12月16日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。

イタリアワイン産地を巡る旅の18箇所目は「ピエモンテ州」を取り上げました。

ピエモンテマップ


ピエモンテと言う州名は、イタリア語で「山の麓」を意味します。
その州名が示す通り、ピエモンテはイタリア北西部のアルプス山脈麓に位置し、アルプスの南の山麓に広がり、北をスイス、西をフランスと国境を接しています。
州都は、かつてはサルデーニャ王国の首都であったトリノ。サルデーニャ王国は、「サルデーニャ」を名乗っていましたが、その経済・文化の中心はピアモンテにあって、「統一イタリア」創建に大きな役割を果たしました
フランスに隣接する地理的位置から、この州の習慣・文化にはフランスの影響が色濃く見られ、食文化、ワインも例外ではありません。「スローフード運動」もこの地で誕生しました。
 
本質的には農業州で、豊かな雪解け水に支えられ、国内一の米作地帯として、また有数のチーズの産地として発展して来ました。
しかし今日では、自動車のフィアットが象徴するように、トリノを中心に工業も盛んで、ロンバルディアと共にイタリアでも群を抜いて所得水準の高い州となっています。

ワインの生産量では、全20州の第7位に過ぎませんが、そのDOC(G)の数はイタリア最大で、トスカーナと共に、イタリアの誇る2大名醸地の一つです。
ピエモンテと言えば、ネッビオーロから造られる「バローロ」「バルバレスコ」が世界的に有名ですが、品質の高さと多種多様なワインを生み出すイタリア一番の土地です。

ピエモンテ州のワインは、D.O.C.G.に9銘柄、D.O.C.に42銘柄も選定されており、どちらも他の州と比べて最も多く選定されています。そしてピエモンテで生産されるワインの実に80%は格付け認定されています。

以前はネッビオーロ以外のワインのクオリティは高くなかったですが、州をあげてワイン造りに注力し始めて、ピエモンテワインの質はかなり向上しました。


今回はピエモンテ州のワインの1回目として、ネッビオーロ以外のブドウ品種で造られたワインを3種類取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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