今日は19:30より、馨華代表の秦さんによります品茶会を開催いたしました。

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今回でもう11回目を迎える品茶会。
お茶を楽しむ「品香」、漢詩を味わう「賞詩」、音楽を楽しむ「聴楽」。
身体全体を使って文化を味わうイベントへと発展してまいりました。

数字の‘9’は陰陽で言うところの‘陽’。それが二つ重なるので‘重陽’。
今回はその9月9日重陽の時節に近いことにちなんで、菊、そして桂花(金木犀)の花茶を楽しみました。

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左上:貢菊花茶 菊の花だけのお茶です。うっすら緑色の水色で、飲んだ後がとても爽やかで、ほんのり甘さを感じました。
右上:会心之笑 青茶に桂花の香を遷したお茶です。なんとも甘い香が広がるお茶です。
左下:誘惑之香 紅茶に真珠蘭の香を遷したお茶です。薫り高く、奥深い味のお茶です。
右下:月夜見 緑茶に桂花の香を遷したお茶です。薫り甘く、とても清々しい味わいのお茶です。

今回、漢詩は6編紹介していただきました。
菊の花を読んだ詩、重陽、中秋の名月を読んだ詩などなど。
中秋月同様、重陽も昔の中国では家族が集まる行事だったそうで、独り寂しい境遇を詠んだ詩が取り分け一層、その詩情が理解できました。
李 清照は日本では一般にはそれほど知られていない女性だと思いますが、実に美しい漢詩を詠んだ方です。

今回のスペシャルスイーツは、前回の品茶会で使用しました「魅惑之香」の茶葉を再利用しまして、アイスクリームをご用意いたしました。

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ワイングラスに分けてお出ししましたが、少し一工夫。
アイスクリームのために濃い目に出した茶葉を24時間水出しした水出し茶でグラスの中を濯いでからアイスクリームを盛り付けました。
こうすることでグラスを冷やすと同時に、お茶の香をほんのりグラスに遷しました。
また秦さんが上海万博のお土産に買ってこられた月餅も頂きました。
左が抹茶味、右がチョコレート味の月餅です。
月餅の固定観念が良い意味で崩される味でした。

次回は年明けまして、2月5日に開催いたします。