエレガントなものが多いです。

ニュージーランドのワインの中で、ソーヴィニヨン・ブランについては、マールボロの味わいが群を抜いている、ことはテイスティングしていただいたことでも、みなさん納得されました。

ニュージーランドの黒ブドウ品種で重要とされるピノ・ノワールについては、いくつかの地区のワインを、その特徴とともにテイスティングをしていただきましたが、今回、比較しながらテイスティングすることで、ご自身の好みの地区を知っていただくことを試みました。

今回、取り上げましたピノ・ノワールの地区は、
地質調査にて、2番目にブルゴーニュに近いとされた“マールボロ”、
地質調査にて、最もブルゴーニュに近いという結果が出た“マーティンボロー ワイララパ
そして、大陸性気候故の過酷さからピノ・ノワールに特化した“セントラル・オタゴ
の3種類です。

本場ブルゴーニュらしいピノ・ノワールを産する“マーティンボロー ワイララパ
他に類を見ないピノ・ノワールを産する“セントラル・オタゴ
どちらかは、まさに個人的好み。
それこそ、ワインの愉しみです。


今回はニュージーランドのピノ・ノワールで造られたワインを、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2024.5.17

5月17日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2024年1月からは「ニュージーランド」のワインを取り上げています。

その5回目は「セントラル・オタゴ地方」のワインを取り上げました。

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ニュージーランドは、北島・南島の2つの島に広がり、南緯36度~45度、南北1,500kmにわたる細長い産地です。国土はおよそ日本の北海道をのぞいたサイズと言われています。
人口はおよそ420万人(日本のおよそ30分の1)、羊はその10倍いると言われています。
ニュージーランドのワイン産地は海に囲まれた海洋性気候の地域がほとんどで、生育期間がゆっくりなのが、特徴です。冷涼な気候の元で造られるワインは非常にエレガントなものが多いです。

ニュージーランド南島セントラル・オタゴは、ニュージーランド南島の最南東部にあり、南緯45度という世界で最も南に位置するワイン産地のひとつとして知られます。

移民によって初めてブドウが植えられたのは1860年代とされていますが、代々この地に住む人はワインよりもビールやスピリッツに興味があったため、1970年代になるまでワイン産業は発展しませんでした。

そんなセントラル・オタゴを一言で表現するなら、

ニュージーランド屈指のピノ・ノワールの銘醸地
 表現豊かなアロマとジューシーな果実味がリリース直後から楽しめる

セントラル・オタゴは「高品質なピノ・ノワールの産地といえば?」で世界のベスト5には挙げられるはずです。ですが、産地としての歴史は決して長くはありません。

セントラル・オタゴ地方で初めてぶどうの樹が植えられたのは1864年ですが、本格的な商業用ワインが造られ始めたのは1980年以降で、ピノ・ノワールの産地として有名になってまだ20年程度です。
これほどまでに歴史の浅いワイン産地は、世界を見渡してもほとんどありません。
 
1987年、最初のセントラル・オタゴ産ピノ・ノワールがリリースされます。
セントラル・オタゴのワインが一躍有名になったのは、1997年に初リリースされた「フェルトン ロード」のワイン。 
「こんなワインが南半球で出来るなんて…これは本場ブルゴーニュに匹敵する味わいだ!」と世界の評論家たちを驚かせたのです。

そしてこの出来事をきっかけにして、フェルトン ロードのみならずセントラル・オタゴ地方のワインに対し世界から注目が集まるようになりました。

かくしてセントラル・オタゴのピノ・ノワールは、力強さと上品さが同居するメリハリのある味わいで、ブルゴーニュに次ぐ銘醸地としてNo.2の座を争っています。
 
南半球にあるニュージーランドは南に行くほど気温が低くなるので、最南端の産地セントラル・オタゴ地方は非常に冷涼です。また、ニュージーランド南島を南北に走る「サザンアルプス」という山脈が雨雲を遮るおかげで、1年を通して雨が少なく、とても乾燥しています。
そしてワイン産地としての最大の特徴は、ニュージーランドで唯一とも言える大陸性気候を持っていることです。つまり、季節ごとの気温変化と日較差(昼夜の気温差)が大きい産地なのです。

オタゴの夏は暑く乾燥しています。大陸性気候による影響で日中の平均気温は他エリアに比べて高く、日中はしっかりと太陽の恩恵を受けて暑くなりますが、夜間は気温が下がって急に涼しくなります。これがブドウの成長スピードをいい具合にダウンさせ、アロマは時間をかけてじっくり成長することで表現豊かになり、ブドウは酸を保持したまましっかりと完熟することができます。
セントラル・オタゴ地方ではこのような気候の特徴を活かし、暑さが苦手で気難しいと言われるぶどう品種「ピノ・ノワール」の栽培が盛んとなりました。


今回はニュージーランドのセントラル・オタゴ地方で造られたワインを、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2024.4.19

