7月17日は木質空間のリヴィングルームのようなガレリア カフェ ユウで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによりますライヴエンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、サックス奏者の 井出 慎二 さん、パーカッショニストの 岡部 量平さん、そしてスティールパン奏者の 伊澤 陽一さんによりますトリオユニット「大筒小筒」です。

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サックス、打楽器、スティールパン。
筒を曲げたり、底を凹ませたり、と筒状楽器で編成した唯一無二のトリオユニット「大筒小筒」。
スティールパンとサックスが、メロディーとハーモニー、メロディーとベースを担い合い、
パーカッションとスティールパンがリズムセクションとして厚みを与えたり、
回を重ねるごとに、3人の音の連携の融合が進んでいます。

今回は、井出さんのループシステムも岡部さんのサンプリングシステムも使わずに、生音環境での演奏となりました。

オープニングナンバーは、真夏の暑さを癒すようなスティールパンの音色が活かされた、伊澤さんのオリジナル曲「マインカート」から。
そして、トリオとなって初のオリジナル曲「あお」へと続きました。

トリオとなった大筒小筒でシリーズとなっているのが、2つの曲を合わせる作品。
今回のタイトルは「アンダー ザ ワールド」。
スティールパンの音がぴったりの「リトル・マーメイド」の曲「Under the Sea」と、USA for Africaの名曲「We Are The World」の重ねあわせです。
“We are the world, we are the children”のところが「Under the Sea」と似通っている、という着想で生まれた作品です。


本日のライヴは、井出さん、岡部さんが持ち込まれた楽器も重要なファクターでした。

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井出さんが持ち込まれたのは、大筒小筒のライヴではお馴染みとなりました、日本国産第一号サックス。
海軍が造らせた田辺作のアルトサックス、陸軍が造らせた日管作のアルトサックス、そして国産テナーサックス。

岡部さんが持ち込まれたのは、出自が定かではないスネアドラム。
当時のものである牛皮が張られたものです。
今回は、パーカッショニストとしての岡部さんに加えて、ドラマーとしての岡部さんのプレイも存分に発揮されました。


2ndセットのオープニングは、夏の時期に、井出さんが国産一号機のサックスを使って演奏する曲がセレクトされました。それは「晩夏」と「道しるべ」です。
サックスが国産化された経緯は、戦争突入による欧米との関係悪化のためです。
戦火を逃れ、また国策である「金属類回収令」に抗い、戦後、優れたサックスが創られても廃棄処分されずに「生き続けた」サックス。

「歴史は私たちに、「こうすると道を誤るよ」と道しるべを教えてくれているのでは?」と、井出さん。
夏の時期だけに、演奏する鎮魂と祈念の演奏。
平成最後の夏も、カフェ・ユーで演奏されました。

世界に限らず、日本でもさまざまなことが起きています。
そんな時でも、音楽で笑顔がプレゼントできるのではないか?
大筒小筒の「裸の王様」、そしてアンコールの「明日になれば」、で気分も晴らして、活力を充電してくださいました。

本日も、来場くださいました皆さまにとともに、音楽ライブを愉しむ平穏なひとときをご一緒できて嬉しいです♪
ありがとうございます♪

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. マインカート 
2. あお
3. アンダー ザ ワールド
4. カンパネルラ
 
<2nd Set>
1. 晩夏 ~ 道しるべ
2. 冒険
3. 裸の王様
 
<Extra>
明日になれば

1st-2,4,2nd-3:Soprano Sax by 井出 慎二さん
2nd-1 曲中:Tenor Sax  by 井出 慎二さん
ほか全て:Alto Sax by 井出 慎二さん
2nd-3:Bongo by 伊澤 陽一さん