本日は、馨華(シンファ)代表の秦さんによります、中国茶文化をすべからく学ぶことができる品茶会、「馨華 中国茶品茶会」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

本日のテーマは「蘭花茶」。

中国茶では、お茶の乾燥工程で一緒に花の蕾を入れてお茶に花の香りを移す「花茶」というお茶があります。
香りを移して良いとされる花もいくつかの種類があります。
緑茶に花の香りを移すものが多く見られますが、馨華では青茶や紅茶に花の香りを移したお茶も製造しています。
本日、味わいましたお茶です。
 
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(上左) 花香紅:馨華オリジナルの瓶茶のラインナップのひとつ、東方美人茶の瓶茶です。味わいは武夷山の紅茶のように芳しい香味でした。
(中左) 真珠王妃:緑茶に真珠蘭の香りを移したお茶。真珠蘭の清楚な香りが涼しさを感じさせ、味わいは上品なメロンのような甘みがありました。
(中左) 王者之香:緑茶にジャスミンの香りを移したお茶。茶葉にお湯が注がれた瞬間に部屋中にジャスミンの香りが満ち満ちました。清楚な香りに心も落ち着きました。
(下左) 王妃之香:バラの蕾だけのお茶。天然のバラの香りがほのかに立ち上り、いつまでも飽きのこない味わいのお茶でした。
(下右) 天下無双:緑茶に玉蘭の香りを移したお茶。並ぶものなきの名を付けられるにふさわしい堂々たる華麗な香りのお茶でした。

今回、秦さんがご紹介くださった漢詩は、宋代の「茉莉花」を詠った漢詩2篇。
ジャスミンは夏の暑い時に清らな香りを放つ花として、また長い期間咲き続けることから、自然の香料として重宝され、そして人気の香りだったそうです。
「女性の髪に挿すと良い」とどちらの漢詩でも詠われています。

また、今回のお茶菓子は5月の品茶会で使った明前龍井を使った炊き込みご飯を作りました。

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水出ししながら戻した緑茶葉も一緒に炊き込んだご飯。
味付けは塩だけ。
良質な龍井はご飯と炊いても美味しいです♪

今日は、秦さんがお茶を淹れるときの留意点を教えてくださいました。
そして味わうときのことも。
曰く、「五感で味わうとそこで止まってしまう。心で味わうと「はぁ~」っと心も満たされる」。
「五感を忘れ、おもてから内心へ」
それが「お茶の神髄」。