本日は、五感をフルに使ってワインを味わい、ワインを識る実感型ワイン・テイスティング講座「Wine Lovers Club」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

本日は「アメリカ合衆国のワイン」 の6回目で、「パリスの審判」というテーマでワインをセレクトしました。
ワイン業界で「パリスの審判」といえば、1976年のパリ・テイスティングのことを指します。
フランスのワインとカリフォルニアのワインを、フランスの名だたる審査員によってブラインドテイスティングにて採点を行ったところ、白・赤ともにカリフォルニアワインが1位となった「事件」です。

今回は、これになぞらえまして参加下さいました皆さまに、ボルドーの赤ワインとカリフォルニアの赤ワインをブラインドにて比較し、採点していただきました。

ワインが評価されるのは美味しいかどうか、ではなく、色、香り、味に求めるべき特徴が出ているかどうか?
それが伝統的なものであるかどうか?
醸造技術の粋によるものかどうか?
などが評価され、それぞれの基準にて採点されます。

ですので、ワインを楽しむ側として「自分にとって美味しいかどうか?」とは必ずしも一致をしない可能性があります。
食べ物や飲み物には嗜好があり、評価は個人によって異なるものです。
ただし、個人的な嗜好にそった採点基準を設けることは、自分の好みのワインを識る意味においてはとても意味をなすと思います。

採点結果はともかく、参加下さいました皆さまはボルドーワインとカリフォルニアワインは的確に判別されました。

1976年のパリ・テイスティング事件は、その後の新世界ワイン業界はもちろん、フランスなどの旧世界ワインの造り手にも大きな影響を与えた事件と言えると思います。
その事件によって、新たに生まれたワイナリーもたくさんあります。
今回はそんなワイナリーの中のひとつのセカンドワインをテイスティングしていただきました。

今回テイスティングしましたワインのノートは下記のとおりです。

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