2月4日はリヴィングルームのような木質空間、ガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪
本日出演くださいましたのは、ピアニストの 堀 秀彰 さんとベーシストの 増原 巖さんです。
新カフェ・ユーでの堀さんと増原さんのデュオの演奏は、放つ音、特に余韻が豊かで、余韻の音に放つ音が重なっていくことでより豊かになります。そんな豊かな音とともに、今宵もモダンジャズの世界を堪能致しました。
堀さんはカフェ・ユーでのライヴではいつしか「テーマ」を決めてセットを組むことがスタンダードにしているのですが、今回のテーマは「オマージュ」でした。
ライヴのオープニングは、モダンジャズの巨匠のひとり、Wayne Shorterの曲が2曲。
「Oriental Folk Song」と「This Is for Albert」。
2曲目の「This Is for Albert」がWayne Shorterが尊敬する“Albert”に捧げた曲なのですが、その“Albert”とは誰なのか?
それは同じく、ジャズの巨匠のひとり“Bud Powell”なのだそうです。
しかしここで疑問が。
通称の“Bud Powell”にも、そして“Bud Powell”の本名“Earl Rudolph”のどこにも“Albert”がない・・・。
この謎は、Wayne Shorter自身がインタビューに答えている中にあるそうで、それは、Art Blakey & Jazz Messengersのリーダー Art BlakeyがBud Powellのことを「Bud Arbert」と呼んでいた、そこからなのだそうです。
そして3曲目は、堀さん作曲のWayne Shorterへのオマージュ曲、その名も「Wayne」を、4曲目はWayne Shorterから捧げられた方、ビバップの申し子と知られるBud Powell作のうつくしいバラード「I'll Keep Loving You」が演奏されました。
1stセットでは増原さんをリスペクトして、このデュオでは定番となりつつある、堀さんもピアニストとして参加していた増原さんリーダーのバンド“What's Up”時代の増原さん作の名曲、いつ聴いてもカッコイイ、飽きることなくまた聴きたくなる曲「That's Not Cool At All」も演奏されました。
オマージュセットは2ndセットでも組まれました。
まずは、ボサ・ノーヴァの父として知られるAntônio Carlos Jobimの数多ある曲の中から、クラシカルな調べのうつくしいバラード「Luiza」が演奏されました。
ちなみに、Jobimの娘さんの名前もLuizaなのですが、この曲とは関係がない、とのことです。
続けて演奏されたのが、Jobimへのオマージュを捧げたピアニスト Cedar Walton作の軽快なサンバ調の「Theme For Jobim」。
そのCedar Waltonが大好きな堀さんが作曲した、その名も「Mr. Cedar Walton」と続けて演奏されました。
堀さんが共演し、全国をツアーした伝説的なベーシスト “Harvie S”ことHarvie SwartzIf。
当時御年71歳だったことから、堀さんがHarvie Sさんに過去共演したことがあるプレイヤーを尋ねたところ、巨匠の名前が出るわ出るわ。
そんな “Harvie S”が、余命が短いと知って捧げる曲を書いたのがCharlie Hadenのための、その名も「Charlie Haden」。その曲に関する、本人直々のエピソードの紹介も交えて演奏くださいました。
そのHarvie Sのすばらしい演奏に直に触れた堀さんがオマージュとして作曲した「Harvie's Tune」の演奏で、今回のオマージュ物語は完結。
ジャズでは特にこのようなオマージュ作品が多く、それだけ、先人の曲に影響され、その影響を与えてくれた先人へのリスペクトを持っていること、そしてそのリスペクトをカタチにすることで、後世へと先人のモチーフが連綿と受け継がれていくのですね・・・。
このようなジャズ解説の視点は面白く、それが解説だけじゃなく、演奏でも愉しめたのは贅沢な構成でした。
アンコールでは、ジャズを知らない人でもどこかで聴いたことがあるようなスタンダード、Duke Ellington Orchestraの名曲のひとつ「It Don't Mean A Thing (if it ain't got that swing) 」でした。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪
本日出演くださいましたのは、ピアニストの 堀 秀彰 さんとベーシストの 増原 巖さんです。
新カフェ・ユーでの堀さんと増原さんのデュオの演奏は、放つ音、特に余韻が豊かで、余韻の音に放つ音が重なっていくことでより豊かになります。そんな豊かな音とともに、今宵もモダンジャズの世界を堪能致しました。
堀さんはカフェ・ユーでのライヴではいつしか「テーマ」を決めてセットを組むことがスタンダードにしているのですが、今回のテーマは「オマージュ」でした。
オマージュ(英語: hommage)とは、芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語で、しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられます。
特に英語では、単独でも「尊敬を込めた作品」の意味で使われます。(by wikipedia)
ライヴのオープニングは、モダンジャズの巨匠のひとり、Wayne Shorterの曲が2曲。
「Oriental Folk Song」と「This Is for Albert」。
2曲目の「This Is for Albert」がWayne Shorterが尊敬する“Albert”に捧げた曲なのですが、その“Albert”とは誰なのか?
