U_U 's blog

東京都文京区小日向のGalleria Caffe U_U(ユー)の日々を綴るblogです

Salone

【Salone report】 2024.7.16 茶論トーク 英米児童文学の愉しみ

7月16日は、翻訳家 谷口 由美子さんが自ら手掛けられた英米児童文学の魅力をお伝え下さる茶論(サロン)トーク、「茶論トーク 英米児童文学の愉しみ」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

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今回、谷口さんが取り上げました英米児童文学は、出版されたばかりの「『若草物語』のルイザのヨーロッパ旅物語」でした。

ルイザは2回、ヨーロッパを旅していて、それぞれ旅を元にした作品を残しています。

時系列としては、ルイザの最初のヨーロッパ旅行は貿易商のお嬢さんの付き添いとして。
その時に、スイスのレマン湖にて、ルイザはポーランド青年とステキな時間を過ごします。

二回目のヨーロッパ旅行は、「若草物語」の1冊目と2冊目を出版した後で、妹のメイの友人と3人で旅行しています。つまり、二回目の時は自分の収入で、しかも有名人となって旅行しています。

今回谷口さんが手掛けられた「『若草物語』のルイザのヨーロッパ旅物語」では、一度目の旅行の作品と二度目の旅行の作品、それ以外にも、ポーランド青年とのことを綴った小作品などを一緒に収められています。

ルイザは、一度目のヨーロッパ旅行の作品は、ノンフィクションなスタイルで、二度目のヨーロッパ旅行はフィクションスタイルで書いています。その辺りの“事情”も、茶論トークでお話しくださいました。

谷口さんが「『若草物語』のルイザのヨーロッパ旅物語」をまとめようと思われたきっかけは“パンデミック”の期間。
旅行も、人にも会うことも制限されていた時期に、兼ねてから思っていた“ルイザの旅行記の翻訳”を手掛けることにしたそうです。

今回の「『若草物語』のルイザのヨーロッパ旅物語」を世に出した谷口さんの想いは、ルイザが2回目のヨーロッパ旅行を元にしたノンフィクション作品の最後の章で書き記している言葉に重なるそうです。
その言葉とは
「みなさん(読者のこと)、旅に出なさい。」

今回は、オルコット一家が出てくるノンフィクション作品「ロッタの夢」も合わせて紹介くださいました。

【Salone Report】 アリスの国の不思議なお料理会 2024.7.10

7月10日は、「アリスの国の不思議なお料理(ジョン・フィッシャー作 開高道子訳)」のレシピを実際に創って、みんなで味わうお料理会、「アリスの国の不思議なお料理会」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

1862年7月4日、ルイス・キャロル率いる一行はランチボックスを手にボートに乗り込みテムズ川を川下り♪
アリスを含むリデル姉妹にねだられて即興で作ったお話が「アリス」のお話です。
その時のお話をさらに膨らませて後に、1865年の同じく7月4日に出版されたのが「不思議の国のアリス」。
その、アリスのお話のお誕生日を記念して当店で毎年開催されるのが「アリスの国の不思議なお料理会」。

アリスの世界でたくさん登場する食べ物に関する記述を体験してみたいと言うファンのために、その世界をレシピにしたのがジョン・フィッシャー著「アリスの国の不思議なお料理」です♪
その中から、今回も3品を再現して実際に食べてみました。 
今回も、アリスコレクターの方による、件の物語のシーンの解説とともに、皆さんで実食していただきました。 

最初にお出ししましたのは「チェシャー猫のひげ風チーズ棒」と「パン粉まみれでないたら料理」の組み合わせプレートです。

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パン粉まみれでないたら料理」でオーヴンで焼くときに、一緒にポテトも敷いて焼くことで、パン粉まみれでないフィッシュアンドチップスにしてみました

2皿目はデザートで「お飲みなさいスープクランブル」です。

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こちらも「不思議の国のアリス」から。
お飲みなさいスープのレシピのようにフルーツを集め、切り、
煮るのではなく、クランブル生地で覆ってオーヴンで焼いてみました。


