10月15日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

今回はトレンティーノ・アルト・アディジェで、注目のワイナリーのワインを3種取り上げました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました。
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性。500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。
イタリアワイン産地を巡る旅の6箇所目は「トレンティーノ・アルト・アディジェ」を取り上げました。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州は、イタリア最北部の州で、北はオーストリア、スイスと国境を接し、南東をヴェネト州、南西をロンバルディア州と接しています。 州の真ん中にはアディジェ川が流れ、両側にドロミーティ山塊が連なり、殆どが山岳地帯です。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州は、歴史的・文化的背景の違う2つの地域に分けられ、それぞれ独立した自治県です。北側のボルツァーノ自治県に属するのがアルト・アディジェ地方、南側のトレント自治県に属するのがトレンティーノ地方です。
この地域一帯は昔「南チロル」と呼ばれ、現在オーストリアに帰属する北チロル、東チロルとあわせて「チロル地方」と呼ばれていました。戦争によりオーストリアと南北に分断されてしまいましたが、誇り高きチロル人は世界情勢が変化しようとも今なお独自の「チロル文化」を大切に守り継承しています。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州の 気候は州の南北で異なり、トレンティーノ地方は温暖な地中海性気候、アディジェ川中部の渓谷は雨が少ない大陸性気候、そしてアルト・アディジェ地方はアルプス性気候に変わります。しかし、北部でも渓谷を通り抜けるフォーンと呼ばれる温暖な南風によって寒さは和らげられ、ブドウ栽培を可能にしています。
この地方は、かつては安価でソフトな軽い赤ワインを北方の国に送り出してきましたが、近年、生産者協同組合の活発な活動が大きくワインに質的向上をもたらし、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州と双璧をなす「イタリアの白ワイン産地」として、エレガントな酸とクリアな果実の味わいのワインが造られています。
ワインの生産量は白ワインが72%と多く、名実ともにイタリアを代表する白ワインの産地です。特にドイツ系のアロマティックなブドウ品種から造られる白ワインは国内外で高い評価を得ています。
土着品種を守りその可能性を追求する生産者が多いことを鑑みると、この地方に住む人々が造るワインには、陽気なイタリア人気質というよりも、伝統を重視し勤勉で几帳面なドイツ人的な気質を感じます。
今回はトレンティーノ・アルト・アディジェで、注目のワイナリーのワインを3種取り上げました。