U_U 's blog

東京都文京区小日向のGalleria Caffe U_U(ユー)の日々を綴るblogです

【Live Report】 Tuesday Night Live 2025.2.25 「DUO TREMOLO」 堀 秀彰(pf.)& 馬場 孝喜(gt.)

2月25日は木質空間のリヴィングルームのようなガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日は、ピアニストの堀 秀彰さんとギタリストの馬場 孝喜さんによるデュオ・ユニット「DUO TREMOLO」でした。

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ピアノとギターは、主旋律を担うこともできれば、伴奏を担うこともできる楽器。
そんな特性を持つ2つの楽器がデュオを組むと、こんな色彩豊かな演奏になるのか!
と、堀さんと馬場さんのデュオの演奏は魅せてくださいます。

本日は、オープニングから堀さん、馬場さんとも、熱い演奏でクールな表現で、フルスロットルな演奏。
堀さんアレンジの映画音楽に続いて、いつもはライヴのラスト曲で演奏される、「DUO TREMOLO」のライヴの定番となっている馬場さんのオリジナル曲が、いきなり1stセットのラスト曲に演奏されました。


そんな1stセットのあとの2ndセット。
1曲目は、馬場さんが“とある”ギターメーカー主催のコンテストで優勝した時に演奏した曲の演奏でした。
そして、2曲目の「Up Jumped Spring」の演奏が終わったところで、2ndセットの隠しテーマが明かされました。

それは「春」。
暦の上では春に入っているこの時期、2ndセットの1曲目は、“春”に関係する名前のミュージカルの劇中曲、という堀さんの紹介がありました。
そこから、タイトルに「Spring」が入った曲が演奏され、2ndセットのラストは・・・。
タイトルは春とは真逆な言葉が入っていますが、歌詞の内容に隠しテーマが隠されている、と堀さんが種明かしをしてくださいました。


そして、アンコールは、別れの3月から新しいことが始まる4月と、感情が目まぐるしく動く季節の状態を曲にした堀さんのオリジナル曲が演奏されました。

曲の多彩さ
演奏の色彩豊かさ
堀さんと馬場さん、二人の共鳴で生まれるサウンドは
この日もクールでいて熱く、感性豊かでありながら知性的でもあり、
そして心地よい、という音の世界に誘ってくださいました。

 
本日も、来場くださいました皆さまにとともに、ピアノとギターの色彩豊かなハーモニーで彩られた生演奏のひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪  

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st set>
1. Something Special
2. Midnight Voyage
3. Haiku
4. The Mighty Sword
5. Love Theme from Spartacus
6. J.M. (馬場さんオリジナル曲)

<2nd set>
1. All The Things You Are
2. Up Jumped Spring
3. Joy Spring
4. Spring Can Really Hang You Up The Most
5. September In The Rain

<Extra>
Possibility (堀さんオリジナル曲)

【Salone report】 2025.2.25 茶論トーク 英米児童文学の愉しみ

2月25日は、翻訳家 谷口 由美子さんが自ら手掛けられた英米児童文学の魅力をお伝え下さる茶論(サロン)トーク、「茶論トーク 英米児童文学の愉しみ」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

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今回、谷口さんが取り上げました英米児童文学は、「L・M・モンゴメリ 『赤毛のアン』から『青い城』へ」でした。

今年からアニメーションの新作も放映になる「赤毛のアン」。
その作者、L・M・モンゴメリは昨年が生誕150年でした。

谷口さんは「赤毛のアン」シリーズも含めて、モンゴメリ作品の翻訳をされているので、「赤毛のアン」以外の作品にスポットを当てて、お話しくださいました。

とは言っても、モンゴメリ作品において「赤毛のアン」は外せませんし、そしてその翻訳本を書かれた村岡 花子さんも抜きでは語れません。
まずは、「赤毛のアン」、そして村岡 花子さんの訳の魅力について、お話しくださいました。

モンゴメリ、そして村岡 花子さんに共通するのは「言葉遣いの巧みさ」。
頭韻を踏まえた表現だったり、使う言葉のうつくしさだったり。
モンゴメリの原文、そして村岡 花子さんの日本語訳、ともに見られることが、永く多くの方に愛読されている理由かもしれません。

