本日は、馨華(シンファ)代表の秦さんによります、中国茶文化をすべからく学ぶことができる品茶会、「馨華 中国茶品茶会」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

本日のテーマは2つ。
1つは、明日27日(旧暦8月15日)に訪れる中秋の名月のお祭り。 
2つは、中国茶の種類のひとつ「保健茶」。

まずは、「保健茶」について。
保健茶とは、茶の木(カメリア シネンシス)以外の葉や花などを使ったお茶の総称で、薬効効果があるものであることが特徴です。
今回は、保健茶である「苦丁茶」「菊花茶」を含めて5種類のお茶を味わいました。

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(上左) 瓶茶 「意中之香」:馨華の特別な製法による瓶詰めされたお茶シリーズ。「意中之香」は玉蘭の香りを移した烏龍茶。口に含んで2秒ほど口中に置いておくと、玉蘭の甘い香りが広がり、烏龍茶の心地よい深い味わいが広がります。
(上右) 苦丁茶:灌木の葉で作られるお茶。馨華の扱う苦丁茶はほどよい苦味で、胃腸を刺激してくれます。
(中左) 貢菊花茶:日本では杭州のものが広く知られていますが、馨華ではより花の色が澄んで、味わいも上品な黄山の菊花茶を扱っています。爽やかな菊の味わいが広がるお茶です。
(中右) 貢菊花茶+洋梨:菊花茶のストレートが苦手な方にお薦めの組み合わせ。秦さんの実験によると、洋梨との組み合わせがベストとのこと。秋の養生としても理にかなった組み合わせです。
(下左) 月夜見:馨華の古典花茶シリーズのひとつ。緑茶に桂花の香りを移したお茶です。秋を代表する香りの金木犀と名月の色を思わせる緑茶の水色が、月を愛でる夜にぴったりの味わい。
(下右) 黄金之香:ゴールデンチップがふんだんに入った中国紅茶。香りはハチミツの要素も持ち、お茶だけなのに甘い味わい。

今回のもうひとつのテーマは「中秋の名月」。
中国で大切な年中行事のひとつに「中秋の名月」があります。この日は家族みんなが集まるというのが習わし。それゆえに、古の漢詩では集まるべき人がいない寂しさ、集まりにいけない我が身を憂う歌が多くあります。
今回、秦さんが紹介してくださったのは王建の「十五夜望月」 と蘇軾の「中秋月」。
王建の詩は、「この日ことごとく人は明月を望んでいるだろうが、愁いの思いは誰の家に落ちているだろう」という寂寥感が、 蘇軾の詩は、「こんな人生こんな夜は長く続かないだろう、この名月を来年はどこで見ているだろう」という虚しさが、秋の季節と相まって深い感慨を与えるものでした。

本日は、「中秋の名月」ということもあり、中秋の名月に中国で食べられる「月餅」を秦さんがご用意くださいました。
また、私は7月の品茶会で使った正山小種を使った香り卵を作りました。

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今年もたくさんの方と、お茶を味わいながら「仲秋節」を楽しむことができました。