本日は、翻訳家 谷口 由美子さんにご自身が手掛けられた英米児童文学の魅力をお伝えいただく茶論トーク「茶論トーク 英米児童文学の楽しみ」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

本日のテーマは「大草原のローラの翻訳裏話」 でした。

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谷口さんが最初にローラ・インガルス・ワイルダーの世界と出会ったのは小学生時代に読んだ「大草原の小さな町」 でした。
それまでに読んでいた「赤毛のアン」などの登場人物とは違い、「力強い女性像」に強い印象を受けたそうです。
そして、学生時代にローラたちが住んでいたカンザスを訪れたことが、のちのち、谷口さんとローラシリーズの翻訳を結びつけることになっていきます。

ローラの執筆した本は10冊ありますが、日本では版権の問題のため、同一出版社から10冊すべて改訳本が出せない状況になっています。そのため、訳者の違いから文体の違いも生じ、ローラシリーズが10冊あると気付いていない方もいるそうです。

ローラ関係の本は他にも、ローラがサンフランシスコで開催された万博を見がてら娘ローズの住むサンフランシスコを訪れた際に、ミズーリの家を守るアルマンゾに宛てた手紙をまとめた本や、ローラが若い世代に宛てたエッセイをまとめた本などいくつかあります。

また谷口さんがローラたちの軌跡を追ったカタチでまとめた写真集もあります。

残念ながら今では版がとまっている本ばかりなのですが、今回は谷口さんの所蔵を分けて販売くださいました。

ローラ・インガルス・ワイルダーという人物を識るためには、とても良い情報を与えてくれる本たち。
ぜひ、機会を見つけて紐解いてみてください♪