なんども繰り返しますが、参加いただいた方は実感くださるのが、イギリスのレシピは美味しい! です。ただし、食材の味を活かしたレシピばかりなので、食材の味が決め手になると言えます。

今回は、お食事とともに、視覚&聴覚的にもアリスの世界を愉しむ趣向を凝らしました。

2024年も参加下さいました皆さまとともに、不思議なお食事会を愉しむことができて嬉しいです♪
ありがとうございます♫ 

【Salone report】 2024.6.15 U_Uらん倶楽部

6月15日は、さまざまなカタチでカフェ・ユーに集ってくださるみなさまの交流会サローネ「U_Uらん倶楽部」を開催いたしました。
参加くださいました皆さま、ありがとうございます♪

交流の場として、に加えて、カフェテーブルをみんなで囲み、世界の色々な場所の食事や飲み物を愉しむことも目的として開催する「U_Uらん倶楽部」。
視覚的にも、世界のいろんな場所の雰囲気を愉しんでいただく演出を加えました。

今回は「バッキンガム宮殿前広場」を愉しむ、をテーマに視覚・聴覚のセットともに、イギリス人シェフのレシピの料理提供しました。
またスペシャルドリンクとして、イギリスのスパークリングワインを用意しました。

料理は、「イギリスでその名を知らぬものはない」と言われる国民的人気シェフ、ジェイミー・オリバー(Jamie Oliver)のレシピを再現しました。

前菜:枝豆、アスパラガス、さやいんげんとマスタード・ドレッシング

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粒マスタードを使ったドレッシング。
緑の豊かな味わいを愉しむために、グリーン野菜はシンプルに茹でるだけ、です。

メイン:松の実とフレッシュハーブの小鯵巻き

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フレッシュハーブや香味野菜で作ったハーブミックスを腹開きした小鯵で巻いて、さらに上下にハーブミックスをたっぷり掛けてオーヴンでローストする料理です。

デザート:ベイクト・フルーツ

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フルーツを高温のオーヴンで焼く。
シンプルなメニューですが、生で食べるのとはまた一味違った味わいを愉しむことができるメニューです。


また、今回のスペシャルドリンクは、イギリスのワイナリーのスパークリングワインを用意しました。
地球温暖化の影響ともいわれていますが、近年イングリッシュ・スパークリングワインの質が飛躍的に向上しています。
今回は、イングランドでも指折りのスパークリングワインメーカーとして高い評価と信頼を集めています「ハッティングレイ・ヴァレー」のロゼを用意しました。

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人が集まったときに作られる世界の料理を、視覚・聴覚的効果とともに雰囲気を愉しむサローネ。
今後も、いろいろ企画していきます。

【Salone Report】 2024.5.25 お茶 de フローライフ習慣

5月25日は、サローネ「お茶 de フローライフ習慣」を開催しました。
参加くださいました皆さま、ありがとうございます♪ 


「フロー」という状態は一般的には、
最高にリラックスしていながら、意識もはっきりしていて、かつ集中して行動ができている状態」を表す言葉で、その状態の時は心と身体と脳がしっかりと連携して、そしてその状態こそが「本来の状態」というのが私たちの解釈です。
同義な言葉としては「マインドフルネス」が広く知れ渡っています。


マインドフルネス」状態に誘う手法にはヨガや瞑想、座禅などさまざまにありますが「喫茶」も有効な手段の一つです。

お茶 de フローライフ習慣」では、「喫茶」のティーとして「おひるねヨガ」ナビゲーターの鈴木 めゆさんと共同開発したオリジナル・ブレンド・ハーブティ、“飲むヨガ”こと「フローティ」をお出ししています。

集まったみなさんで交わす「おしゃべりカフェ」では、前回から今回までの間に体験したこと、から始まって、いろんな会話を交わします。


本日も先ずは「おしゃべりカフェ」から。

おしゃべりカフェ」では、

“Being”が変わると“Doing”が変わる 富裕層編」について、途中、“富裕層”についての自身の思考や感じていることをジャーナリングしてもらいながら、シェアしました。



