ジャズドラマーとして活躍されながら、国立音楽大学にてジャズ史の教鞭もとっている高橋 徹さんによります「ジャズ歴史講座」♪
5回シリーズで初回を本日開催いたしました。
参加くださいました皆さま、ありがとうございます♪ 
 
誕生してから100年にわたる歴史を持つジャズ。
いろんなスタイルの変遷を経ながら、それぞれのスタイルが今でも残っているジャズ。
そんなジャズの歴史やスタイルの変遷、主要ミュージシャンなど、なによりもジャズの愉しみ方について、貴重な音源と映像を使いながらわかりやすく解説していただく講座。
しかもバスドラムとスネアドラムによる実演も交えて、です♪

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初回の今回のテーマは「「ジャズ創世記~スイング時代」1900~1940」。
「ジャズ」というカタチの音楽が生まれるまでには、1600年代にイギリスから初めて入植者が渡ってから、アフリカンアメリカンが連れてこられて・・・などの人種的要素と300年もの歴史的状況によって形作られたものでした。

アフリカンアメリカンから生まれた音楽ですが、アフリカンアメリカンだけでは決して生まれることのなかった音楽スタイルとのとこで、それは高橋さんが解説される歴史的な変動要因と地理的要因を識ることで「確かに!」と理解できました。

「ジャズ」 が生まれたのは「ニューオーリンズ」。
この場所は、フランス領→スペイン領→再びフランス領→アメリカ領と支配国が変遷した場所ですが、フランスの人種感、スペインの人種感なくしては生まれなかったと言っても過言ではないほど、重要な要素が存在していました。

ニューオーリンズジャズ、そしてシカゴジャズ、ニューヨークの動き。
その中で、当時のミュージシャンのみならず後のミュージシャンにも大きな影響を及ぼしたルイ・アームストロング。その影響の偉大さも音源と映像を交えながら、たっぷりと教えていただきました。

やがてビッグバンドが生まれ、そしてSwingが生まれる時代背景は、その当時のアメリカ、そして世界情勢と密接に関わっていました。

また後に、トランペットではなくサックスプレイヤーが注目される時代の素養は、カンザスシティにあったこと。

1600年から1933年のスウィング時代までの歴史を凝縮して解説くださいました。
さらには、この時代の音楽を知る上でのキープレイヤーとその音楽を愉しむのにお薦めのCDの紹介もありました。

冒頭で高橋さんは、「自分がいいと思うジャズのスタイルがあればその価値観を大切にしてください。」とおっしゃいました。
どんなスタイルのジャズがあるのか?
それを愉しむにはどんなミュージシャンのどんなアルバムがいいのか?

次回の第2回目以降もぜひお愉しみください♪