それは同じく、ジャズの巨匠のひとり“Bud Powell”なのだそうです。
しかしここで疑問が。
通称の“Bud Powell”にも、そして“Bud Powell”の本名“Earl Rudolph”のどこにも“Albert”がない・・・。
この謎は、Wayne Shorter自身がインタビューに答えている中にあるそうで、それは、Art Blakey & Jazz Messengersのリーダー Art BlakeyがBud Powellのことを「Bud Arbert」と呼んでいた、そこからなのだそうです。
そして3曲目は、堀さん作曲のWayne Shorterへのオマージュ曲、その名も「Wayne」を、4曲目はWayne Shorterから捧げられた方、ビバップの申し子と知られるBud Powell作のうつくしいバラード「I'll Keep Loving You」が演奏されました。
1stセットでは増原さんをリスペクトして、このデュオでは定番となりつつある、堀さんもピアニストとして参加していた増原さんリーダーのバンド“What's Up”時代の増原さん作の名曲、いつ聴いてもカッコイイ、飽きることなくまた聴きたくなる曲「That's Not Cool At All」も演奏されました。
オマージュセットは2ndセットでも組まれました。
まずは、ボサ・ノーヴァの父として知られるAntônio Carlos Jobimの数多ある曲の中から、クラシカルな調べのうつくしいバラード「Luiza」が演奏されました。
ちなみに、Jobimの娘さんの名前もLuizaなのですが、この曲とは関係がない、とのことです。
続けて演奏されたのが、Jobimへのオマージュを捧げたピアニスト Cedar Walton作の軽快なサンバ調の「Theme For Jobim」。
そのCedar Waltonが大好きな堀さんが作曲した、その名も「Mr. Cedar Walton」と続けて演奏されました。
堀さんが共演し、全国をツアーした伝説的なベーシスト “Harvie S”ことHarvie SwartzIf。
当時御年71歳だったことから、堀さんがHarvie Sさんに過去共演したことがあるプレイヤーを尋ねたところ、巨匠の名前が出るわ出るわ。
そんな “Harvie S”が、余命が短いと知って捧げる曲を書いたのがCharlie Hadenのための、その名も「Charlie Haden」。その曲に関する、本人直々のエピソードの紹介も交えて演奏くださいました。
そのHarvie Sのすばらしい演奏に直に触れた堀さんがオマージュとして作曲した「Harvie's Tune」の演奏で、今回のオマージュ物語は完結。
ジャズでは特にこのようなオマージュ作品が多く、それだけ、先人の曲に影響され、その影響を与えてくれた先人へのリスペクトを持っていること、そしてそのリスペクトをカタチにすることで、後世へと先人のモチーフが連綿と受け継がれていくのですね・・・。
このようなジャズ解説の視点は面白く、それが解説だけじゃなく、演奏でも愉しめたのは贅沢な構成でした。
アンコールでは、ジャズを知らない人でもどこかで聴いたことがあるようなスタンダード、Duke Ellington Orchestraの名曲のひとつ「It Don't Mean A Thing (if it ain't got that swing) 」でした。
本日も、来場くださいました皆さまにとともに、モダンジャズがぐっと身近に感じられるモダンジャズのひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪ ♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. Oriental Folk Song
2. This Is for Albert
3. Wayne (堀 秀彰さんオリジナル曲)
4. I'll Keep Loving You
5. That's Not Cool At All (増原 巖さんオリジナル曲)
6. The Way You Look Tonight
6. The Way You Look Tonight
<2nd Set>
1. Luiza
2. Theme For Jobim
3. Mr. Cedar Walton (堀 秀彰さんオリジナル曲)
4. Charlie Haden
4. Charlie Haden
5. Harvie's Tune (堀 秀彰さんオリジナル曲)
6. I Were A Bell
<Extra>
It Don't Mean A Thing (if it ain't got that swing)
6. I Were A Bell
<Extra>
It Don't Mean A Thing (if it ain't got that swing)