1月23日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2021年1月より、「イタリア」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトして開催しております「Wine Lovers Club」。

アルプス山脈の南側から地中海に張り出した細長い地形のイタリアは、温暖で日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境であるため、国土のほとんどの地域で昔からワインが造られてきました
イタリアワインの魅力はなんと言ってもその多様性500種を超えると言われる土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れながら、多様な気候と相まって土地の個性を表現したワインが生み出されています。

イタリアワイン産地を巡る旅の最初は「サルデーニャ」を取り上げました。

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サルデーニャ島は、イタリア半島の西、テレニア海に浮かぶ、北はボニファーチョ海峡を隔ててフランス領コルシカ島と対する、イタリア第二の島です。島の北東部には超高級リゾートホテルが立ち並ぶ世界的にも有名なコスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸)がある、うつくしい海に囲まれた秘境です。

サルデーニャ島は歴史的に、古代からフェニキア、ローマ、ビザンチンなど様々な国の支配を受けてきました。15世紀以降はスペインの圧政の下に置かれ、発展からは取り残された島でした。 18世紀にサヴォイア家に領有され、サルデーニャ王国が成立します。統一イタリアはこのサルデーニャ王国に併合される形で進み成立します。

ワイン生産発展の歴史は浅く、19世紀以降です。しかし、近年、近代的醸造技術がこの島にも普及し、品質の高いものが造られています。スペイン支配が長かったため、スペイン系の葡萄品種で造られているのが特徴です。赤は、カリニャーノとカンノナウ種。白は、ヴェルメンティーノとヴァルナッチャ種。赤白ほぼ同量を産出します。DOC(G)ワインの割合は4分の1強です。今でも独自の文化が残るこの島らしい、個性的でこの地でしかできないものが多い産地です。


今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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