4月21日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。

イタリアワイン産地を巡る旅の21回目は19箇所目の「シチリア州」の「」のワインを中心に取り上げました。

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シチリア州の中心は地中海最大の島であるシチリア島ですが、シチリア島の他にも、周辺の島々北方沖のエオリア諸島、西方沖のエーガディ諸島、南西沖のパンテッレリア島やペラージェ諸島など、多くの島が含まれています。

エオリア諸島はユネスコ世界遺産に登録された島です。そんなエオリア諸島の島々のひとつに、リーパリ島があります。

火山活動が活発な7つの島のうち最大の大きさの島がリーパリ島。
そんなリーパリ島やサリーナ島を含むエオリア諸島のDOCがマルヴァジア・デッレ・リーパリです。

マルヴァジア・デッレ・リーパリは、 ギリシャ人が持ち込んだとされる土着品種のマルヴァジア・デッレ・リーパリ種を95%以上使用した白ワイン。時には、黒ぶどう種のコリント・ネロが5%だけ使われることもあります。
完熟ブドウを摘んだ後に20日間程度陰干しし、天然の甘さを引き出しています。
半甘口から、甘口の琥珀色をした白ワインに仕上がります。


パンテレッリア島は地中海のシチリア海峡と、アフリカ大陸チュニジアのボン岬のあいだにあるイタリアの火山島で、シチリアの州都パレルモより、チュニジアのほうが近所という、「地中海の黒真珠」の異名を持つ火山の島です。(※火山は、1891年以来、噴火していません)
イタリアでは、この島をこよなく愛するアルマーニ氏の別荘がある島としても知られています。

パンテッレリアのワインの特徴は、ズィビッボ(モスカート・ディ・アレッサンドリア)種を使用した甘口もしくはデザートワインです。



アルカモはシチリア島北西部に位置する地域です
1972年7月に白ワインがDOCに認められ、1999年以降には、赤ワインやロゼもDOCに認められています。
果実味豊かできりっとした若飲みタイプの白ワインが多いですが、凝縮感のある赤ワインも造られています。
そして、映画『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネの出身地とされているコルレオーネ村があります。コルレオーネ村は実際にもマフィアの影響力が強い村だといいます。
 映画「ゴッドファーザー」ですが、本当は、実際のコルレオーネ村で撮影をしたかったのですが、村のマフィアの方々が撮影に反対して、やむなく、似たような雰囲気のシチリアの東部にあるモッタ・カマストラ(Motta Camastra)で撮影したとのことです。
 


今回はシチリア州のワインの3回目として、シチリア島以外の島のワイン中心にを3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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