3月21日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2025年2月から「南アフリカ」のワインを取り上げています。

品種的には、ピノタージュ、シラーズ、カベルネソーヴィニョン、シャルドネ、シュナン・ブラン、ソーヴィニョンブランなどの品種が増加傾向にあります。
今回は、「スワートランド」においてリーズナブルで高品質なワイン生産者と知られるワイナリーのワインを実際に味わって、感じていただきました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2025年2月から「南アフリカ」のワインを取り上げています。

南アフリカ共和国は、インド洋と大西洋にはさまれたアフリカ大陸の最南端に位置します。
南アフリカ共和国はサバンナのイメージがありますが、サバンナはもちろん、南アフリカ共和国には山岳地帯や半砂漠地帯、低木地や草原、熱帯気候に地中海性気候・・・場所によってさまざまな表情がある産地です。
南アフリカ共和国の葡萄栽培地域は南緯34度を中心に位置しています。これはチリ、アルゼンチン、オーストラリアなどのワイン産地と同緯度。穏やかな地中海性気候、豊富な日照時間、降水量500~800mm、海からの冷たいそよ風。葡萄栽培に適したすべてがここにあるといわれるほどです。さらに地域ごとに微小気候(マイクロ・クライメット)とヴァラエティーに富んだ土壌(テロワール)が存在するため、それぞれの地区で個性豊かな南アフリカのワインが生み出されています。
今回は、南アフリカ共和国のコースタル・リージョンの「スワートランド」のワインをテイスティングしました。
今回は、南アフリカ共和国のコースタル・リージョンの「スワートランド」のワインをテイスティングしました。
「スワートランド」は南アフリカにある広大なワイン産地で、ステレンボッシュの北西側に広がり、州都ケープタウンから65km北に位置しています。リージョンは「コースタル・リージョン」に属します。
オランダ語で「黒い土地」を意味するスワートランドは、雨後に黒くなる南アフリカ固有の植物にちなんで名付けられたといいます。元々この地は麦の生産地でしたが、1990年代後半から人の手を介さないワイン造りをする生産者たちが注目し、スワートランドの人気に火がつきました。
注目するに至った理由のひとつには、乾燥した気候に合うブドウ品種がもともと植えられていて、かつそれらのほとんどが高樹齢だったことが挙げられます。現在では南アフリカ屈指のワイン産地となっていて、低収量&高樹齢のシュナン・ブランとシラーが産地を代表する品種となっています。シラーはしばしばグルナッシュやムールヴェードルとブレンドされ南ローヌスタイルのワインとなります。
スワートランドでは、この地域らしいワインを表現していこうとするSwartland Independent Producers(SIP)が組織されています。最近では、大変評価の高い赤・白ワインが生産されています。また、トップクラスのポート・スタイルのワインも引き続き生産されています。地域の特性を生かしたワインは高級志向です。
品種的には、ピノタージュ、シラーズ、カベルネソーヴィニョン、シャルドネ、シュナン・ブラン、ソーヴィニョンブランなどの品種が増加傾向にあります。
他の地区に比べ樹齢が高い樹が多く、無灌漑(水やりをしない)のブッシュヴァインでの栽培が盛んです。特にローヌ品種に注目が集まっており、国際品種主体のステレンボッシュとは差別化がされています。
暑い環境ではあるもののブドウを早めに摘んでアルコールを抑える傾向にあり、むしろステレンボッシュのワインよりもスマートな味わいを目指す生産者が多いと感じます。
シュナン・ブランにおいてもその違いが顕著で、酸とミネラルを大事にして樽香を抑えたつくりのものが主流。ステレンボッシュと比べると通好みの味といえます。
今回は、「スワートランド」においてリーズナブルで高品質なワイン生産者と知られるワイナリーのワインを実際に味わって、感じていただきました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

