7月22日は、翻訳家 谷口 由美子さんが自ら手掛けられた英米児童文学の魅力をお伝え下さる茶論(サロン)トーク、「茶論トーク 英米児童文学の愉しみ」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

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今回、谷口さんが取り上げました英米児童文学は、「アガーテ・フォン・トラップ わたしのサウンド・オブ・ミュージック」でした。

ブロードウェイでミュージカル舞台化され、その後映画化もされた「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ・ファミリーは実在する人々です。
ただし、舞台、そして映画では、実在するモデルから脚色が加えられています。

その舞台の原作となったのは、トラップ一家に家庭教師として派遣され、ゲオルグ・フォン・トラップと再婚するマリア・アウグスタ・クチェラが書いた小説です。

マリアがトラップ一家に家庭教師として派遣されたときには、ゲオルグと病死した最初の奥さん アガーテ・ホワイトヘッドとの間に生まれた7人の子供がいました。

マリアが書いた「サウンド・オブ・ミュージック」は、当然のことながら、マリアが派遣されたとき以降のトラップ一家の物語です。

マリアが派遣されたときに既にいた7人の2番目の子どもで長女のアガーテ・フォン・トラップが、晩年、アガーテさんが90歳の時に出版した「サウンド・オブ・ミュージック」の小説では、アガーテの実の母であるアガーテ・ホワイトヘッドが存命の頃の話も書かれています。

アガーテ・フォン・トラップさんも含めたトラップ・ファミリーは、舞台「サウンド・オブ・ミュージック」を観たとき、正直、ショックを受けたそうです。
それは、脚色によって、あまりにも事実と違う部分が多かったから、です。

しかし、多くの方が舞台「サウンド・オブ・ミュージック」に感動し、心動かされた、と舞台のすばらしさを褒めてくれる人の声に触れることで、アガーテ・フォン・トラップさんも舞台版「サウンド・オブ・ミュージック」を受け入れることができるようになったそうです。

谷口さんは、アガーテ・フォン・トラップさんが書いた版の本をもとに、舞台の脚色とは違う“本当の”トラップ・ファミリーの話をいろいろと紹介くださいました。

また、残念ながら、マリアが亡くなった後で知ったトラップ・ファミリーが経営するロッジを実際に訪ねた時の谷口さんのプライベートな写真とともに、実際にお話をすることで得られたアガーテ・フォン・トラップさんをはじめとするトラップ・ファミリーの私的なお話も紹介くださいました。