本日は、馨華(シンファ)代表 秦さん自らがお茶を淹れてくださるのを味わいながら、中国茶文化をすべからく学ぶ品茶会「馨華 中国茶品茶会」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

本日のテーマは「中国緑茶の新茶」 でした。

今回味わいましたのは、4種。

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順に、
左上:2015モンド・セレクション金賞を受賞した「意中の香(玉蘭烏龍茶)」の瓶詰め茶。 
右上:国禮茶黄山毛峰(緑茶)
左下:明前獅峰龍井(緑茶)
右下:芝蘭香(烏龍茶)

中国では大切な節である清明節前に摘まれた緑茶は味わいがよく、価格も高価となります。
それは、まだ葉として大きく成長する前に新芽になることもあります。
中国緑茶と日本の緑茶の大きな違いは茶葉自体の発酵を止める工程の違い(中国は釜炒り、日本は蒸し)にありますが、これは歴史的な理由によるそうです。
中国では明の時代に皇帝が定めた法により製法が従来の蒸しから釜炒りになりましたが、この頃日本は鎖国の時代。そのため、この技法が日本では、長崎に近い嬉野などの限られた地域以外、広く伝わらなかったそうです。

緑茶の産地別飲み比べ、そして緑茶と烏龍茶の飲み比べをすることで、それぞれの味わいがまた際立ちます。
「芝蘭香」は蘭の香りがし、ライチの味わいがするのですが、これも自然な香味なのだそうです。
繊細な甘味を求める緑茶と甘味と渋みのバランスを求める烏龍茶。
その違いは製法のみならず、茶葉の摘み時の違いにも出てきます。

今回、秦さんが紹介くださった漢詩は北宋の時代の蘇軾の「煎茶詩」です。
秦さんは、お茶など風俗習慣が文献に残っていなくても、こうした漢詩などに登場しているもので「その時代の風習」が分かるのが面白い、と教えてくださいました。 

今回、私の方で創作しました中国茶を使ったスイーツは、3月の回で味わいました「湖南黒茶」を使った「ティラミス風スイーツ」です。

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