6月17日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

食の宝庫と言われるお隣のカンパーニャ州やプーリア州と違って、山岳地帯が多いバジリカータ州は決して作物が豊かに育つ地域ではありませんし、アペニン山脈に続く山々により隔離され、交通の便も悪いため長い間他州から孤立していたため、残念ながら今なお経済の発展も遅れています。しかし、だからこそ、自然が多く残り、その土地ならではの風土を反映した独自の民族文化を発展させてきました。ワインも然りで、そんな歴史や風土を感じられるワインが造られています。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました。
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性。500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。
イタリアワイン産地を巡る旅の12箇所目は「バジリカータ」を取り上げました。
バジリカータ州は、イタリア半島の南部カラブリア半島の付け根に位置していて、イタリア半島を長靴に例えると、ちょうど土踏まずの部分になります。
プーリア州との境に近いマテーラは13世紀のプーリア・ロマネスク様式のドウォーモと、1993年に世界遺産に登録された旧石器時代から人々が住んでいたとされる渓谷の岩肌をくり抜いて作った洞窟のような住居郡「マテーラの洞窟住居郡サッシ地区」が観光地として有名です。
プーリア州との境に近いマテーラは13世紀のプーリア・ロマネスク様式のドウォーモと、1993年に世界遺産に登録された旧石器時代から人々が住んでいたとされる渓谷の岩肌をくり抜いて作った洞窟のような住居郡「マテーラの洞窟住居郡サッシ地区」が観光地として有名です。
山岳地が多く州の約半分が山岳地で、南部にも関わらず意外にも寒冷な地域です。山岳地帯が州の面積の47%を占め、丘陵地帯が45%、平野部は8%しかありません。
乾燥した土地が多く、沿岸地帯を除いては開発が遅れ、オリーブの栽培と牧畜が主な産業でした。ですが近年は、野菜や花、タバコなどの栽培や酪農が盛んに行われるようになってきています。
バジリカータ州は、かつては『ルカニア』と呼ばれた地域の一部で、古代ギリシャ人が植民したことに始まり、他の南部の地域と同じく外国勢力に翻弄された歴史を持ちます。ビザンチン、イスラム、ノルマン、スペインの支配を受け、19世紀にサルデーニャ王国に編入され、統一イタリアへの道を歩みました。
食の宝庫と言われるお隣のカンパーニャ州やプーリア州と違って、山岳地帯が多いバジリカータ州は決して作物が豊かに育つ地域ではありませんし、アペニン山脈に続く山々により隔離され、交通の便も悪いため長い間他州から孤立していたため、残念ながら今なお経済の発展も遅れています。しかし、だからこそ、自然が多く残り、その土地ならではの風土を反映した独自の民族文化を発展させてきました。ワインも然りで、そんな歴史や風土を感じられるワインが造られています。
サイズ的には、小さな生産地ではありますが、いにしえの栄光を残している、一つの銘酒があります。それは、Aglianico del Vulture(アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ)で、古くは王侯貴族の食卓を飾ったと言われている、バローロと肩を並べる長熟ワインで、カンパーニャ州の銘酒タウラージと並んで、南部を代表する長期熟成型の赤ワインです。
今回はバジリカータ州の、2つのワイナリーからワインを3種取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。



