本日は、移転してからは初となる「アリスの国の不思議なお料理(ジョン・フィッシャー作 開高道子訳)」のレシピを実際に創って、みんなで味わうお料理会、「アリスの国の不思議なお料理会」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

1862年7月4日、ルイス・キャロル率いる一行はランチボックスを手にボートに乗り込みテムズ川を川下り♪
アリスを含むリデル姉妹にねだられて即興で作ったお話が「アリス」のお話です。
その時のお話をさらに膨らませて後に、1865年の同じく7月4日に出版されたのが「不思議の国のアリス」。
その、アリスのお話のお誕生日を記念して当店で毎年開催されるのが「アリスの国の不思議なお料理会」。

アリスの世界でたくさん登場する食べ物に関する記述を体験してみたいと言うファンのために、その世界をレシピにしたのがジョン・フィッシャー著「アリスの国の不思議なお料理」です♪
その中から、今回も3品を再現して実際に食べてみました。 
今回も、アリスコレクターの方による、件の物語のシーンの解説とともに、皆さんで実食していただきました。 

最初にお出ししましたのは「卵のココット“やさしいアリス”風」。

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このレシピの題材は「不思議の国のアリス」です。
鳩とアリスのやり取りの中で、アリスが「卵を食べるわよ」と言うと鳩が「じゃぁ、あなたはやっぱり蛇じゃない」とアリスを蛇扱いするシーンが元となっています。
このココットには、蛇が食べない「ほうれん草」を入れるのがポイントです。

10回を数えるこのお食事会。
今回は、レシピにないメニューとしてウェールズの料理「ウェルシュレアビット」を作りました。
アリスの物語に出てくるグリフォンとウェールズの紋章のレッド・ドラゴンを絡めての選択です。


2皿目は「甘いおかゆ」と「鏡の国のミルク」の組み合わせです。

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こちらはどちらも「鏡の国のアリス」から。
鏡の国のミルク」は初めて創りました。
このレシピ、風味づけとして好みのものを尊重して相違と忍耐を珍重する云々と書かれています。
今回はバナナを入れてみました。

甘いおかゆ」は2度目、ということもあって、レシピに指定されているなかなか手に入りにくい“小麦胚芽”ではなく、比較的手に入りやすい“グラノーラ”に変えて創りましたが、変わらず好評でした。

なんども繰り返しますが、参加いただいた方は実感くださるのですが、イギリスのレシピは美味しいです。
ただし、食材の味を活かしたレシピばかりなので、食材の味が決め手になると言えます。

おしゃべりでは、参加くださった時に今でも印象に残っているメニューのお話もでました。

2020年も参加下さいました皆さまとともに、不思議なお食事会を愉しむことができて嬉しいです♪
ありがとうございます♫