本日は、馨華(シンファ)代表 秦さん自らお茶を淹れてくださりながら、中国茶のこと、漢詩の朗唱など、中国茶文化をすべからく学ぶ「馨華 中国茶品茶会」を開催致しました。
参加下さいました皆さま、ありがとうございます♪

本日のテーマは「プーアール茶」でした。
プーアール茶=黒茶のイメージがありますが、プーアール茶は黒茶のひとつの種類なのだそうです。
黒茶とは、お茶を製造した後で「後発酵」 という工程が入るお茶で、短期間で発酵を促進させる堆積工程がなされているものが「熟茶」、昔ながらのように自然のままに後発酵を行うのが「生茶」となります。
理論上、熟茶は製品化された時点で発酵は止まりますが、生茶は発酵が継続されます。

今回品茶しましたのは4種類。

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(左上)天尖茶:湖南黒茶でプーアール茶ではありません。2007年に生産されたもので、シナモンのような爽快な香りがし、甘味があってすっきりした味わいのお茶でした。
(右上)普洱紫茶:云南熟茶。三色茶とも呼ばれるお茶で茶色が紅いのが特徴です。深い腐葉土香りがしますが味はあっさりしています。
(左下)大白豪茶:生茶です。梅の香りや味わいがするお茶で、とろっとした感触と甘味があるお茶でした。
(右下)紫芽茶:生茶です。紫色の茶の芽だけで造られた生茶なので、茶葉の色は熟茶のような濃い色をしています。茶色も桜色で香りも桜のようなかぐわしい香りがする上品なお茶。中国でももう生産されていない貴重なお茶だそうです。

今回、漢詩は「桜」を詠った詩を2篇、南宋時代の王僧達の詩と唐の時代の白居易の「移山櫻桃」 を朗唱くださいました。
唐の時代にはもう山桜を高級官僚の庭に植えることがされていたようです。
そして女性の唇を中国では「桃櫻」に例えるそうです。

今回私が創りましたお菓子は前回のお茶「茉莉龍珠」を使った「ジャスミンショコラ」です。

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プーアール茶の味にも負けない濃い味、ですがジャスミンの香りもほのかにするようにできました。