本日は「NIPPON」をテーマにしたエンターテインメントライヴ、「ZIPANG Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、サックス奏者 大石 俊太郎さんと尺八奏者 田中 黎山さんです。 

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ライヴのタイトルは「MISIC AND SILENCE」 。
サックスと尺八、和と洋の管楽器だけで音楽を奏で、音を創りだすデュオライヴを行っている大石さんと黎山さん。
生音環境は今回のライヴが初めてとのことでした。

当店にあるピアノのダンパーペダルを布をはさんで踏んだ状態にして、すべての弦を共鳴する状態にするなど、残響、反響も組み込んでの音作り。

その演奏は、ジャズのスタンダードナンバーの演奏あり、インプロヴィゼーションあり。
その音色は、二つの音が重なり合い、溶け合い、ひとつになった音が二つに分かれたり。
大石さんと黎山さんの演奏は、サックス、そして尺八がこんなにも繊細でうつくしい音を紡ぐのか!と思わず驚いてしまうような音色で、二人の感性のままに音にて静けさをも表現してしまうようでした。

現在展示中の柳井 貴光さんの作品の中から、黎山さん、大石さんがそれぞれ気に入られた作品を選び、その絵のイメージを二人で音楽にするというまさにライヴパフォーマンスも行ってくださいました。

黎山さんが選ばれたのは、秋の紅葉の情景がうつくしい「森の入口」。
大石さんが選ばれたのは、貝殻をモチーフにした幻想的な「海の声」。

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大石さん曰く、「洋の曲は目に見えたり手にとったりすることができるソコにあるものをタイトルになっているものが多く、和の曲はソコにはない風情がタイトルになっているものが多い」そうです。
お二人のデュオ演奏はまさに、具象ではなく印象・心象を音として表現するといった感じでした。

黎山さんと大石さんのライヴでは、オープニングとエンディングには黎山さん作のモチーフを曲にした「風韻」 を演奏されるそうです。
ライヴの始まりと終わりに同じ曲を演奏するのですが、始まりと終わりの間の演奏によって、同じ場所に戻っているはずなのに違う場所になっているように、曲は違う印象になってしまいます。

今回はさらに、アンコールにも「風韻」 を演奏くださいました。
これは次への始まりとして。
その「風韻」 の演奏は、まさかの終わり方で演奏された黎山さんと大石さんも驚かれていました♪

新しい音の境地との出会った喜びに満たされました。

来場くださいました皆さまにとりましても、楽しい音楽のひとときでありましたならば、幸甚に存じます。

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. 風韻
2. Improvization #1
3. 「森の入口」
4. Miba Teba Iba (大石さんオリジナル曲)

<2nd Set>
1. Stardust
2. 「海の声」
3. My Favorite Things
4. Improvization #2
5. 風韻

<Extra>
風韻

1st-1,2,2nd-2,Extra:Alto Sax
1st-3,2nd-1,4,5:Tenor Sax
1st-4,2nd-3:Baritone Sax by 大石 俊太郎さん