本日は、スペシャルサローネ、日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞の作曲家 周防 義和さんによります「映画音楽カミクダキ」を開催いたしました。
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございます。

映画音楽カミクダキ」では周防 義和さんが、ご自身が手がけられたCMの映像を題材に、おもしろエピソードを交えながら、映像音楽の創られ方や効果について解説してくださいます。
周防さんと一緒に活動されている作編曲家のJirafaさんが、ピアノでスケール(音階)や題材音楽のキーとなる部分を弾き比べてくださることで、さらに実感しやすくなりました。

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本日の「映画音楽カミクダキ」は2部構成。
1部はコマーシャル音楽編。
CMは15秒、長くても60秒。その中で、その商品のコンセプトなど伝えたいことが凝縮されています。
その伝えたいイメージを大きく担うのが、実は映像音楽。
ということを、同じ映像を使って重ねる音楽を変えたCMを見比べることで、本当に実感できました。

そしてほんの2秒ほどの重ねのずらしだったり、リズムを消した音にすることによる体感効果だったり。
クイズも交えた解説で、CM音楽の世界の面白さを教えていただきました♪


ブレイクをはさんで2部は、周防 正行監督作品「Shall We ダンス?」の中の音楽効果。
ひとつの音楽でもっていろんな場面をつないでいく効果(モンタージュと呼ぶそうです)、その中でどんな効果を狙ってのアレンジ変更か?などを解説いただきながら、場面場面を観るという内容。

「Shall We ダンス?」では主人公の「岸川舞(草刈民代さん)」と「杉山正平(役所広司さん)」それぞれにテーマとなるワルツ曲があるのですが、場面によってどちらのワルツ曲が使われているかに注目すると、その場面でどちらの心情変化を表しているか?がわかり、それによってさらにさらに映画が愉しめます。

また登場人物の名前の付け方にも周防 正行さんの意図があり、それ(例えば探偵の三輪(柄本明さん)など)が分かるとより愉しめます。


今回は「映画音楽カミクダキ」のあと、さらにアフターアワーもありまして。
お時間ございます方とともに、アフターアワーを愉しみました♪

次回は6月10日に開催致します。