5月16日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2025年2月から「南アフリカ」のワインを取り上げています。

今回は、「パール」の南アフリカでもトップ3バリュー・ワイナリーに選出されるなど、南アフリカを代表するコストパフォーマンスの高いワインを生産するワイナリーのワインを実際に味わって、感じていただきました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2025年2月から「南アフリカ」のワインを取り上げています。

南アフリカ共和国は、インド洋と大西洋にはさまれたアフリカ大陸の最南端に位置します。
南アフリカ共和国はサバンナのイメージがありますが、サバンナはもちろん、南アフリカ共和国には山岳地帯や半砂漠地帯、低木地や草原、熱帯気候に地中海性気候・・・場所によってさまざまな表情がある産地です。
南アフリカ共和国の葡萄栽培地域は南緯34度を中心に位置しています。これはチリ、アルゼンチン、オーストラリアなどのワイン産地と同緯度。穏やかな地中海性気候、豊富な日照時間、降水量500~800mm、海からの冷たいそよ風。葡萄栽培に適したすべてがここにあるといわれるほどです。さらに地域ごとに微小気候(マイクロ・クライメット)とヴァラエティーに富んだ土壌(テロワール)が存在するため、それぞれの地区で個性豊かな南アフリカのワインが生み出されています。
今回は、南アフリカ共和国のコースタル・リージョンの「パール」のワインをテイスティングしました。

今回は、南アフリカ共和国のコースタル・リージョンの「パール」のワインをテイスティングしました。

「パール」は、パールは、南アフリカの中でも最も重要な内陸産地の一つです。ケープタウンからは60kmほど内陸に位置していて、東はボーランド(Boland)山脈、西はパール・ロック(巨大な花崗岩の露頭)がそびえます。
パールの南西約25kmにはフランシュフック(Franschhoek)が、南にはシモンズバーグ(Simonsberg)山脈が横たわり、山を超えるとステレンボッシュ(Stellenbosch)があります。
ワイン生産の歴史は長く、フランス教徒がこの地に移住しに来たのが1680年代で、ブドウやその他の果樹が植えられ始めたとされています。
パールはウェスタンケープ沿岸エリアと比べて比較的暑く、長い夏と冷たい雨がちな冬が典型的な気候となっています。大西洋からは60kmほど離れていますが、午後の冷たい海風の影響をわずかに受けます。平均降雨量800-900mmと雨は多いが、夏は暑くなるため多くは灌漑を用いる必要があります。
山の東側の斜面は保水性が良く、それほど頻繁に灌漑する必要がありません。
パールの畑は、主にシモンズバーグ山の麓やパール・ロックの低地の斜面にみられます。山の斜面は排水性に優れた花崗岩とシェールからなる土壌で、低地はより砂岩主体の土壌となっています。
斜面上部の畑は栄養素に乏しい痩せた土壌で、ブドウ木は栄養を求めてより深く根を伸ばすため、収量は少ないですが高品質の果実が得られます。
パールでは非常に多くの品種が育ち、隣接するステレンボッシュと比べて完熟感がありフルボディよりのスタイルとなる傾向があります。
今回は、「パール」の南アフリカでもトップ3バリュー・ワイナリーに選出されるなど、南アフリカを代表するコストパフォーマンスの高いワインを生産するワイナリーのワインを実際に味わって、感じていただきました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