例として、「赤毛のアン」の中に出てくる“Lover's Lane”を“いびとのみち”と訳されている部分を紹介されました。これも、言葉で発声すれば「こみち」ですが、書き文字で“小”と“みち”に当てた漢字に“径”を使ったところの村岡 花子さんのセンス、そして、これは文字で表現する文学だからこそ味わえる魅力だと、谷口さんが教えてくださいました。

そして、谷口さんが訳された“大人向けのモンゴメリ作品”、「青い城」と「もつれた蜘蛛の巣」について、お話しくださいました。

青い城」は、プリンスエドワード島ではなくマスコーカ地方が舞台となっている、モンゴメリ作品の中でも珍しい作品です。マスコーカ地方には、モンゴメリもリゾートに行っているので、その描写は生き生きとしています。

主人公の名前はバランシー、ですが、元々は違う名前で書いていたものを、モンゴメリがリスペクトする女性詩人の名前に変えて発表したそうです。

主人公は、誤診となる「余命1年の宣告」を受けてから、生き方をがらりと変えます。
その結果・・・、は作品をぜひ、読んでみてください。

なお本日は、主人公が余命宣告を受けて、自身の考えを変える部分を、作品のモンゴメリの原文を抜粋して、その訳の意味するところも説明くださいました。


続いて「もつれた蜘蛛の巣」。
こちらは、プリンスエドワード島が舞台のお話。
2つの一族が、共通の長老がもつ“水差し”を巡って・・・というお話。
とにかく登場人物が多い作品。
なので、谷口さんの翻案アイデアをベースに登場人物の紹介をしてくださいました。

そして、モンゴメリ自身の生涯についても触れてお話くださいました。

【Live Report】 アフタヌーンティーライヴ 2025.2.24 「バランサ」 DEN(vo., cavaquinho, banjo ), COKKY( perc, vo., gt. )

2月24日は、祝日の月曜日の午後に、スイーツとドリンクとともに、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏をお愉しみいただく「アフタヌーンティーライヴ」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、ヴォーカル&カバキーニョの DENさんとパーカッショニストの COKKYさんによりますサンバ・ユニット「バランサ」です。

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ブラジルの大規模パレードではない、もうひとつのサンバの愉しみ方。
少人数集まって、「おいしい水」も飲みながら、気軽に楽しめるサンバのスタイル、パゴーヂ(Pagode)。
バランサの生演奏は、まさにパゴーヂスタイルです。

今回は、本場ブラジルのスタンダードとされるサンバの曲がたくさん織り込まれた演奏でした。
DENさんが、歌詞の内容を、演奏に乗せながら語ってくださることで、ブラジルにおけるサンバの果たす役割、その真髄に触れることが、この日はできました。

いろんな社会的な立場の方。
そのすべてのブラジル人に歓びを与える歌。

サンバは人が歌うのではなく、サンバが人の口を借りて出てくる。

サンバに救われ、サンバで活かされるブラジルらしい感じと、ブラジルにおけるサンバの果たす役割の大きさを、改めて、教えていただきました。

そして、この日は、DENさんがバンジョーも持ち替えて、サンバ演奏がありました。

悲しみや苦しみに寄り添ってくれるサンバを歌い続けることで、
サンバで歓び、サンバが歓びを感じさせてくれる、を続けているバランサ
この日も、バランサのサンバで、その場にいるすべての人がひとつになって、サンバを満喫致しました。

歌だけでなく、そのサンバの存在意義も含めて、
サンバの魅力を、今回もたっぷりと聴かせてくださいました。



本日も、来場くださいました皆さまにとともに、熱く、愉しく、心地よく、歓びと活力をもらえるサンバ三昧のひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. A Voz Do Morro
2. Acender as Velas
3. Folhas Secas
4. Meu Caminho
5. Saudade Louca
6. Malandro Sou Eu
7. Sonhando Eu Sou Feliz
8. Da Melhor Qualidade
9. Mel Na Boca
10. Lua Cheia
11. おはよう (バランサ オリジナル曲)
12. メロディ (バランサ オリジナル曲)

