5月17日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2024年1月からは「ニュージーランド」のワインを取り上げています。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2024年1月からは「ニュージーランド」のワインを取り上げています。
その5回目は「セントラル・オタゴ地方」のワインを取り上げました。

ニュージーランドは、北島・南島の2つの島に広がり、南緯36度~45度、南北1,500kmにわたる細長い産地です。国土はおよそ日本の北海道をのぞいたサイズと言われています。

ニュージーランドは、北島・南島の2つの島に広がり、南緯36度~45度、南北1,500kmにわたる細長い産地です。国土はおよそ日本の北海道をのぞいたサイズと言われています。
人口はおよそ420万人(日本のおよそ30分の1)、羊はその10倍いると言われています。
ニュージーランドのワイン産地は海に囲まれた海洋性気候の地域がほとんどで、生育期間がゆっくりなのが、特徴です。冷涼な気候の元で造られるワインは非常にエレガントなものが多いです。
ニュージーランド南島のセントラル・オタゴは、ニュージーランド南島の最南東部にあり、南緯45度という世界で最も南に位置するワイン産地のひとつとして知られます。
移民によって初めてブドウが植えられたのは1860年代とされていますが、代々この地に住む人はワインよりもビールやスピリッツに興味があったため、1970年代になるまでワイン産業は発展しませんでした。
そんなセントラル・オタゴを一言で表現するなら、
“ニュージーランド屈指のピノ・ノワールの銘醸地
表現豊かなアロマとジューシーな果実味がリリース直後から楽しめる”
セントラル・オタゴは「高品質なピノ・ノワールの産地といえば?」で世界のベスト5には挙げられるはずです。ですが、産地としての歴史は決して長くはありません。
セントラル・オタゴ地方で初めてぶどうの樹が植えられたのは1864年ですが、本格的な商業用ワインが造られ始めたのは1980年以降で、ピノ・ノワールの産地として有名になってまだ20年程度です。
これほどまでに歴史の浅いワイン産地は、世界を見渡してもほとんどありません。
1987年、最初のセントラル・オタゴ産ピノ・ノワールがリリースされます。
セントラル・オタゴのワインが一躍有名になったのは、1997年に初リリースされた「フェルトン ロード」のワイン。
「こんなワインが南半球で出来るなんて…これは本場ブルゴーニュに匹敵する味わいだ!」と世界の評論家たちを驚かせたのです。
そしてこの出来事をきっかけにして、フェルトン ロードのみならずセントラル・オタゴ地方のワインに対し世界から注目が集まるようになりました。
かくしてセントラル・オタゴのピノ・ノワールは、力強さと上品さが同居するメリハリのある味わいで、ブルゴーニュに次ぐ銘醸地としてNo.2の座を争っています。
南半球にあるニュージーランドは南に行くほど気温が低くなるので、最南端の産地セントラル・オタゴ地方は非常に冷涼です。また、ニュージーランド南島を南北に走る「サザンアルプス」という山脈が雨雲を遮るおかげで、1年を通して雨が少なく、とても乾燥しています。
そしてワイン産地としての最大の特徴は、ニュージーランドで唯一とも言える大陸性気候を持っていることです。つまり、季節ごとの気温変化と日較差(昼夜の気温差)が大きい産地なのです。
オタゴの夏は暑く乾燥しています。大陸性気候による影響で日中の平均気温は他エリアに比べて高く、日中はしっかりと太陽の恩恵を受けて暑くなりますが、夜間は気温が下がって急に涼しくなります。これがブドウの成長スピードをいい具合にダウンさせ、アロマは時間をかけてじっくり成長することで表現豊かになり、ブドウは酸を保持したまましっかりと完熟することができます。
オタゴの夏は暑く乾燥しています。大陸性気候による影響で日中の平均気温は他エリアに比べて高く、日中はしっかりと太陽の恩恵を受けて暑くなりますが、夜間は気温が下がって急に涼しくなります。これがブドウの成長スピードをいい具合にダウンさせ、アロマは時間をかけてじっくり成長することで表現豊かになり、ブドウは酸を保持したまましっかりと完熟することができます。
セントラル・オタゴ地方ではこのような気候の特徴を活かし、暑さが苦手で気難しいと言われるぶどう品種「ピノ・ノワール」の栽培が盛んとなりました。
今回はニュージーランドのセントラル・オタゴ地方で造られたワインを、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。