4月19日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2024年1月からは「ニュージーランド」のワインを取り上げています。

その4回目は「ネルソン地方」のワインを取り上げました。

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ニュージーランドは、北島・南島の2つの島に広がり、南緯36度~45度、南北1,500kmにわたる細長い産地です。国土はおよそ日本の北海道をのぞいたサイズと言われています。
人口はおよそ420万人(日本のおよそ30分の1)、羊はその10倍いると言われています。
ニュージーランドのワイン産地は海に囲まれた海洋性気候の地域がほとんどで、生育期間がゆっくりなのが、特徴です。冷涼な気候の元で造られるワインは非常にエレガントなものが多いです。

ニュージーランド南島ネルソンはネルソンという小さな街周辺に広がる、絵のように美しいワイン生産地です。地域を囲む3つの国立公園では、シーカヤックやハイキングなどのアクティビティや野生動物の観察など、ニュージーランドの大自然を余すことなく感じることができます。

晴天率の高さから「サニーネルソン」の愛称で親しまれ、1年を通して過ごしやすい気候が特徴です。この気候を活かし、果物や、ビールの原料であるホップ、ワインなどの生産が盛んに行われています。
そんなネルソンを一言で表現するなら、

穏やかな気候でアーティストが集う、個性的なワイン産地

穏やかで過ごしやすい気候のネルソン地方は、長い日照時間、災害の少ない穏やかな沿岸の気候、水はけの良い半肥沃な土壌に恵まれています。
サニーネルソン」の愛称でも親しまれるように、晴れの日が多い地域で年間を通しての気温差も緩やかです。ネルソンの夏は涼しく、暑い日も28度を超える事はなく平均で23度くらいの毎日です。この気温が他の南島より長く続くのでブドウはゆっくりと成長して行き、美味しいワインができるのです。

 ネルソンの
夏季(2月)の平均最高気温は22.4℃
冬季(8月)の平均最高気温は13.1℃
夏と冬の最高気温の差は10℃弱ほど。
 
東京の気温差が約22℃なので、その穏やかさがうかがえます。ですが、昼夜の気温差がしっかりとあるので、ブドウはゆっくりと育ちます。

またネルソンは、北部は海に面しているものの、西、南、東の3方向は山で囲まれています。その山々が吹き付ける強い西風を防ぎ、ブドウを守ってくれるのです。

ネルソン地方では、穏やかな気候と豊富な日照量のもとで凝縮感のあるブドウが育ち、果実味が豊かなワインがつくられています。
ワイン産地としての知名度はそこまで高くないものの、恵まれた気候のもとで家族経営のワイナリーが丹精込めてつくるワインが世界から注目されています。

ネルソン地方を代表するのはニュージーランドの多くの地域と同じく、白ワイン用ぶどう品種のソーヴィニヨン・ブランで、ネルソン地区の生産量の約半数を占めています。

また近年では、円熟したタンニンと複雑味を感じられるピノ・ノワールや、長期熟成にも向く高品質なシャルドネも高い評価を得ています。

その他にも豊かに香るアロマティック品種の栽培が盛んで、
ピノ・グリ
リースリング
ゲヴュルツトラミネール
などの品種が中心に栽培されています。

ネルソン地区のサブ・リージョンはモウテレ・ヒル(アッパー・ムーテリー(Upper Moutere))ワイメア・プレインズ(Waimea Plains)のふたつがあります。

 
今回はニュージーランドのネルソン地方で造られたワインを、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2024.3.15

3月15日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

今月から「ニュージーランド」のワインを取り上げます。

その3回目は「ホークスベイ地方」のワインを取り上げました。

ホークスベイ

ニュージーランドは、北島・南島の2つの島に広がり、南緯36度~45度、南北1,500kmにわたる細長い産地です。国土はおよそ日本の北海道をのぞいたサイズと言われています。
人口はおよそ420万人(日本のおよそ30分の1)、羊はその10倍いると言われています。
ニュージーランドのワイン産地は海に囲まれた海洋性気候の地域がほとんどで、生育期間がゆっくりなのが、特徴です。冷涼な気候の元で造られるワインは非常にエレガントなものが多いです。

ニュージーランド北島ホークス・ベイはニュージーランドで最も古いワイン産地の一つとして知られていて、初めてブドウが植えられたのは1851年、最初にワインが販売されたのは1870年と記録されています。

そんなホークス・ベイを一言で表現するなら、

温和な海洋性気候×砂利質土壌を持つニュージーランドのメドック
ホークス・ベイのボルドーブレンドは世界が認めるクオリティ

小地区として特に名高いのが「ギムレット・グラヴェルズ・ディストリクト」。Gravelという名の通り、ボルドーに似た石がちの沖積土壌で、ボルドー風の赤ワインが造られるのも納得です。その西側にある「ブリッジ・パ・トライアングル」も、柔らかなテクスチャーをもつ高品質な赤ワインで評価を得ています。

