本日は、当店の中国茶メニューでもお世話になっております、馨華(シンファ)代表の
秦さんにお越しいただいて、お茶を淹れていただきつつ、漢詩を朗誦していただくなど、品茶、吟詩、聞香を愉しむひととき、「中国茶品茶会」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

本日は青茶(烏龍茶)、その中でも岩茶の飲み比べを行いました。
武夷山で産する発酵度の高い青茶は、飲んだ後もその独特の香りが残ることから「岩韻」と呼ばれています。
その岩茶だけを4種類も飲み比べる、贅沢な品茶となりました。

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左:馨華が現在試作中のプーアール茶の炭酸飲料。
  香りはしっかりとプーアール。でも炭酸の爽やかさで口に入り、プーアールの心地よさが余韻として残る味わいでした。
中上:半天腰 五大名岩茶のひとつですが、日本にはあまり知られていない岩茶。
  淹れていただいたのは2006年のもの。口に含むと独特の爽やかさが穏やかに駆け抜けていきました。
左上:水仙 もっともポピュラーな岩茶。秦さんが淹れてくれたのは金賞受賞のお茶。2012年のもの。
  飲むと身体にすぅ~っと自然に馴染んで入ってくるお茶でした。
中下:肉桂 シナモンに例えられるように、力強い味わいと香りを持つお茶。
  こちらも金賞受賞のお茶で、2007年のもの。だからでしょうか、マイルドさがありました。
左下:釣魚台大紅袍 中国の迎賓館「釣魚台」でも出される岩茶最高級のお茶。
  水のように穏やかに入ってくるお茶でした。

今回、秦さんが紹介してくださいました漢詩は、唐代の詩人 劉禹錫の「秋詞」でした。
寂寥感を歌う詩人が多い中、劉禹錫の「秋は春よりも心落ち着き、善い」と秋を讃える詞を朗誦してくださいました。
劉禹錫が「秋は春と違って、心が落ち着いた状態であるのが善い」と言うように、お茶も心を静めるために飲むものと秦さん。
中国で受け継がれている人生観、自然観をいろいろとお伝えくださいました。

今回私が用意しました中国茶を使ったスイーツは、
前回の東方美人の中でも評判の高かった茶葉を使って、パンナコッタを拵えてみました。

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香りと食感の違いを出すために、東方美人茶の無糖ゼリーをトッピングに使用しました。

今回も、秦さんからいろいろな含蓄あるお話を聴くことができました♪

次回は1月24日に「茉莉花」の飲み比べを行います。