2月20日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

そういった知名度の低い州であっても、ポテンシャルの高いワインを造っている。
これこそが、イタリアワインの魅力でもあります。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪
2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。
アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました。
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性。500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。
イタリアワイン産地を巡る旅の2箇所目は「ウンブリア」を取り上げました。
ウンブリア州は、イタリアのほぼ中央に位置し、アペニン山脈の西側に広がる州で「緑の心臓」とも呼ばれています。山と丘と湖の織成す美しい盆地を中心とする内陸州で、周りはマルケ州、トスカーナ州、ラッツィオ州に囲まれ、イタリアで唯一、海にも国境にも面していない州です。
ローマに通じる様々な交通路が州内を走り、エトルリア人によって築かれた街と言われている州都ペルージャを初め、2000年以上前に造られた城壁や門などの建築や中世の建造物があちこちに残されていて、今も見ることができます。
宗教的に見ても重要な州であり、アッシジにはキリスト教信者の巡礼地「聖フランチェスコ聖堂」をはじめ多くの修道院があります。 またペルージャ県のノルチャは、ベネディクト修道会創設者「聖ベネディクトゥス」の生誕地です。
ウンブリアの政治・経済面は、長らくラッツィオが支配していましたが、文化面ではトスカーナがウンブリアに大きな影響を与えていたため、ワイン造りにおいてはトスカーナとの共通点が多く見られます。
湖や川も多く、自然に恵まれた豊かな土地で、また、大小多くの川が流れるウンブリア州。
緩やかな丘陵地帯という地形と気候、土壌のすべてがワイン造りに適した条件を兼ね備えています。そのため、古くからワイン造りに最適な土地として知られており、古代ローマ時代から州全域でブドウ栽培が盛んで、ローマ法王へワインを献上した歴史もありますが、丘陵地帯もトスカーナから続いていることから、ワイン造りにおいても共通点が多く、そのためトスカーナの陰に隠れてしまう印象を与えてきました。ですが、近年、近代的な醸造技術を背景に品質の向上が計られて、以前よりずっと注目を浴びる存在になってきています。
知名度は低くともウンブリア州の各地では多くのワインが生産されています。
そういった知名度の低い州であっても、ポテンシャルの高いワインを造っている。
これこそが、イタリアワインの魅力でもあります。
今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。





