4月15日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。

イタリアワイン産地を巡る旅の10箇所目は「エミリア・ロマーニャ」を取り上げました。

エミリアロマーニャマップ

エミリア・ロマーニャ州は、イタリア北東部に位置し、北のポー河と南のアペニン山脈に挟まれて東西に長く横たわっています。 首都のボローニャを中心に、北はヴェネト州とロンバルディア州、西はピエモンテ州とリグーリア州、南はトスカーナ州とマルケ州、そして東はアドリア海に面しています。
山岳地帯の多いイタリアでは珍しく、エミリア・ロマーニャ州の半分は平野が占めている豊かで肥沃な地域で、イタリア国内で最も生産量の多いワイン産地の1つです。

州の中央を東西にエミリア街道が貫き、ローマ時代から交通の要衝として栄え発展しました。
西の中心地ラヴェンナは、ローマ帝国衰退期には脚光を浴び、東ローマ帝国(ビザンチン)の支配下に入つてからも、その総督府として、行政、芸術(ビザンチン文化)の中心地として栄えました。

中世には、この街道沿いに位置するボローニャやパルマなどの諸都市が自治都市として繁栄し、やがてこの自治都市は、ポローニャのペンティヴォリオ家、フェッラーラのエステ家、パルマのファルネーゼ家など、有力な貴族が支配する都市国家を形成、芸術家を擁護する宮廷文化が花開き、小説家、詩人、画家がこの地に集まりました。こうして育まれた文化遺産がこの地域の都市に輝きを与え、現在、人気の観光地となっています。

この州は2つの地方が合併して1つの州になったため、同じ州でありながら2つの地方で異なる歴史や文化を持ち、ワインもまた造り方が大きく異なります。 例えば、首都のボローニャより北西側のエミリア地方はランブルスコに代表される発泡性の赤ワインの生産が大半を占めるのに対し、ローマ教皇の領土であったから、「ロマーニャ」と名付けられた首都のボローニャより南東側のロマーニャ地方ではスティルワインが殆どになります。


今回はエミリア・ロマーニャ州のエミリア地区で、注目のワイナリーのワインを3種取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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