<2nd Set>
1. Renascer das Cinzas
2. Samba Da Cabrocha Bamba
3. Meu Laia-Raiá
4. A Luz do Vencedor
5. Romance Dos Astros
6. Arco Iris
7. E Fez-Se a Luz
8. Amor Agora Não
9. Fora De Ocasião
10. 流れては乾く涙 (バランサ オリジナル曲)
11. お前がいる (バランサ オリジナル曲)
12. O Show Tem Que Continuar
13. Ainda é Tempo Pra Ser Feliz
14. Maneiras
15. あいのうた (バランサ オリジナル曲)

<Extra>
Doce Refúgio

1st-6~10, 2nd-8~13:banjo by Denさん

【Salone Report】 Wine Lovers Club 2025.2.21

2月21日は、「いろんなワインを味わいたい/ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催しました。
テイスティング下さいました皆さま、ありがとうございます♪

2025年2月から「南アフリカ」のワインを取り上げます。

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南アフリカ共和国は、インド洋と大西洋にはさまれたアフリカ大陸の最南端に位置します。
南アフリカ共和国はサバンナのイメージがありますが、サバンナはもちろん、南アフリカ共和国には山岳地帯や半砂漠地帯、低木地や草原、熱帯気候に地中海性気候・・・場所によってさまざまな表情がある産地です。

 南アフリカ共和国の葡萄栽培地域は南緯34度を中心に位置しています。これはチリ、アルゼンチン、オーストラリアなどのワイン産地と同緯度。穏やかな地中海性気候、豊富な日照時間、降水量500~800mm、海からの冷たいそよ風。葡萄栽培に適したすべてがここにあるといわれるほどです。さらに地域ごとに微小気候(マイクロ・クライメット)とヴァラエティーに富んだ土壌(テロワール)が存在するため、それぞれの地区で個性豊かな南アフリカのワインが生み出されています。

南アフリカの国土の大部分は、日照時間が長く温暖です。その中でも特にワイン産業の中心である西ケープ州は、大西洋とインド洋の二つの大洋に挟まれ、夏は温暖で乾燥、冬は冷涼で降雨があるという地中海性気候を示し、ブドウ栽培に最適な気候の下にあります。海岸沿いで発生する霧がブドウ畑の直射日光を和らげ、南極からの冷たいベンゲラ海流の上を通ってくる冷涼な海風(ケープ・ドクターと呼ばれる風)が畑の温度を涼しく保ってくれるのです。

また、恵まれているのがケープ地方の土壌です。ここの土地は、10億年以上も前に遡ると言われる世界で最も古い土とされており、多様性に富んでいます。
(フランスのシャブリでも土壌は約1億8000年前。また、ヒマラヤ山脈の歴史よりも10倍古いのだそうです。10億年前というと、生物が生まれるか生まれていないか、くらいの時代だそうです。)

南アフリカワインの特徴の一つは「環境と調和したワイン生産」です。

1998年に制定されたIPW(Integrated Production of Wine)は世界で最も厳しいワイン生産のガイドラインです。自然環境の保護とワイン生産者が長く永続的にブドウ栽培が出来ること、この2つを両立させることが目的です。

さらに驚くことは、2004年世界自然遺産に登録された『ケープ植物区保護地域群』の中に葡萄畑が広がっているという事実です。

南アフリカは「花の楽園」と呼ばれるほど、全土に約22,000種もの多種多様な花や植物があり、ブドウ栽培が広がるケープ州には、世界自然遺産に指定された90,000平方キロメートルにも及ぶ広大なケープ植物区保護地域群があります。ここだけでも9600種の花と植物がある世界で最も密集した植物区で、驚くべきことに、そのうちの70%は他の地域で見られない固有種とされています。

そして、ケープ地方のワイン産地の95%がこの保護区内にあります。つまり、この豊かな植生を守っていくことが南アフリカのワイン生産者の使命であり、その為農薬を減らし、自然環境を保護しながらブドウ栽培やワイン生産を行っています。

南アフリカワインの特徴のもうひとつが「ワイナリー就労者の労働条件の向上」です。

1990年代前半にアパルトヘイト(人種隔離政策)が撤廃されてから南アフリカ・ワインは急激に発展を遂げています。ワインの生産量は劇的に増え、輸出量はアパルトヘイト時代に比べ20倍になりました。

