本日は、馨華(シンファ)代表 秦さん自らがお茶を淹れてくださるのを味わいながら、中国茶文化をすべからく学ぶ品茶会「馨華 中国茶品茶会」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

本日のテーマは「中国緑茶の熟茶」 でした。

今回味わいましたのは、5種。

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順に、
左上:「真珠之雫(真珠蘭烏龍茶)」の瓶詰め茶。
左中:六安瓜片(緑茶 2008年) 
右中:国禮茶黄山毛峰(緑茶 2008年)
左下:国禮茶黄山毛峰(緑茶 2006年)
右下:正山小種(紅茶 2006年)

熟成茶(老茶)というとプーアール茶が知られていますが、プーアール茶に限らず、良い出来のものは長期保存をすることでより香味が複雑になり、味わいがまろやかになります。
科学的測定による数値はほとんど違いが見られませんが、お茶の水色は「植物は土に返る」の格言のように、土の色に近くなり、味わいはまろやかになります。
お茶の種類によっては、創られた直後よりも5年ほど落ち着かせたものの方が美味とされるものもあるそうです。

主観的な好みにもよりますが、スキッとする爽やかなフレッシュ感が好みの方は新茶を、味わい深く香りも複雑でまろやかな味が好みの方は熟成茶を愉しまれると良いかと思います。

今回は同じ2008年の緑茶の種類の違いによる味わい比べ、同じ緑茶の2008年と2006年の熟成度(とその年に取れた茶葉の違い)による味わい比べを行いました。

また同じ茶葉の2006年のものと2008年のものを見比べて、その違いを理解することも行いました。

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左が2006年、右が2008年です。
どのような違いを読み取ることができますか?

本日、秦さんが朗唱してくださいました漢詩は2首。
唐の時代の孟浩然の「夏日南亭懷辛大」と、唐の末の頃の高駢の「山亭夏日」です。
どちらの詩も夏の日の庭の花の香りが詠まれていて、その時代の夏の香りの愉しみ方がうかがえます。

今回、私の方で創作しました中国茶を使ったスイーツは、5月の回で味わいました「国禮茶黄山毛峰(緑茶)」と「明前獅峰龍井(緑茶)」を使った「茶飯」です。

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 浸し出しの濃茶で炊き上げ、仕上げにExヴァージンオリーヴオイルと塩で味を調えました。