2017年.
ガレリアカフェ ユウの新たな時代の幕開けにあたり、ガレリアカフェ ユウの所信を宣言します。
ガレリアカフェ ユウ憲章
人には本来“健康で文化的な生活を愉しむ権利”があります。
ガレリアカフェ ユウではこの人が本来持っている“健康で文化的な生活を愉しむ権利”を謳歌するモノ・コトを提供する場としての使命を果たすと誓います。
ガレリアカフェ ユウはその活動を通じて、アーティストやミュージシャン、サローネ講師、食材サプライヤーなど、健康で文化的なモノ・コトのサプライヤーに活動を支える資金として適正な対価が入るように致します。
また同時に健康で文化的なモノ・コトのサプライヤーを支える人にも、「U_Uサポーターサークル」を通じて、利益が還元されるように致します。
そして「U_Uサポーターサークル」がより広く大きくなるように致します。
【U_Uサポーターサークル】
以下に、所信表明に至った経緯を綴ります。
ガレリアカフェ ユウ(Galleria Caffé U_U)は2006年10月22日にオープンして以来、「心を育む」ことが現代に起こっている様々な問題の解決の糸口になることに思いを馳せるようになり、「心を育む」手をかけ心をかけたモノ・コトを提供し続けています。
日頃ご愛顧くださる方々に「ここがあって良かった」「ここで自分の愉しみが広がった」等々、嬉しいお言葉をたくさんいただいていました。さらに、たまたまお立ち寄りくださってカフェとしてご利用くださった方々にも「良いお店ですね」「心地よかった」とお言葉をいただくこともたくさんありました。
しかしながら、私たちの力不足のために資金が続かず、2016年9月末日には閉店を選択せざるを得ない状況になってしまいました。
ついてはご愛顧くださる方々に徐々にお知らせしてゆかねば・・・と、その事をとある方にお話ししました。
すると、驚きの声とともにあるご提案をいただきました。
それが「サポーターを募集すること」具体的には、支援金を呼びかけてはどうか?と言うことでした。
そこで、私たちはこれを機に問いかけてみることにしました。
「私たちのお店を社会は必要としているのか?」と。
この私たちの問いかけは、東京新聞そして文京経済新聞に記事として取り上げられました。
結果、今回の問いかけを機に私たちのお店を知っていただいた方も含めて、多くの皆様から「お店を続けて欲しい」という力強い想いとともに、危機を乗り越えるだけの資金が寄せられました。
「かもめのジョナサン」(リチャード・バック著)の一節にこのような文章があります。
“Here is a test to find whether your mission on earth is finished: If you’re alive, it isn’t.”
“これはこの世での使命が終わったかどうかを知るためのテストだ。
もしもあなたが生きているのならば、使命はまだ終わっていない。”
ガレリアカフェ ユウは存続し続けることができました。ということは、ガレリアカフェ ユウの使命はまだ終わっていないということです。
その使命とは何か?
自らの内心を深く掘り下げました。
なぜ、多くの方より力強い想いをいただけたのか?
なぜ、私たちがアーティストやミュージシャン、サローネの講師、食材サプライヤーとつながることができているのか?
ということにも想いを馳せながら。
そして氣付きました。
私の判断の軸が常に「健康」と「文化」であることに。
そしてこの言葉とは、私が中学校3年生の公民の授業で暗唱させられた現行の日本国憲法の条文で出会ったことに。
それは第二十五条です。
それは第二十五条です。
“第二十五条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。”
第二十五条は、日本国憲法第3章にあり、社会権のひとつである生存権と、国の社会的使命について規定しています。そして私はこの条文に出会って以来、この条文に魅了され続けていたのです。
この条文が伝えていることは、「人間には健康で文化的な生活を愉しむ権利が元々ある」ということです。
そしてその権利を謳歌するには、「健康で文化的な生活を愉しむ場」が必要です。
さらにその愉しむ場は「私有財産」ではなく「共有財産」であることが望ましい。
これこそがガレリアカフェ ユウが果たすべき使命だ、と氣付くに至りました。
そしてガレリアカフェ ユウはこの使命を、おもしろく、まじめに、そしてゆかいに、果たしていこうと決意致しました。
この決意を「ガレリアカフェ ユウ憲章」として謳いました。