本日は、「ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

1月からは新たに、「ドイツ」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトしていきます。
ドイツには13の指定生産地域があります。
今回ピックアップした生産地は「フランケン地方」です。

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フランケン地方はバイエルン州の北端に位置し、フランクフルトの東に位置する丘陵地帯で、フランケンのワイン産地は、北はローン山脈、東はシュタイガーヴァルト山地、南はタウバー峡谷、西はシュペッサート山地が境界となっています。葡萄畑の大部分はアシャッフェンブルクとシュヴァインフルトの間にあり、そこをマイン川が大きなW字型を描いて流れています。すべての葡萄畑がマイン川かその支流流域の南向きの斜面に開墾されています。
大西洋から遠いため、寒暖の差の激しい大陸性気候で、ライン西部のモーゼルやライン河沿いの地域とは一線を画します。土壌は、中生代、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀などの石灰岩層がベースになっています。
海外の方にも人気の中世の香り高い町々を巡る「ロマンティック街道」の北の出発点、ヴュルツブルグがある地域です。

フランケンは、「マイン川、シルヴァーナ種、石灰質土壌」に代表されます。ジューシーなシルヴァーナ種のワインはこの地方の象徴と名声の元であり、ボックスボイテルという特殊な形のボトルでフランケンのワインは直ぐにそれと分かります。
香りは弱いが、コクが強く、引き締まった辛口の土味が特徴で、ドイツワインは、一般に女性に例えられるのに対し、フランケン・ワインだけは常に男性的とされます。

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フランケンではまた、リースリング、シュペートブルグンダー、ショイレーベ、ミュラー・トゥルガウ・・・といった品種も栽培されていますが、それらは常にフランケンの最上の畑で栽培されています。


今回は、フランケン屈指のワイナリー、“シュロス・ゾンマーハウゼン”のワインを3種、テイスティングしました。
シュロス・ゾンマーハウゼンの設立は1435年、最も古い畑の歴史は記録される限り1114年まで遡ります。そして、1551年以来シュタイマン家により運営されてきました。以来、フランケン最良のワイナリーの一つとして知られ、この美しいゾンマーハウゼンの地で15世代に亘り今日まで偉大なワインを造り続けています。

テイスティングでは、皆さん、あまりの辛口度合いに、「ドイツワイン=甘口のイメージを覆させられた」と一様に驚かれていました。

今回テイスティングしたワインのノートは以下のとおりです。

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