本日は、「ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

7月からは新たに、「スペイン」の生産地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトしています。
今回からは「スペインワインの産地を巡る」と題して、スペインワインの「地域」にスポットを当てて、ワインを取り上げていきます。
その初回として取り上げました地域は、「カタルーニャ地方」です。

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カタルーニャ文化圏はスペインのカタルーニャ州とフランスのルーション地域とにまたがっています。
カタルーニャ州はスペイン北東部の地中海沿岸に位置し、地中海性気候の影響を強く受けます。
そのワインの歴史は古く、帝政ローマが支配するよりも数百年前にフェニキア人がワインの生産を導入していた物証が出土しています。

1870年にはホセ・ラベントスがペネデス地域のサン・サドゥルニ・ダ・ノヤでシャンパーニュ製法によるスパークリングワインの生産に成功しました。今ではカヴァ(Cava)と称しているスパークリングワインです。
DOカヴァの認定自治体はカタルーニャ州以外にも存在しますが、スペインで生産されるカヴァの95%がカタルーニャのペネデスで、そのペネデスで生産されるカヴァの85%がサン・サドゥルニ・ダ・ノヤで生産されています。

またスペインのワイン法で“原産地呼称ワイン(DO:Denominacion de Origen)”の中から厳しい基準で昇格が認められる特選原産地呼称ワイン(DOCa:Denominacion de Origen Calificada)は現在2地域が承認されていますが、ひとつはリオハ、そしてもうひとつがカタルーニャ地方のプリオラートです。
あまりにも過酷な土地ゆえに、過疎化が進んでいた地域、プリオラート。
しかし1980年代後半に、この土地のポテンシャルに注目した新進気鋭の4人がこの土地を一変させました。

またカタルーニャには「キング オブ スペイン」と称される、個人所有のワイナリーとしては世界最大の生産量を誇る“ミゲル・トーレス”もこの地に本拠を置きます。

カタルーニャ地方は、スペインで初めてステンレス製発酵タンクを採用したワイン産地として、世界の高品質ワイン生産の舞台に登場したスペインワインの先鋒として立った地域でもあります。

そんなカタルーニャのワインを3種類セレクトして、テイスティングしていただきました。


今回テイスティングしたワインのノートは下記のとおりです。
 
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