11月3日はリヴィングルームのような木質空間、ガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、アルトサックス奏者の ヤマカミヒトミ さんとパーカッショニストの 佐藤 直子さんです。

201103001

アルトサックス、木製フルートプレイヤー
という域に限らず、ピアノ、そしてギター弾き語りと、表現の幅を持つヤマカミヒトミさん。
そして、ヤマカミヒトミさんと“感性”が相通じ合うパーカッショニスト 佐藤 直子さん。

お二人での生演奏は、ヤマカミヒトミさんのソロ演奏パートから始まります。
ソロ演奏では、ヤマカミヒトミさんはアルトサックスそして木製フルートを使います。
「単音楽器」であるはずのサックス、そしてフルート。
しかしながら、ヤマカミヒトミさんの奏でる単音楽器はふくよかな音色、豊かな表現、そして他の楽器の音が聴こえそうな“間”が、しっかりと豊かに響きます。


そして佐藤 直子さんとのデュオ演奏パートでは、佐藤 直子さんのフットペダルもセットして、民族楽器で組まれたナチュラルな音色のドラムセットが音色に加わります。
1stセットのデュオ演奏は、ヤマカミヒトミさんのピアノとのデュオ。
ヤマカミヒトミさんのまるでドラマや映画のような世界を生み出すピアノに、情感を表すエフェクトとして彩を添える佐藤 直子さんのパーカッションスタイル、そしてストーリー展開を構築するドラムスタイルでの音が重なります。


2ndセットでは、今回はヤマカミヒトミさんと佐藤 直子さんとの“ウォーミングアップ”トークから始まりました。
お二人だと、飽きることなく、尽きることなく、たくさん語り合うことができる。
そんな関係性が伝わるような、とても自然な時間。
トークの中では、世界的ロングバケーションの“おかげで”の部分にも話が及びました。


ウォーミングアップを経てからの2ndセットでは、“曲”として演奏に加えて、“感性”でその場で創り出していく“即興”を織り交ぜたメドレー演奏から始まります。
ひとつひとつの曲の中で、
曲と曲をつなぐ中で、
目には見えないけど身体では感じる“ナニカ”を音というカタチに表しながら、創られていくふたりの世界。
それは、
同じ場所で時を過ごす“お客さま”の発するナニカをも受け取りながら創られていく
分かり合える二人ならではの、“今この瞬間”を大切にした音の世界。
まさに“生演奏”ならではの味わいです。

メドレー中に、ヤマカミヒトミさんがソロで演奏されたフレーズ、佐藤 直子さんがソロで演奏されたフレーズに関してのエピソードはMCの中で紹介がありました。
これもまた、その場を共有された方だからこそ、愉しめること♪


2ndセット後半は、ヤマカミヒトミさんがギターに持ち替えて、歌とコーラスも交えた演奏。
佐藤 直子さんが創りだす“波の音”が実に心地いい「Lugar Commun」は、まるでリオの海岸にいるかのような心地よい雰囲気に。
ギターの音色とヤマカミヒトミさんの歌声、佐藤 直子さんのコーラスが溶けてひとつになった“音のカクテル”を3種類、愉しむことができました。

繊細な音色と響き、そして表現力。
使用する楽器の枠、“ジャンル”という枠に収めることができない二人の感性、“演奏”という会話。
“鳴らす”、“聴かせる”ではなく、“在る”というナチュラルなスタイルの音に、今回も惹き込まれました。


愉しい時間が名残惜しく、少しでも長く・・・
というみなさんの願いが拍手となって
もう1曲、としてヤマカミヒトミさんが選ばれたのは・・・
「厳しい時代よ もう来るな」、とアメリカを初め、世界でいろんなミュージシャンが願うように歌うアメリカの古い古い歌、でした。

本日も、来場くださいました皆さまにとともに、繊細でうつくしい感性の響きに癒されるひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. 小春 (フルートソロ)
2. Rosa (フルートソロ)
3. めぐり逢い (アルトサックスソロ)
4. Vaidoso (アルトサックスソロ)
5. 空のはじまり (ピアノ&パーカッション)
6. The Wedding (ピアノ&パーカッション)
 
<2nd Set>
1. Medley
  1. Solo Work (ピアノ)
2. Letter From Home (ピアノ&パーカッション)
  3. Improvisation (フルート&パーカッション)
  4. Solo Work (パーカッション)
5. John (ピアノ&パーカッション)
6. Palhaço (ピアノ&パーカッション) 
2. Honey Bee (ギター弾き語り&パーカッション)
3. Lugar Commun (ギター弾き語り&パーカッション)
4. Fico Assim Sem Você (ギター弾き語り&パーカッション)

<Extra>
Hard Times Come Again No More (ピアノ&パーカッション)

2nd-2,4:コーラス by 佐藤 直子さん
1st-1,5:ヤマカミヒトミさんオリジナル曲