1月24日は木質空間のリヴィングルームのようなカフェで行う、第一線で活躍されているミュージシャンによりますライヴエンターテインメント「Tuesday Night Live」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、ブラジル系ヴォーカルの TOYONOさんとピアニストの 渡辺 剛さん、そして打楽器奏者の宮川 剛さんです。

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パーマネントに活動されているTOYONOさんのバンド「ペリカーノ・ヘヴン」のピアニストの渡辺さんとドラムスの宮川さんとTOYONOさんのトリオ編成でのライヴは初、とのこと。
ですので、今回のライヴの音は初めて聴くサウンドということになります。

「打楽器というクレジットで」とリクエストがあった宮川さん。
本日は、「宇宙一小さな音が鳴るドラムセット(宮川さん談)」が持ち込まれ、ドラムとピアノとヴォーカルという編成になりました。

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オープニングはメンバー全員の手拍子から始まり「qui nem giló」。
2016年9月にペリカーノ・ヘヴンのバンドサウンドで収録・リリースされたTOYONOさんのアルバム「黒髪のサンバ」。そのアルバムにも収録されている曲もセットリストに盛り込まれていました。
アルバムではTOYONOさんと渡辺さんとで1本のマイクで一発録りされた「desafinado」。今宵は生演奏で聴くことができました。
アルバム評で「アダルトオリエンテッドなブラジル音楽」と紹介されたTOYONOさんのバンドサウンド。
batucada」のミディアムテンポなアレンジは、まさに“大人な”サウンドでした。
ドラムとピアノの圧倒的なグルーヴメイクで演奏されたスカ調の「mas que nada」。
そして静かな佇まいの「manhã de carnaval」。
アルバムとの色彩の異なりは、まさに「音楽は生ものである」と感じるところでもあります。

2ndセットのオープニングは、2016年11月に「黒髪のサンバ」リリース記念ライヴで演奏され、好評だったアルバム未収録曲「na boca do sol」。
当店でのライヴでも、そしてアルバムでも、ギターとのデュオで演奏され続けてきた「君は1000%」。
ライヴでは初のピアノ&ドラムのヴァージョンとなりました。
「初」といえば、TOYONOさんのライヴで必ず演奏される「Rock with you」。そのコーラスを渡辺さんが務められたのですが、「初」とのこと。
これもまたライヴその時そのときの愉しみであり、それ故にライヴが愉しい理由でもあると思います。
セットのラストの曲「Spain」は、宮川さんも「このアレンジの“Spain”が一番好き」とおっしゃる渡辺さんアレンジのヴァージョン。
そのヴァージョンは、現代から過去、中世の頃につながり誘われるような幻想的なアレンジでした。

演奏スペースと客席との境がない私たちのお店では、MCも「お客さまとの会話」のようになる、とTOYONOさん。
アンコールに演奏くださったのは、演奏曲にまつわる逸話をお話したかったという曲でした。
それは英国のロックスター側が著作権問題で敗訴した、ブラジルの方がオリジナルの曲「Taj mahal」でした。

来場くださいました皆さまにとともに、すばらしいライヴのひとときをシェアできましたことに感謝致します。

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1-1 qui nem giló キ・ネン・ジロー(HumbertoTeixeira/Luiz Gonzaga)
1-2 samba dobradoサンバ・ドブラード(Djavan)  
1-3 desafinadoデサフィナード(Newton Mendonça/Tom Jobim) 
1-4  batucadaバトゥカーダ(Marcos Valle/Paulo Srgio Valle)
1-5 mas que nada マシュ・ケ・ナダ(Jorge bem jor) 
1-6 manhã de carnaval 黒いオルフェ(Antônia Maria/Luis Bonfá)

<2nd Set>
2-1 na boca do sol ナ・ボッカ・ド・ソウ(Vitor Martins/Arthur Verocai) 
2-2 君は1000% (有川正沙子/和泉常寛) 
2-3 Rock with you ロック・ウィズ・ユー(Rod Temperton)
2-4 três-marias doisトレス・マリアス・ドイス(TOYONO/竹中俊二)arranged by 光田健一
2-5 Spainスペイン(C. Corea/Joaquin Rodrigo/Al Jarreau/Yana Purim) arranged by 渡辺剛

<Extra>
E Taj mahalタジマハール(Jorge Bem jor)