8月18日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

今月はワインにおける「知られざるライジングスター」の国のワインを取り上げる、と告知していました。

その国とは「中国」です。

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中国はあまり一般には知られていませんが、世界でもトップレベルのワイン生産国です。

20年前にはワインの統計に一切登場しなかった中国でしたが、1980年代以降の改革開放政策の下、中国のワイン産業は急速に発展し、2015年には中国のブドウ畑の面積は82万haと世界第2位、ワイン生産量は11億リットルと世界第9位、ワイン消費量は16億リットルと世界第5位の数字を記録しています。
中国はチリ、ドイツ、ポルトガルといった伝統的なワイン生産国よりも生産高が多いのです。


歴史をさかのぼると、中国では、約3000年前頃からブドウが栽培されていたと言われています。
ワイン文化はまず、今日の新疆ウイグル自治区に根づき、黄河流域に沿って徐々に広まったそうです。今日、中国のおもなワイン産地は、北部の新疆ウイグル自治区、甘粛省、寧夏回族自治区、陝西省、山西省、河北省、山東省、遼寧省を繋ぐライン上にあり、この一帯を中国のナパヴァレーと呼ぶ人もいます。

近代的ワイン産業は1892年に張裕(チャンユー)が設立されたことから始まります。
光緒18年(1982年)に山東省の煙台に中国で初めての近代的ワイナリーが設立されました。
張はヨーロッパからカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、リースリングなど30種類以上のブドウ品種を導入しました。

そのうちのひとつ「蛇龍珠(Cabernet Gernischt/カベルネ・ガーニッシュ)」は、ヨーロッパの赤ワイン用の品種で、カベルネ・フランの一種ではないかと言われていますが、現在は実在しない葡萄品種です。現在、中国(主に山東省)でのみで生産されています。


今回は中国の張裕が醸造するワイン、3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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