U_U 's blog

東京都文京区小日向のGalleria Caffe U_U(ユー)の日々を綴るblogです

Touch the world

【10月14日のイベント】 延期のお知らせ

10月14日 14:00 から予定しておりました『英米児童文学の楽しみ  ~翻訳家 谷口由美子の茶(サロン)論トーク~』、『モンゴメリ作品パットシリーズ 『銀の森のパット』『パットの夢』』は、台風19号の動向が読めないこともありまして、延期とさせていただきます。
次回開催の日程が決まり次第、当ブログにて告知いたします。

楽しみにしてくださっていらっしゃった方には大変申し訳ございませんが、ご了承の程、よろしくお願いいたします。

【Salone U_U】 茶論トーク 英米児童文学の楽しみ

本日は、翻訳家 谷口 由美子さんより、英米児童文学の古典的名作の魅力をお聴きするお茶会「茶論トーク 英米児童文学の楽しみ」を開催致しました♪
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

本日は、ベバリー・クリアリーの作品の中で、谷口さんが翻訳をされた「子ねずみラルフシリーズ」と「リー・ボッツ少年の心の成長を描いた2作シリーズ」のお話をしてくださいました。

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※作者は「ビバリー・クリアリー」として表記されることがありますが、谷口さんは英語発音に忠実な表記として「ベバリー」を使用されています。

司書として働いていたベバリー・クリアリーは、当時「道徳的なもの」や「偉人伝」といったカタイ児童文学ばかりで、自分が読んで楽しい本がなかったことから、自分で書くようになったそうです。

「子ねずみラルフ」のシリーズは、子ねずみのラルフと言葉を交わすことができる少年(3冊とも主人公は異なります)との交流が描かれたファンタジー作品です。
3作品の主人公の共通項は、「大勢の中にいるのは苦手だけど、心を打ち明けられるような親友が一人・二人欲しいと願う寂しがり屋」という点です。
ファンタジー溢れる内容の本。
でも現在は、1作目の「子ねずみラルフのぼうけん」だけが出版されている状況です。

面白かったのは、3作目(邦題は「子ねずみラルフ 家出する」)の日本語版、アメリカ版(オリジナル)そしてイギリス版のそれぞれの表紙絵の違いを見せてくださったことです。

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イギリス版の表紙絵は、イギリスの方にとってはこちらの方が「手に取ってみたい」と思うデザインなのだそうです。国民性の違い、でしょうか?

この本に限らず、アメリカ版とイギリス版では、単語のスペルだけではなく、ちょっとした部分の名前が変えられたりするそうです。
なので原書を読んでみたい方は、その作品のオリジナルの国の版を読むことを、谷口さんはお薦めされていました。

『ヘンショーさんへの手紙』、『リー・ボッツの日記』は、リー・ボッツ少年が主人公のお話。
この作品を谷口さんが訳されるきっかけとなったのは、谷口さんがカリフォルニアに出かけ、実際にベバリー・クリアリーさんに会ってお話をされていた時のことだそうです。
ベバリー・クリアリーさんの元には、両親が離婚した家庭環境の子供たちから「両親が離婚した子供の話を書いて」というファンレターがたくさん来ていたそうで、それでこのリー・ボッツ少年の話を書いたそうです。
ニューベリー賞受賞作品にもなった『ヘンショーさんへの手紙』では、「著名人に手紙を書く」という学校の宿題としてリー・ボッツが作家ヘンショーさん宛に手紙を書いたのを機に始まったリー・ボッツが7歳から12歳までの間の手紙文学。
そして、『リー・ボッツの日記』はリー・ボッツが14歳から付け始めた日記の日記文学です。
それぞれ、手紙、日記に書くことで自分を見つめ直し、やがて心の成長につながっていくことを描いた作品です。

この2作品は再版は現在されていない状況だそうです。

経営的なことなど諸々の事情があるのでしょうが、名作とされる文学作品は流行り廃りではなく、ましてや売れる売れないではなく、いつの世でも読まれる環境であって欲しい。
そう思うこと、しばしばです。

【8月26日のイベント】 英米児童文学の楽しみ ~翻訳家 谷口由美子の茶論トーク~

「大草原の小さな家」シリーズをはじめ、「赤毛のアン」、「若草物語」、「サウンド・オブ・ミュージック」など、多くの英米児童文学の翻訳をされている谷口 由美子さんにお越しいただき、それぞれの作品にまつわる魅力的なエピソードをお話いただくお茶会、
英米児童文学の楽しみ  ~翻訳家 谷口由美子の茶(サロン)論トーク~

物語の世界と実際の原作者の生活との関係性とか、
舞台化または映画化されるにあたって変更された部分やその理由とか。

今でもその瑞々しい魅力を持ち続ける英米児童文学が、もっともっと読んでみたくなる♪
そんなお話に溢れるお茶会です。

大人の方はもちろん、これから英米児童文学に出会うお子さんにも参加して頂けたらと思います。

本日、8月26日 14:00 から、『ベバリー・クリアリーの作品世界 『子ねずみラルフのぼうけん』』についてのトークです。
子どもたちが読みたいと思うような本を書き続けたベバリー・クリアリーの文学世界をご紹介いただきます♪

お問い合わせまたはお申し込みは、03-3944-2356 カフェ ェ バール ユウにお電話いただくか、もしくは[u_u_info]宛てにメールにて、ご一報くださいませ♪

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【Event Report】 セアまり×はまのゆか トークイベント