いろんな経験から得た気付きを分かち合う機会としてのお茶 de フローライフ習慣」。
次回は6月22日(土)に開催致します。

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この日の采食顕美メニューは、“いちごとモッツアレラチーズのマリネ”でした。

【Salone Report】 Wine Lovers Club 2024.5.17

5月17日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2024年1月からは「ニュージーランド」のワインを取り上げています。

その5回目は「セントラル・オタゴ地方」のワインを取り上げました。

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ニュージーランドは、北島・南島の2つの島に広がり、南緯36度~45度、南北1,500kmにわたる細長い産地です。国土はおよそ日本の北海道をのぞいたサイズと言われています。
人口はおよそ420万人(日本のおよそ30分の1)、羊はその10倍いると言われています。
ニュージーランドのワイン産地は海に囲まれた海洋性気候の地域がほとんどで、生育期間がゆっくりなのが、特徴です。冷涼な気候の元で造られるワインは非常にエレガントなものが多いです。

ニュージーランド南島セントラル・オタゴは、ニュージーランド南島の最南東部にあり、南緯45度という世界で最も南に位置するワイン産地のひとつとして知られます。

移民によって初めてブドウが植えられたのは1860年代とされていますが、代々この地に住む人はワインよりもビールやスピリッツに興味があったため、1970年代になるまでワイン産業は発展しませんでした。

そんなセントラル・オタゴを一言で表現するなら、

ニュージーランド屈指のピノ・ノワールの銘醸地
 表現豊かなアロマとジューシーな果実味がリリース直後から楽しめる

セントラル・オタゴは「高品質なピノ・ノワールの産地といえば?」で世界のベスト5には挙げられるはずです。ですが、産地としての歴史は決して長くはありません。

セントラル・オタゴ地方で初めてぶどうの樹が植えられたのは1864年ですが、本格的な商業用ワインが造られ始めたのは1980年以降で、ピノ・ノワールの産地として有名になってまだ20年程度です。
これほどまでに歴史の浅いワイン産地は、世界を見渡してもほとんどありません。
 
1987年、最初のセントラル・オタゴ産ピノ・ノワールがリリースされます。
セントラル・オタゴのワインが一躍有名になったのは、1997年に初リリースされた「フェルトン ロード」のワイン。 
「こんなワインが南半球で出来るなんて…これは本場ブルゴーニュに匹敵する味わいだ!」と世界の評論家たちを驚かせたのです。

そしてこの出来事をきっかけにして、フェルトン ロードのみならずセントラル・オタゴ地方のワインに対し世界から注目が集まるようになりました。

かくしてセントラル・オタゴのピノ・ノワールは、力強さと上品さが同居するメリハリのある味わいで、ブルゴーニュに次ぐ銘醸地としてNo.2の座を争っています。
 
南半球にあるニュージーランドは南に行くほど気温が低くなるので、最南端の産地セントラル・オタゴ地方は非常に冷涼です。また、ニュージーランド南島を南北に走る「サザンアルプス」という山脈が雨雲を遮るおかげで、1年を通して雨が少なく、とても乾燥しています。
そしてワイン産地としての最大の特徴は、ニュージーランドで唯一とも言える大陸性気候を持っていることです。つまり、季節ごとの気温変化と日較差(昼夜の気温差)が大きい産地なのです。

オタゴの夏は暑く乾燥しています。大陸性気候による影響で日中の平均気温は他エリアに比べて高く、日中はしっかりと太陽の恩恵を受けて暑くなりますが、夜間は気温が下がって急に涼しくなります。これがブドウの成長スピードをいい具合にダウンさせ、アロマは時間をかけてじっくり成長することで表現豊かになり、ブドウは酸を保持したまましっかりと完熟することができます。
セントラル・オタゴ地方ではこのような気候の特徴を活かし、暑さが苦手で気難しいと言われるぶどう品種「ピノ・ノワール」の栽培が盛んとなりました。


今回はニュージーランドのセントラル・オタゴ地方で造られたワインを、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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