本日は、スペシャルサローネ「認知症サポーター養成講座」を開催いたしました。
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございます。

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この「認知症サポーター養成講座」は、日本全国のまちが、認知症になっても安心して暮らせる地域になることを目指して、認知症の人もそうでない人も、共にタスキをつないで日本を縦断する列島リレープロジェクト「RUN伴(ランとも)」の文京区での取り組み「RUN伴2017文京区」の中継点として協力することを機に発起しました。
RUN伴2017文京区のサイト」 

RUN伴2017文京区の実行委員のお一人の都丸 光子さんが“認知症の人と家族への応援者である「認知症サポーター」の養成ができる認知症キャラバンメイト”でいらっしゃったことから、「認知症について正しく識る」機会を創っていただきました。

認知症は脳の萎縮や脳の一部の欠陥が元で起きる症状で、「脳の糖尿病」と言われるように“生活習慣病”と理解されるようになっています。ですので、「なったらどうする?」の知識も大切ですが、「ならないためにどう日常をケアする?」という予防の意識もとても大切だと思います。

認知症の症状は、病気によって脳機能の障害症状である「中核症状」と、中核症状がもとになって本人の性格や心理状態となって出てくる「行動・心理症状」の2つに分けられます。「中核症状」は現代医学では改善が見込めません、しかしながら、「行動・心理症状」は周りの方の接し方によって改善する場合もあるし、急激に進む場合もあります。
そのために家族を含めた周りの方に求められる対応は
 認知症の方を 驚かせない・急がせない・自尊心を傷つけない+否定しない
です。 

認知症の方もそうですが、介護をされている家族の方の心労にも気遣いをする、そのように第3者にもできることがあります。 


上述しましたように、認知症の方とのコミュニケーションで大切なことは、特別なことではなく、一般のコミュニケーションと同じく、「相手の自尊心を傷つけない」ことです。

「こんな私でもここで暮らしていいんだ」
という“居場所があるという安心感”を与えること。
これは認知症の方を家族に持つ方だけでなく、地域全体で創っていくものだと思います。

できることは本人にやってもらい、できないことはできる人が手助けする。
認知症の方、身障者の方、優先席対象の方、健常者の方、全ての方に共通することではないでしょうか?

もちろん、「識っている」ことと「実践する」こととは別物ですが、「識らない」ことには始まりません。
そして実践することは、私たち自身の「人間性の向上」にきっとつながります。

とても貴重で大切な学びをさせていただきました。

今、認知症サポーターは全国で 9,066,685人(2017年6月30日現在)いるそうです。
そして本講座によりまして、3日の7名に加えて新たに本日7名の新しい認知症サポーターが増えました。