本日は、「ワインのことをもう少し識りたい」方に向けて開催しております体感型ワイン・テイスティング講座、「Wine Lovers Club」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

7月からは新たに、地域と葡萄品種の関係にフォーカスしたテーマでワインをセレクトしていきます。
7月は「オーストリアの白葡萄品種」として、3種類のワインをセレクトしました。

オーストリアには22の白葡萄品種と13の黒葡萄品種、35の葡萄品種が、クヴァリテーツヴァイン、特定の熟度と収穫タイプのクヴァリテーツヴァイン(プレディカーツヴァイン=甘口ワイン)、そしてラントヴァインの生産のために公的に認可されています。
リースリングやピノ・ブランなどの国際品種もさることながら、地場品種の栽培も熱心で、かつ良質なワインを産み出しています。
その中でも、オーストリアにおける最も重要な固有地場品種はグリューナー・フェルトリーナーです。

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グリューナー・フェルトリーナーはオーストリアの殆どの地域で栽培されていて、特にニーダーエスタライヒとブルゲンランド北部で広く植えられています。代表的な産地はヴァッハウ(Wachau)とカンプタール(Kamptal)、クレムスタール(Kremstal)、トライゼンタール(Traisental)です。

グリューナー・フェルトリーナーの起源はトラミーナー種とSt.ゲオルゲンの自然交配です。2つ目の親品種はオーストリアのブルゲンラントにあるSt.ゲオルゲンで発見されました。この葡萄品種はその発見場所にちなんで名付けられましたが、その理由は、その後の遺伝子調査でも、既知のどんな品種とも関連づけることができなかったからです。

グリューナー・フェルトリーナーは多くの異なるスタイルに醸造されていて、そこには個々の造り手の哲学が反映されています。
グリューナー・フェルトリーナーで造られたワインは、もっとも日本料理と合うと、
さらにはアジア料理をはじめとしたスパイスが強く味の濃い料理にも、ぴったりと合うと評判です。

今回テイスティングした3種のワインも、とても同じ品種とは思えないような違う個性が感じられるワインでした。

次回は8月18日「オーストリアの黒葡萄品種」というテーマでワインをセレクトします。

今回テイスティングしたワインのノートは以下のとおりです。

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