本日は14:00より、翻訳家 谷口 由美子さんによります茶論トーク「英米児童文学の楽しみ」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます。
本日お話くださいました英米児童文学は「サウンド・オブ・ミュージック」でした。
ブロードウェイの舞台や映画でも有名で、「エーデルワイス」や「ドレミの歌」など名曲でも知られるお話。
オーストリア ザルツブルクからアメリカへ移住したトラップ一家の実話です。
ちなみに舞台や映画では、演出の都合で実際とは設定を変えている部分もあるそうです。
舞台や映画は、一家がアメリカに渡るまでを題材にしていますが、本ではアメリカに渡ってから「シンガーズ」として成功するまでのお話も続き、むしろアメリカ編の方が長いそうです。
「トラップ ファミリー シンガーズ」として全米で活躍中だったある時、コンサートのアンコールでトラブルが起き、マリアが歌えなくなります。その理由をお客さんに告げると会場がドッと沸き、マリアはお客さんとの距離が縮まるのを感じます。英語が不慣れな一家がドイツ語圏からアメリカに移り住んだ故の言葉の壁に苦しんでいた一家にとっては大きな転機でした。
それ以来、マリアはコンサートでMCとして家族ひとりひとりのことや、ザルツブルク時代からのことを話しました。
そしてある時、「その話を本にしてはどうか?」と言われ、本にしたのが「サウンド・オブ・ミュージック」となります。
ドイツ語圏の一家の物語は、居住地の言葉である英語で世に出、そのストーリーは実は邦題「菩提樹」として知られるドイツ映画として映像化されました。
写真や家系図などを見せていただきながらのお話はもちろん、トラップ・ファミリー・シンガーズのCDを聞かせていただいたり、みんなで英語版の「ドレミの歌」を歌ったり、いろんなカタチで「サウンド・オブ・ミュージック」の世界に触れることができたお茶会でした。
2013/6/125:23
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