温和な海洋性気候のホークス・ベイは、しばしばボルドーと似ていると言われます。
造られるワインはボルドー風なメルロ主体のブレンドが多いのが特徴です。

ホークス・ベイを語る上で欠かせないのがGimblett GravelsとBridge Paという2つのサブ・リージョンです。この2つのサブ・リージョンは内陸に位置していて、比較的温暖で土壌はともに砂利質の沖積土。石の多い表土を持つGimblett Gravelsは、石の蓄熱作用で日中は特に暑くなりやすく、夜間に熱が放出されます。このおかげでシラー、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンといった品種の成熟を手助けしてくれます。石の多い土壌は排水性が高いという特徴もあるため、降雨量が多くても灌漑が必要となる場合が多いです。
一方でBridge Paは砂と粘土の深い表土を持っており、保水性に優れるため灌漑が不要となることが多いです。

ホークス・ベイは何年にも渡って非常に高品質なボルドースタイルの赤フルボディのシャルドネで世界的な評判を得てきました。

ホークス・ベイにはニュージーランドに植わる全シラーの約75%がありますが、それでもなお規模はわずか350ha程度です。

 
今回はニュージーランドのホークスベイ地方で造られたワインを、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Salone Report】 Wine Lovers Club 2024.2.16

2月16日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

今月から「ニュージーランド」のワインを取り上げます。

その1回目は「マールボロ地方」のワインを取り上げました。

240216ワイララパマップ


ニュージーランドは、北島・南島の2つの島に広がり、南緯36度~45度、南北1,500kmにわたる細長い産地です。国土はおよそ日本の北海道をのぞいたサイズと言われています。
人口はおよそ420万人(日本のおよそ30分の1)、羊はその10倍いると言われています。
ニュージーランドのワイン産地は海に囲まれた海洋性気候の地域がほとんどで、生育期間がゆっくりなのが、特徴です。冷涼な気候の元で造られるワインは非常にエレガントなものが多いです。

ニュージーランド北島の最南端にある産地ワイララパ(Wairarapa)は、マオリ語で“輝く水の土地” という意味で、その名の通り豊かな自然が残る地域です。
栽培面積が狭いこの地方は、ニュージーランド全体のわずか3%ほどの栽培面積、生産量としては全体の1.4%しかありませんが、約10%の生産者が存在します。

そんなワイララパを一言で表現するなら、
ニュージーランドにおけるピノ・ノワールの聖地
栽培面積や生産量は雀の涙ほどだが、品質は最上級”です。

そのきっかけは1970年代、土壌学者のディレック・ミルネ博士が「(ワイララパ地方の)マーティンボローの土壌や気温、降水量がブルゴーニュに似ている」と発表したことで、この地がブドウ栽培に適していることが判明しました。

しかし、マーティンボローのブドウ栽培が可能な土地があまりにも狭く、同社は博士が2番目に推奨した「マールボロ地方」を開拓先に選びました。その後1978年にはミルネ博士らの土壌レポートが一般公開されたことを機に、そのデータに興味を示した人達がマーティンボローでワイン造りを始めました。
そして今ではマールボロ地方ニュージーランドを代表する巨大産地となり、マーティンボロー希少価値の高いワインを生み出すプレミアム産地となっています。

現在の地位を確立する過程では、多くの生産者が摘果や摘房を厳しく行い、その結果収量が国の平均と比較しても非常に低くなったという背景があります。3%の栽培面積に対して生産量は全体の1%という数字からもその品質へのこだわりが読み取れます。

ワイララパ地域を代表するブドウ品種は何と言っても、赤ワイン用ぶどうの「ピノ・ノワール」です。

ニュージーランドのワイン産地は「リージョン」と呼ばれる大きな地域があり、さらにその中に「サブ・リージョン」という少域の地域があります。
ワイララパ地方のサブ・リージョンは、以下の3つです。
・マーティンボロー(Martinborough)
・グラッドストーン(Gradstone)
・マスタートン(Masterton)

そしてこの地方の特徴は以下の3つです。
・1日の寒暖差が激しい
・降水量が少なく、水はけの良い土壌
サブ・リージョンの「マーティンボロー」が特に有名

普通はその大きな区域の方が認知度は高くなりますが、「ワイララパ地方」は例外です。認知度で言えば、マーティンボロー > ワイララパとなります。

マーティンボローでは、小規模ながら立派なワイナリーがおよそ30軒あります。そのほとんどが家族で所有、運営しています。そして本場ブルゴーニュのものとも負けずとも劣らないようなピノ・ノワールが生み出されています。しかし、ブルゴーニュと比べるとコスパが高いワインが多いので「手が届く範囲の価格で、本格的なピノ・ノワールを楽しみたい!」という方にはおすすめの産地です。
 
今回はニュージーランドのマーティンボロー地方で造られたワインを、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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