2月11日はリヴィングルームのような木質空間、ガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、アルトサックス奏者の ヤマカミヒトミ さんとパーカッショニストの 佐藤 直子さんです。

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カフェ・ユーでのヤマカミヒトミさんと佐藤 直子さんとのライヴでは、ヤマカミヒトミさんのソロワークパート、そして佐藤 直子さんとのデュオ演奏パートで構成されます。

ヤマカミヒトミさんのソロワークパートは、アルトサックス、そして木製フルートを、曲想に合わせて持ち替えて演奏されます。
「単音楽器ひとつでどこまでできるか?」
という試みで始められたソロワーク。
ヤマカミヒトミさんのふくよかな音色、豊かな表現、そして他の楽器の音が聴こえそうな“間”が、カフェ・ユーの木質空間と親和してさらに豊かに響きます。

デュオワークでは、前回と同じく佐藤 直子さんはフットペダルもセットして、ナチュラルな音色のドラムセットで参加。

ヤマカミヒトミさんの音に寄り添うようなパーカッションスタイル。
そして、バスドラムのビートでグルーヴを生み出すドラムスタイル。
時には“音”として、時には“曲”としてと、ふたつの表現を使い分けてライヴが進行していきました。

ヤマカミヒトミさんのメロディー、そしてそこに加わる佐藤直子さんのパーカッションのデュオの音は、「奏でる」という意識的な音でなく、「そこに在る」ようにすごく自然体な存在感。
「曲を演奏する」というよりも、目には見えないけど身体では感じる“ナニカ”を音というカタチにして伝える感じ。
その世界観は、今回のライヴの2ndステージのメドレーに表れたように、ライヴを重ねる毎に“自由度”が高まっています。


ヤマカミヒトミさんと佐藤 直子さんのライヴでは、ヤマカミヒトミさんのギター弾き語りの選曲もどんどん増えています。
ヤマカミヒトミさんがギターを弾き始めたきっかけは、ブラジルを訪れた経験。
ヤマカミヒトミさんはブラジルを訪れるまでは「ひとつの楽器を追及すること」を意識していましたが、ブラジルに行ったときに友達になったヴァイオリニストが、さほどうまくないトランペットもやるのに疑問を持って質問をしたところ、
「(トランペットが)好きだから」
と答えが返ってきて、そこで「はっ!」となったそうです。
「好きだから」というシンプルな想い、その「大事なことを忘れていた」ことに。

佐藤 直子さんが“波”という状況を想起させた「Lugar Commun」で本編が幕を引いたあと、
アンコールは、ライヴ当日にこの世を去ったPat Metheny Groupのピアニスト Lyle Maysに哀悼を表しての選曲でした。

繊細な音色と響き、そして表現力。
使用する楽器の枠、“ジャンル”という枠に収めることができない二人の感性、“演奏”というトーク。 
ふたりだからこそ理解し合え、音として表現できる世界。
でもそれが、聴いている方にもきちんと伝わる“音”。
 
本日も、来場くださいました皆さまにとともに、繊細でうつくしい感性の響きを愉しむひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. 小春 (フルートソロ)
2. Rosa (フルートソロ)
3. Vaidoso (アルトサックスソロ)
4. めぐり逢い (アルトサックスソロ)
5. Chorinho Pra Ele (アルトサックス&パーカッション)
6. 空のはじまり (ピアノ&パーカッション)
7. Green Heart (ピアノ&パーカッション)
 
<2nd Set>
1. Medley
  1. 風 (フルート&パーカッション)
2. 雪 (ピアノ&パーカッション)
3. Painbow After Rain (ピアノ&パーカッション)
4. John (ピアノ&パーカッション)
5. Palhaço (ピアノ&パーカッション) 
2. Honey Bee (ギター弾き語り&パーカッション)
3. Lugar Commun (ギター弾き語り&パーカッション)

<Extra>
Letter From Home (ピアノ&パーカッション)

2nd-2:コーラス by 佐藤 直子さん
1st-1,6,7,2nd-1-3:ヤマカミヒトミさんオリジナル曲