本日は、絵本「もうどうけん ふりふりとまり」の作者 セアまりさんと絵担当 はまのゆかさんによりますトークイベントを開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

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最初に、はまのゆかさんによります絵本の朗読、そしてセアまりさんとはまのゆかさんのお二人の出会いや絵本が生まれた経緯、そして絵本に込められたメッセージのキーなどをお伝えいただきました。
盲導犬をテーマにした絵本はいくつかあるのですが、盲導犬が登場するファンタジーなお話はあまりないそうで、それでセアまりさんとはまのゆかさんは「もうどうけん ふりふりが海に入って一緒に泳ぐ」というファンタジーなお話を描いたそうです。
ふりふりが実際に海に一緒に入ることはないそうですが、でも一緒に飛行機に乗ってお供するお話は実話です。

そのあと、視力を失う後天性の病気で視力を失ったセアまりさんのお話がありました。
「目が不自由」な視覚障がい者の方は、今日本に38万人いるそうですが、光も感じない全く見えない方はその1割なのだそうで、セアまりさんは現在では光を感じることはできるそうです。
また人間は視覚で85%、脳の記憶で15%でもって「視界」を作っているそうで、視覚を失った方はその分記憶が寄与する割合が大きくなるそうです。
なので、「同じ建物に住んでいる」という記憶があると、「誰かがいる」という気配と声とで「〇〇さん?」と推測してお話ができるそうです。
このあたりの理解がきちんとされていないと、「実は見えているんじゃないか?」とあらぬ誤解を受けてしまうこともあるそうです。

また盲導犬の役割や盲導犬を育てたり、実際に利用されることについてもお話いただきました。
盲導犬にとって一番大切なのは「人を信じられる」ようになることだそうで、そのため、生まれてから1歳までの間にたっぷり愛情を掛けて育てる方(パピー・ウォーカーさん)がいたり、訓練所でも愛の溢れる管理がされるそうです。

セアまりさんは後天性の病気で視力を失いつつあります。
「障がいを頂いたこと」を良しとするまでにはできないまでも、「そんなにマイナスではない」と考えていらっしゃいます。
視覚障がいを持ったことで、盲導犬のフリル(ふりふりの本名です)を初め、いろんなご縁をいただけたと感謝していらっしゃいます。
「障がいを受けたことを上手に受け取ろう! 良いこともそうでないこともなんでも嬉しいことに上書きしよう!」と思い、実際にそう行動されていらっしゃいます。

セアまりさんは6、7歳の頃から、捨てられている犬・猫に気持ちを向けて、飼ってくれる方を探したりという行動をされていたそうです。それは今でもセアまりさんのライフワークとなっています。
保健所での処置について議論されるようにもなってきていますが、セアまりさんとしては「簡単に生き物を捨てるような大人にならない教育」をして欲しいと訴えています。
セアまりさんは視覚障がいをお持ちの今でも、犬や猫を保護育されています。

今日はセアまりさんからいろんなものをいただいたトークイベントでした。
来場くださいました皆さまにとりましても、有意義な時間でありましたならば、幸甚に存じます。

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今日もフリルはちゃんとお仕事してました♪

【7月21日のイベント】セアまり×はまのゆか トークイベント

Galleria U_Uの7月の展示「もうどうけん ふりふりとまり原画展」に合わせまして、
著者 セアまりさんと挿絵画家 はまのゆかさんのトークイベントを開催致します。

「視覚障がい者の社会参加と盲導犬への理解と共に命の大切さ」を語り続けている
セアまりさん。
今回は、絵を担当されたはまのゆかさんとお二人でお話くださいます。

絵本「もうどうけん ふりふりとまり」を通じて、まりさんが伝えたかったこと。
そして、2020年に初めてパラリンピックの開催地となる東京。
障がいをお持ちの方への「おもてなし」とはどうあるべきなのでしょう?
今回のトークイベントで、視覚障がい者の方や盲導犬への正しい理解が分かち合えたらと思います。

開催日時は7月21日(月・祝) 14:00からです。(開場は13:30です。)
参加くださいます方は、1ドリンクのオーダーをお願いいたします。

スペースに限りがありますので、聴講ご希望の方はご予約をいただけますと、確実にお席を用意させていただきます。

お問い合わせまたはお申し込みは、03-3944-2356 カフェ ェ バール ユウにお電話いただくか、もしくは[u_u_info]宛てにメールにて、ご一報くださいませ♪


もうどうけん ふりふりとまり

黒いラブラドールレトリバーで盲導犬の「ふりふり」は、お仕事大好き。
パートナーの「まり」といつも一緒。
ある日、「ふりふり」は、「まり」と一緒に沖縄に行くことになりました。
そこで「ふりふり」と「まり」が出会ったものとは・・・

勇気あふれる盲導犬「ふりふり」と前向きで明るい「まり」の心が熱くなる物語。


作●セアまり●
本名 浅野麻里
画家の両親の下に生まれ、桑沢デザイン研究所を卒業後、久保田一竹氏に師事。染色家として着物帯などを制作。視覚障害者になった今も色彩の世界にいつもいたいと、はまのゆかさんに想いを託し、絵本の夢を実現した。

絵●はまのゆか●
 絵本作家・イラストレーター。1979年生まれ。イラストレーション「13歳のハローワーク」(幻冬舎)自作絵本「だんじりまつり」(ポプラ社)イメージクリップ「泣いたりしないで」(福山雅治・うた)など

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