ジャズドラマーとして活躍されながら、国立音楽大学にてジャズ史の教鞭もとっている高橋 徹さんによります「ジャズ歴史講座」♪
5回シリーズの四回目を本日開催いたしました。
参加くださいました皆さま、ありがとうございます♪
5回シリーズの四回目を本日開催いたしました。
参加くださいました皆さま、ありがとうございます♪

今回のテーマは「「クロスオーバー/フュージョンの流行」1970~1980」でした。
前回の講座では、マイルス・デイビスが新たな試みを始めようとしていた話が出ていました。
それはストレートなロックビートとエレクトリック楽器を取り込むというもの。
その時代のマイルス・デイビスのエフェクトを使ったトランペットの音を聴くと、
「ロックギターみたいな音を出したかったのかな?」
と思ったほどです。
エレクトリック楽器が日進月歩でどんどん発展し始めた時代。
アメリカの中だけで発展してきたアメリカ音楽は、1964年のThe Beatlesによってアメリカのヒットチャートを席巻されます。
1960年代からはロック、R&B、キューバ音楽、ブラジル音楽などあらゆる音楽の影響を受けたジャズミュージシャンが現れ始め、その影響を受けつつ変化したジャズが生まれます。
それがクロスオーバー(1970~)、フュージョン(1980~)、ACID JAZZ(1990~)、SMOOTH JAZZ(2000~)と、名称が変われど内容はほぼ同じスタイルとのこと。
年代が新しくなるにつれ、リズムがシンプルになり、そして即興音楽的要素が薄れていくそうです。
この時代のもうひとつのキーワードが「Disco」。
あのハービー・ハンコックもがディスコシーンを意識したようなジャズアルバムを出しています。
そして、アメリカのルーツ色が薄いドイツのレーベル「ECMレコード」も1969年に設立されます。
高橋さん曰く、
「この時代でもアコースティックをしっかりと演っているミュージシャンもいます。
スタイルが変わったのではなく、今までのスタイル+新しいスタイルという捉え方がいいと思います。
ただ、2000年までは流行り廃りがあったのは事実。
それぞれの時代に「流行ったスタイル」を紹介しています。」
自分好みのジャズを識る。
これがジャズを愉しむコツかもしれません。
そして時代はアコースティックへの回帰へと移ります。
10月30日をお愉しみください。