2月18日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました。
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性。500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。
イタリアワイン産地を巡る旅の8箇所目は「カラブリア」を取り上げました。
カラブリア州は、イタリア半島南部、長靴で例えるとつま先の部分に当たり、海に囲まれたカラブリア半島に位置します。
州全体はアペニン山脈の一部をなすシ-ラ山地からなり、南北に細長い州で、北はバジリカータ州、南西はメッシーナ海峡を隔ててシチリア州に接しており、東はイオニア海、西にはティレニア海が広がっています。
両側に海があるのでプーリア州の様に平地が開けているのかと思うとその逆で、バジリカータ州との州境にはポッリーノ山塊、州の中央にはシーラ高原、南端にはアスプロモンテ山塊があり、丘陵が49.2%、山岳が41.8%を占め、平地は9%で海岸沿いの僅かな地域に限られています。そのため、イタリア半島の南部に位置しているにもかかわらず、内陸部は冷涼で昼夜の温度差が激しい地域です。
ギリシャの植民地となっていた古代には、カラブリアワインの名声は非常に高いものでした。 ギリシャ人が、イタリアの事を「エノトリア・テレス」(ワインの大地)と呼んでいたのは有名な話ですが、実はここカラブリア州のイオニア海岸沿いで造られていたワインを当時のギリシャ人が称賛し、そう呼ぶようになったくらい由緒ある地域で、ブドウ畑は普通の畑の6倍の値で取引されたと言われています。
南イタリアの他の州同様、ワイン造りの歴史は古いものの経済的な発展は遅れており、世界はおろかイタリア国内においてもカラブリア州のワインや食文化の知名度は低いと言わざるをえません。
地理的に辺境にあること、交通の便が悪いことなどから経済的な発展が遅れているカラブリア州は、20世紀後半の世界的なイタリアワインブームに乗り遅れ、ワイン造りにおいても出遅れてしまいました。
しかし、近年、カラブリア州のワインの品質は向上してきています。
今回はカラブリア州で、注目のワイナリーのワインを3種取り上げました。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