しかし黒人の貧困問題は未だ続いています。2002年にはワイン業界での労働者の待遇と労働環境を監督する組織として、ワイン産業倫理貿易協会(WIETA:Wine Industry Ethical Trade Association)が設立され、葡萄畑とワイナリーでの労働環境の改善、児童労働の禁止などの基準が設けられました。
また、2003年には、黒人の経済活動、雇用条件の改善を目的とした黒人権利拡大政策(BEE)が実施。

更に2012年には、「ワイン&スピリッツ常任委員会(WSB)」と、「南アフリカ・ワイン協会(WOSA)」が協力して、これまでのワイン法、自然環境の保護に、労働環境の改善も加えた新しい協定が結ばれました。

このような環境保護や労働環境の改善などの制度に後押しされたことも背景にあり、南アフリカには、ワインの販売を通してより積極的に、人々の生活環境や自然保護、教育支援などに取り組む社会貢献的なワインが沢山あります。

このように南アフリカは、自然環境の保護とワイン産業の発展の両立、さらにワイナリー就労者の労働環境の改善に取り組んでいる、まさに応援したくなるワインなのです。


今回は、2012年ロンドンオリンピックオフィシャルワインにも採用されたワイナリーの手掛ける、南アフリカの特徴的な品種を使ったのワインを実際に味わって、感じていただきました。

今回取り上げましたワインのノートは下記のとおりです。

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【Live Report】 Tuesday Night Live 2025.2.18 飯嶋 ももこ(vo.)& 武藤 勇樹(pf.)

2月18日は木質空間のリヴィングルームのようなガレリア カフェ ユーで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏エンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日は、ヴォーカルの 飯嶋 ももこ さんとピアニストの武藤 勇樹さん でした。

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ヴォーカルの飯嶋さんとピアニストの武藤さんのデュオの演奏は、「歌と伴奏」というよりも「声とピアノのセッション」というにふさわしく感じます。

そんなお二人だからこそ成り立つ世界がサックスのメロディーラインに沿って歌詞が付けられたジャズのスタンダード曲「Moody,s Mood for Love」で、存分に感じられました。

また、それ故に、飯嶋さんの声と武藤さんのピアノが奏でる曲は、一曲一曲が“歌の演奏を聴く”というよりも“ひとつの演劇、芝居を観る”ように感じます。

武藤さんのピアノが、イントロというよりも、これから始まる曲の世界へと導くバースのように伝え、そこからは台本がありはするものの、二人の即興芝居のような濃密な掛け合いが繰り広げられます。

うつくしさを求めるところはどこまでも清らかでうつくしく
しかし熱さを表現するところは、まさに熱のこもった熱演のごとく
同じシンガー&同じピアニストの演奏なのか?
同じ一曲の中の演奏なのか?
と思わせる飯嶋さんと武藤さんの演奏表現は、まさに圧巻の一言。

そんな飯嶋さんと武藤さんの真骨頂的な曲、「Both Sides, Now」。
毎回、歌の詩の世界を壮大に表現されるのですが、今回の演奏は、新章が幕開けをしたような、さらに新しい世界観が表現されました。

また、本編のラストは飯嶋さんのオリジナル曲が演奏されました。
武藤さんとの共演は今回が初とのことでしたが、作曲のイメージが武藤さんのピアノの演奏のイメージだったと、飯嶋さんがMCで触れられたように、ここからさらに、その曲の真髄が引き出されていく、その序章を体験できました。

バラードも、グルーヴも、“Both Sides”にすばらしい飯嶋さんと武藤さんの“声とピアノのセッション”。


本日も、来場くださいました皆さまにとともに、声とピアノによるうつくしさと熱さの“Both Sides”を鑑賞する演奏をご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪  

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st set>
1. The Lady Is A Tramp
2. It Might As Well Be Spring
3. You Must Believe In Spring
4. Alice In Wonderland
5. Love Dance
6. Night And Day
7. Don't Let Me Be Lonely Tonight

<2nd set>
1. Like A Star
2. Moon River
3. Fever
4. Moody,s Mood for Love
5. Both Sides, Now
6. 梔子 (飯嶋ももこさんオリジナル曲)

<Extra>
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