10月7日のサローネは、沖縄三線奏者の青 玲歌さんとピアニスト たかぎふみのりさんによりますデュオユニット「てんびん座」のライヴ、「歌語れ」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます。

てんびん座」は、沖縄三線の弾き語りで活動する青 玲歌さんと、ブルースピアノのシンガーソングライターとして活動する たかぎふみのりさんが組んで、三線とピアノによる新しい音楽を追求しているユニットです。

てんびん座」の名のごとく、さんもたかぎふみのりさんもてんびん座生まれ。
本日は「てんびん座祭り」でした。

歌語れ」の1stセットは青さんのソロによる沖縄音楽の演奏と沖縄民話の語りです。

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オープニングはThe Boomの「島唄」。
これは青さんが自宅にあった沖縄三線を手にして独学で最初に演奏した曲とのこと。
2曲目の「でんさー節」は、青さんが本格的に師匠について沖縄三線を習い始めた時に、最初に教えていただいた曲、と、今回は青さんの沖縄三線奏者への流れを追う形で演奏されました。

でんさー節」の“でんさー”は“伝承”の沖縄言葉。
その名のとおり、歌の歌詞には先祖より後のものへと受け継ぐべき教えが歌われています。

今回の沖縄民話は、1回目の歌語れで朗読した「母の木」。
こちらも母を思い孝行する息子の行いがやがては恵みを受け取るというお話。
「上のものを敬いなさい」という訓示というよりも、「常日頃から自然と親を敬う氣持ちが持つ」ような話や歌が沖縄では読み、歌い継がれているように思います。

2ndステージでは、沖縄三線とブルースピアノの「てんびん座」ならではのオリジナルソングのライヴ。
お二人の誕生日を祝ってのお客さまからのプレゼントに囲まれて、愉しく演奏くださいました♪

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青さんが創ったキャラクター「アンクルフロッグ」をたかぎさんが歌にした「カエルのおっさんの歌」 や、「さよなら rain」 、「もう一杯いこう」といった愉しく盛り上がる歌あり、「てんびん座」初のオリジナル曲「いちばん星」のようにじ~んと心に染みる歌あり。

オリジナル曲に加えて、ブルースピアノと沖縄三線で演奏できるカヴァーソングの探求も行っています。
今回演奏されたのは「ムーン・リヴァー」でした。

アンコールに応えて演奏くださいましたのは「満月の夕」。
10月7日は「Smileの日」なのだそうです。
阪神淡路大震災の時に生まれた歌、「満月の夕」。
震災復興などにおいても、ひとりひとりができることは微々たるものかもしれません。
けれども、微々たるものを積み重ねることが着実に変化をもたらします。
微々たることと諦めることなく、微々たるものを積み重ねていく。
その先には笑顔の日があることと思います♪

来場くださいました皆さまにとりましても、愉しい音楽のひとときでありましたならば、幸甚に存じます。

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. 島唄
2. でんさー節
3. 本部ナークニー ~ カイサレー
4. 海のチンボーラー ~ ヒンスー尾類小 ~ 谷茶前(たんちゃめー)
5. 沖縄民話読み語り 「母の木」
6. 童神 with たかぎふみのりさん(ピアノ)
7. 唐船ドーイ

<2nd Set>
1. カエルのおっさんの歌
2. ムーン・リヴァー
3. もう一杯いこう
4. 涙そうそう
5. さよなら rain
6. いちばん星

<Extra>
満月の夕