本日は、日曜日の午後を、スイーツとともに第一線で活躍されているミュージシャンによります生演奏をお楽しみいただくスイーツなライヴ、「Jazz for Lady」を開催致しました。
来場くださいました皆さま、ありがとうございます♪

本日出演くださいましたのは、ギタリスト 助川 太郎さんとギタリスト 田中 庸介さんです。

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 ブラジル音楽のギタリストとして活躍されている助川さんと、ブルース、ロック、そしてジャズと幅広く活躍されている田中さんとが組んで行っているデュオ・プロジェクトは、鉄弦ギターでタンゴを奏でる、その名も「鉄タンゴ」です。

今回のライヴでも、助川さん、田中さんともにナイロン弦ギターと鉄弦ギターの2本を持ち寄られました。

オープニングはナイロン弦ギターにて、助川さんのオリジナル曲「Waiting-Rejoicing-Spring」 で、来場くださいましたLadiesを歓迎されました。

そして2曲目からは「鉄タンゴ」に。
鉄弦の音はピンと張り詰めた鋭さがあり、男女で交わされるダンス、タンゴの緊張感そのままを表しているようです。
助川さんと田中さんも、タンゴの曲中に旋律と伴奏を奏であい、時にユニゾンし、とタンゴのダンスを踊る男女の脚と視線のように絡み合い、そして溶け合っていました。

アコースティックギターのデュオ、しかも生音で奏でられるアルゼンチン・タンゴの曲は、曲が持つ美しさと激しさ、そしてマイナー調が醸し出す哀愁が余すところなく表現されるように感じました。

2ndセットの4曲目からは、ブラジル音楽が選曲されました。
南米の国境を接するアルゼンチンとブラジルですが、こうも音楽のイメージが違うものかと、聴き比べることで感じました。
ブラジル音楽が持つ温かみはナイロン弦ギターの音色が合うようです。
Cinema Rio Branco」では、助川さんはバード・ホイッスルと口琴も使って演奏くださいました。
ブラジル音楽と鳥の声もまた相性のよい組み合わせでした。

デュオライヴの締めは田中さんのオリジナル曲「Kerian」 。
弦楽器のギターが、弦打楽器のように演奏されることで、また違った魅力が感じられる曲でした。

アンコールにお応えくださって演奏されたのは、「黒いオルフェ」から「カーニバルの朝」 。
うつくしいボサ・ノーヴァに、ソロパートではフラメンコやタンゴのようなスパニッシュな香りが加わるのは、「鉄タンゴ」のお二人だからの演奏ではないでしょうか?

来場くださいました皆さまにとりましても、楽しい音楽のひとときでありましたならば、幸甚に存じます。

♪♪♪♪♪♪♪ 本日のセットリスト ♪♪♪♪♪♪♪
<1st Set>
1. Waiting-Rejoicing-Spring (助川太郎さんオリジナル曲)
2. El Choclo
3. Boedo
4. Pregonera
5. Cada Vez Que Siento Tu Amor
6. Milonga de mis Amores

<2nd Set>
1. Canaro en París
2. Flor de Lino
3. Vuelvo al Sur
4. Cheio de dedos
5. Cinema Rio Branco
6. Kerian (田中庸介さんオリジナル曲)

<Extra>
Manhã de Carnaval

2nd-5:Bird whistle, 口琴 by 助川 太郎さん